近藤美和ーぴんぽんまむ🌸フレンズ

着物で近藤美和さんって?
とプリズム界隈の方々は思いますよね。もちろんイラストレーターの近藤美和さんです。石川真海さん、近藤美和さんの絵が大好きなんです。初めて知った時から近藤さんの絵で何かできないかとずっと考えていたのです。

「帯ならきっとできる」と思った時からどうしたらいいのか画策しました。近藤さんとも相談してシルクスクリーンで型染めならできそう。試作を重ね2柄の帯を今回発表することができました。

胴の部分とお太鼓の部分に絵が来るように作りました。

天使の絵と鹿の絵とそれぞれ10点限定で予約販売いたします。
体形に合わせて絵の位置を決めてから制作にかかりますのでお渡しは後日になります。(35,000円・帯の持ち込みはお受けしません)

近藤美和ファンのみなさまにもおすすめの1点です。

COCCO+ーぴんぽんまむ🌸フレンズ

ぴんぽんまむ石川真海さんのお仲間の1人COCCO+さんです。
キッチュなパーツを組み合わせたキッチュな和小物は独特な世界を作っています。

18日(金)こんなキッチュな素材を生かしたブローチや帯留めを作るワークショップを開催します。所要時間1時間ほどの予定です。3時以降には空席もありますのでご希望の方はご連絡お待ちしています。
withsns.prism@gmail.com

ぴんぽんまむ石川真海ーぴんぽんまむ🌸フレンズ

ぴんぽんまむ石川真海さんはどんなシーンの装いもすぐに提案してくださいますが、こういう元気なスタイリングがお得意です。

成人式用にスタイリングしました。
着物がいつ頃のものなのかはよくわかりませんが、少なくとも4,50年はたったものだと思います。なかなか個性的な柄です。小紋的な柄いきは正装用ではなかったのではないかと思われますが、現代なら成人式に着てもいいのではないでしょうか。

石川的スタイリングとしては襟にレースを重ね、半襟は織柄の幅広リボンで華やかに、帯の下方にも同様別柄のリボンを重ねています。帯のリボンはしごきのように仕立ててボンボンファーあります。帯結びも可憐に華やかに。
個性的な成人式ファッションはいかがでしょうか。

このスタイリングはレンタルのみお受けいたします。
薔薇のヘッドドレスもセットです。

石川真海さんは全日程在廊します。

ぴんぽんまむ🌸フレンズ

昨年に引き続ききものスタイリストスタジオぴんぽんまむ石川真海さんの個展です。

昨年は独自のスタイリングを観ていただくとともにスタイルストとして長年買い集めてきたアンティーク着物や和小物の販売をいたしました。
今回はスタイリストとしての視点でこれからも一緒に歩んでいきたい和小物の作り手8人とのコラボレーションです。
スタオリストは「物」を作ることはしません。実際にはどうしても世の中にない欲しいものは作ってしまうのが石川真海さんなんですが・・・。まあそこはおいておいて、たくさんの作り手が生み出したものを石川真海というスタイリストのものを見る目を通して新たな世界を作り出していくということも見てほしいと思います。

Scheduleのコーナーにも書きましたが、ワークショップも企画しました。是非ご参加ください。

御囲章木版画展ー最終日

「御囲章木版画展」は本日最終日です。(午後5時まで)

全日程在廊してくださいましたのでたくさんお話を伺うことができました。
制作に対する生真面目さは作品にすべて現れているなとますます彼から目が離せなくなりそうです。2年後またプリズムで見せてくれる作品はどのようにパワーアップするのかと楽しみです。

次回は11月10日から20日(火曜休廊)「ぴんぽんまむ🌸フレンズ」です。着物スタイリスト石川真海さんが厳しい目でじっくり選んだ着物とそのまわりの小物。そしてそれらを石川コーディネートで個性的な装いとして魅せてくれます。
ワークショップなども企画しましたので是非ご参加ください。
*HPのScheduleのコーナーでご確認ください。

くねるたたずまいー御囲章木版画展

モノクロの作品を制作し始めたのは3年ほど前、前回の個展の前からということになります。

モノクロは色がないということではありません。
むしろ色が豊かすぎる状態でもあるのかもしれません。

それまでオレンジ・ピンク・緑などのシリーズを制作してきた御囲さんですが、案外色にとらわれるということがあったのではないかと思います。

モノクロだからと言って制作の思考に変わりはないのだけど、唯一これまでになかった考えとして、絵の後ろにある白と絵の中にある白とで奥行きを出すということだったそうです。版の上では同じ白の存在が刷り上がるとまるで意味が違う。

こういったことは作家の個人的な研究の部類に入るのかもしれませんが、表現の域を広げることは発想の域を広げることになります。

御囲章、まだまだ進化します。

伸び盛りー御囲章木版画展

浮世絵のように絵師・彫師・刷り師のように分業していることは今ではそう多くはない。御囲章さんもご多聞に漏れず全部ひとりでこなしている。まさに一人三役。

つまり絵師としての御囲章が職人である彫り師・刷り師の御囲章に発注しているという状態なのだ。

この情熱的な画面はよく制作風景を紹介されている棟方志功のようなのだろうか。「彫り進め」という技法はああいう一気呵成な彫り方は実はできない。綿密な計算のもと一色分ずつ彫っては刷り彫っては刷りと制作している。

情熱的な線を失わないように彫ってほしいと自分が自分に発注をかけていると言ったらいいだろうか。それは限りなく厳しい発注者になることもできる一方、限りなく甘い発注者になることもできるということだ。
御囲さんはもちろん厳しい発注者なのだけど、厳しい分だけ発注前にこれなら忠実に制作してくれるはずの状態にまで持っていく必要がある。どちらにも甘えを許さないのは自分の力量を知っているからこそのこと。

情熱的でありかつ冷静である御囲作品は彼のうちなる厳しさがあってこそであることも見てほしい。

 

生涯の節々ー御囲章木版画展

生物は生きるために自分に不必要なものを排出する。
これは動物にも植物にもあること。
植物だって動物にはない光合成があるが、酸素を排出したり二酸化炭素を排出したりする。その時に不必要なものは自分にとっては「毒」ということなのだろう。

動物でも植物でも必要なものを取り込み不必要なものを適切に排出できる能力の高いものは生命力が高いといえるのではないだろうか。

御囲作品に生命力を感じるとしたら同時に不必要なものを排出する能力の高さ「毒」も感じるのは必然だと思う。

人格(?)を持つ植物のようなモチーフはモリモリと生きている。
そして作品は御囲章そのものだ。
安心してほしい。「毒」は排出したものにとって「毒」なだけで、他の命まで犯していくわけではないのだから。

 

本当の思いー御囲章木版画展

「本当の思い」
この作品のタイトルです。

この作品だけでなく、御囲章さんの作品タイトルはなかなか深い意味があります。人格(?)を持った植物らしいモチーフなのでここには思考がある。何も考えない存在ではない以上意思があるわけで、タイトルはそれが何なのかを探る手掛かりになるはずです。

「本当の思い」とあるからには本当ではない何かで隠されているのだろうか。
そう考えるとこれは相当手ごわい抽象的な感覚がありそうだ。

画面の下のほうにリボンが結ばれているように見える。
ピンクの花のようなモチーフ。
花束には見えないけれど、花束のような何か。

「本当の思い」は花束のような何かのどこかに見え隠れしているのだろうか。
あちこち向いている花の芯は思いの方向だろうか。

まだ私には見えてこない。

豊かさの成り立ちー御囲章木版画展

御囲章さんの作品は今回の個展ではどれも植物だと思われるモチーフで構成されています。

誰もが架空の植物だと思うはずです。

ある時「植物っぽいものは描くけど、動物って描かないよね。」と尋ねると「確かに飛んだり跳ねたりするような動物っぽものは描かないですね。ただこれが植物だという意識はしていません。もちろん形状として植物らしいとは思っていますが、むしろそれぞれに人格のようなものは意識をしています。人ってどこでも自由に動けると言われているけど、しがらみに縛られたりするし、その土地に根を張るなんて言われます。じっくり腰を据えることをよしとすることも多い。そして案外同じところにいますよね。僕の作品の植物のようなものには土に少し埋まっている根というか足があるイメージなんです。」とおっしゃいました。

確か前回の個展のときも絵の題材は電車の中で見た人だとか公園でおしゃべりしていた人だったりなんだとおっしゃっていました。

具象に見える御囲作品は彼のフィルターを通ることで他人が見たら具象の植物のように見える抽象的な世界ということなのだろうか。

まだまだ謎は解けない。