
宇野亜紀良さんのニジンスキーは今年のGokiによく合う。
今年の薄い茶色はブロンズ色のこの絵のバックとぴったり。
伝説的なバレーダンサーニジンスキーはストイックなGokiと重なる。
まだ暑いけど9月はやっぱり秋。
颯爽とかっこいいGokiの服に身を包みダンスの舞台など観に行きたいと絵と服を横目に劇場に思いをはせる。

WHITE MATES bldg.1F 1-14-23Izumi Higashi-ku Nagoya Japan Phone052-953-1839

宇野亜紀良さんのニジンスキーは今年のGokiによく合う。
今年の薄い茶色はブロンズ色のこの絵のバックとぴったり。
伝説的なバレーダンサーニジンスキーはストイックなGokiと重なる。
まだ暑いけど9月はやっぱり秋。
颯爽とかっこいいGokiの服に身を包みダンスの舞台など観に行きたいと絵と服を横目に劇場に思いをはせる。

一番手前の縦長に飾られた絵。
あれ?と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「小さな絵の展覧会」で飾られていた辻将成さんの作品です。
もう終わっている展覧会の作品をいつまでも飾っているなんて・・・。
たまたま急に「小さな絵の展覧会」の会期中に海外に出かける仕事が入りました。搬出の指定日には日本にいられないというスケジュールでした。これは朗報なので特別に会期後も作品を預かることにしました。
Goki展の飾りつけをしていて、この作品があまりにもGokiの服によく合うものですから、お帰りになるまでここで作品には待機していただくことにしました。
かっこいい!
数日前帰国したのでと搬出に来てくださいました。
たまたまそこに居合わせたお客様から「え?これはずすの?この作品がなくなったらこの会場かっこよくなくなるじゃない。このままがいいよ。」との声。
実は私もそう思っていたのですが、さすがにどうかなと後ろ髪惹かれる思いでいました。そんな中の一声は私の気持ちを変えました。
これがベストな展示なのだからGoki展としてはOKなんだ。
作家の辻さんももちろんOK。
たまにはこんなハプニングもあります。柔軟に視点を変える勇気。

新生Goki一押しの1点はこのテーラードジャケットです。
Gokiのメインデザイナー加藤裕之さんを1年前に亡くし、彼の残したデザインを時代に合わせてマイナーチェンジしていくと道を決めた新生Goki。このシーズン2023年秋冬から本当に加藤さんのいないGokiとなったわけです。(1年前には2023年春夏のデザインはほぼ完成していました)
Gokiを経営の面で引っ張ってきた松岡さんは「このジャケット試してみてください」と力強くおっしゃいました。
オーソドックスですが少し丈が長めの黒のテーラードジャケット。
秋口には短めのコートとしても使えそうです。
美しい。
着てみると本当に美しいラインができます。あの後姿のカッコよさは健在です。
少し光沢のある生地は形状記憶なのでクシャっと皺を付けると残ってくれますが手ではらうだけで元にもどります。こういうところがGoki的攻めなんです。
今回プリズムでは大胆な幾何学的なアップリケを付けたパンツと合わせてみました。色は抑えめだけどどこか挑むような組み合わせ。
これからのGokiも見ていてください。

ここ10年近くセットアップってちょっとおしゃれじゃないなと思ってきました。
組み合わせの意外性がなくてつまらない・・・・。
?????
その生地の面白さ、形の妙味・・・・。
何よりもしばらくセットアップから離れていたせいかとても新鮮に見える。
なによりもきちんと感がきりっとかっこいい。
私の中に何週目かのセットアップにクローズアップの時期がやってきた。
着崩すのではなく、本来のデザインを真っ当に着てみる。
スーツやツーピースに目が行く。
格を上げる着方も今回の展示に取り入れてみました。

今日ご紹介するのはブラウスです。
ジャケットやカーディガンのように羽織物としても活躍しそうな1点です。
絡み織と言われる独特な織でできています。(絡み織にもいろいろな種類がありますがこれはその1つです)
Gokiではもう10年以上前から夏に必ずこの素材を使った服を発表してきています。ファンが多いとも聞いています。
この織の特徴は経糸を捩じりながら横糸を織り込んでいるので生地に空間を作ります。夏素材として汗をかいても肌にまとわりつかないので涼しいという大きな利点があります。一方でとても細い糸で空間を作っているので引っ掛けやすい。
引っ掛けて傷になりやすいのは実用としては極めて難点となります。
自分自身がこの繊細な素材を扱いかねるということで積極的にみなさんに紹介してきませんでした。しかしGokiさん亡き後この素材にこだわった彼の気持ちをもう一度考えてみたくなりました。
今年の夏は暑かった。いや今もなお暑さの中で暮らしています。
この素材を見直すべきなのかもしれません。
扱いに特別な注意は必要ですが、心地よく過ごせる素材。
丁寧に心地よく暮らす服も見てください。

2023年8月26日(土)-9月10日(日)*月火休廊
正午-午後7時(日曜日は午後5時まで)

「小さな絵の展覧会2023」は本日最終日です。(午後5時まで)
夏の大きなイベントはこれで終わります。来年もさらにパワーアップして皆さんに小さな絵をお届けできたらいいなと思っています。
次回は8月26日(土)から9月10日(日)「Goki & Artists Autumn2023 」です。
Gokiファッションとプリズム所蔵作品で秋を演出いたします。

このブログでは展示中の作品や作家の紹介がメインです。
「小さな絵の展覧会」88名の作家の紹介が昨日終わりましたので、自慢のお客様を紹介したいと思います。お名前は出しませんがお二人です。もちろんお出でくださるお客様みんな素敵なんですが、それでもちょっと紹介したいんです。
お1人目はもう20年以上もお出でくださっている方です。
動物がお好きで動物関連の展覧会は欠かさず見てくださいます。特に猫展はひと際丁寧に観てくださいます。
猫展がきっかけで少しづつ好きな作家さんも増えてきたようで今では何人もの作家さんのファンでもいらっしゃいます。
この方の何が素敵かって。お好きな展覧会の時には会期中に2度いらっしゃいます。初日のオープン時にいらっしゃることが多いのですが、まあ初期に来てくださいます。それでどうしても好きという作品をご予約くださいます。そして、最終日に近い時に2度目いらっしゃるのです。その時には初日に観て気に入った作品でまだ予約が入っていなければご予約くださいます。
お買い上げくださることは作家もギャラリーも大変嬉しいことなのですが、そういうことが言いたいのではありません。「ここまで予約が入らなかったということはこの作品は私と縁があったということだから、連れて帰らないわけにはいかない」とおっしゃるのです。作品を本当に愛してくださっている方の言葉です。
お二人目は今までもいらしてくださっていたのかもしれませんが、今回初めてお話ししました。
私が覚えているだけでもこの暑いのに3度お出でくださいました。
「気になる作品が何点かあるんだけど」とおっしゃってじっくりご覧になっていました。2度目にいらしたときに「もう一度来ます」と。
3度目の時もじっくりご覧になって意を決したように「これをください」とおっしゃいました。
作品のオーナーはその作品と暮らします。お二人とも自分と暮らすことができるのかどうか真剣に考えてくださったのです。もちろん即断即決で気持ちよく暮らす方もいらっしゃいます。直観も大事です。どちらがいいとか悪いとかはありません。たまたま私が目撃したのにすぎません。でも素敵だなと思った出来事でした。

樹脂で作る立体作品は岩田明さん。
植物由来のモチーフがゴシックっぽくて魅力的です。
作家在廊予定
8 /19 12:00-13:00 むらかみしの
13:00-15:00 坪井香保里
20 12:00-17:00 北村武志
*天候や体調により変更になる場合があります
これで87人の作品を紹介し終えました。一人だけ紹介できなかった作家がいます。会期2時間で完売した近藤美和さんです。こちらは早々のことで対応ができませんでしたことを近藤さんとファンの皆様に深くお詫び申し上げます。

韓国の民話や文様をモチーフに絵を描く鳥居是典さん。
韓国文化へのリスペクトなしにはできない制作活動です。
作家在廊予定
8 /19 12:00-13:00 むらかみしの
13:00-15:00 坪井香保里
20 12:00-17:00 北村武志
*天候や体調により変更になる場合があります