生涯の節々ー御囲章木版画展

生物は生きるために自分に不必要なものを排出する。
これは動物にも植物にもあること。
植物だって動物にはない光合成があるが、酸素を排出したり二酸化炭素を排出したりする。その時に不必要なものは自分にとっては「毒」ということなのだろう。

動物でも植物でも必要なものを取り込み不必要なものを適切に排出できる能力の高いものは生命力が高いといえるのではないだろうか。

御囲作品に生命力を感じるとしたら同時に不必要なものを排出する能力の高さ「毒」も感じるのは必然だと思う。

人格(?)を持つ植物のようなモチーフはモリモリと生きている。
そして作品は御囲章そのものだ。
安心してほしい。「毒」は排出したものにとって「毒」なだけで、他の命まで犯していくわけではないのだから。

 

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