本当の思いー御囲章木版画展

「本当の思い」
この作品のタイトルです。

この作品だけでなく、御囲章さんの作品タイトルはなかなか深い意味があります。人格(?)を持った植物らしいモチーフなのでここには思考がある。何も考えない存在ではない以上意思があるわけで、タイトルはそれが何なのかを探る手掛かりになるはずです。

「本当の思い」とあるからには本当ではない何かで隠されているのだろうか。
そう考えるとこれは相当手ごわい抽象的な感覚がありそうだ。

画面の下のほうにリボンが結ばれているように見える。
ピンクの花のようなモチーフ。
花束には見えないけれど、花束のような何か。

「本当の思い」は花束のような何かのどこかに見え隠れしているのだろうか。
あちこち向いている花の芯は思いの方向だろうか。

まだ私には見えてこない。

カテゴリーNews