令和少女の憂いー登龍亭獅篭展2

コロナ騒動で一番辛かったころに描いた絵だそうです。

描いた絵を破ってみたり、水につけてみたり、今思えば随分なことをしたなぁと思うのだけど、あの頃の自分らしいと獅篭さんは言います。

落語家としての仕事はどんどんキャンセルになり、どうせまたという卑屈な気持ちになっていたころだった。これは飲食店の方も時々おっしゃることなのだけど、電話が鳴るのが怖かったと。

仕事のキャンセルって自分を否定されたような気持になります。
あの頃実は多くの人が経験したことなんじゃないでしょうか。
「実店舗は休業するように」という上からのお達しは私も精神的にきつかった。
獅篭さんと私だけではもちろんなく、リモートで仕事してくださいと言われたデスクワークの人だって同じ気持ちだったんだと思います。

現在蔓延防止を言われているし、愛知県だって緊急事態宣言が出る可能性が高くなってきています。またあの時と同じかとうんざりもしています。令和少女もまた同じ表情をするのかもしれません。

あれ?・・・令和少女はもしかしたら獅篭さん自身なのかな。

それだけじゃないね。少しだけわかってきたことは、憂うる令和少女はみんなの心の中にもいつもじゃないけどいるんだなということ。
それがわかったから少しだけ強くなれるような気がしませんか。

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