山内寿美ー Win the Virus with SNS

山内寿美さんがこの作品のシリーズを作り始めた時の発想にあったのは、海洋プラスチック問題へのある妄想だったそうです。それは有害な海洋プラスチックをいっそ生物は取り込んで進化するということ。

それがアーティストの奇想天外な空想だったとしても、他人が笑っておしまいにしていいものとも思えません。

今回の COVID-19だって生物の進化の中で共存という道が全くないと言い切れるのでしょうか。「ない」と科学的根拠のもと言い切られたとしても、それを形にすることを誰も否定できない。

進化を信じることだって、どんなにそれが盲信だとしても、他人に強要しない限り、それは許されると思う、な。
ただとてつもなく長い時間がかかりそうです。

ErickーWin the Virus with SNS

この展覧会を企画した当初、作品のテーマには特に言及せず、 SNSを駆使して展覧会を知っていただきstay homeでも観ていただくシステムを作家とギャラリーで構築すてみましょうという発信をプリズムからしました。

Erickさんをはじめとして多くの作家が「つながり」をテーマに制作をしてくださったことに、驚きました。

COVID-19の蔓延に対する不安。病気だけではなかった。人は一人ではあまりに寂しいと思うものです。その不安も今回とても大きいということを改めて認識したのではないでしょうか。

ネット社会の脆弱さはもちろんありますが、そこをよく理解した上で SNSを上手に利用する術も身につけなければいけない。

Erickさんの猫たちはとぼけた顔してシビアなメッセージを私たちに届けてくれています。

はまだのりこー Win the Virus with SNS

タイトルは「つながる」

コロナ禍でのストレスは病気への恐怖は一番だけど、自粛生活で他人とのつながりが希薄になることへの寂しさもあります。

はまだのりこさんはこの9点の作品に気持ちを込めています。
9点まとめて1点でもありますが、1点ずつが独立した作品でもあります。
隣同士だったり上下がったりそれぞれをつなげることができます。
つながっている部分は2点だったり3点だったり4点だったりで1点にすることもできます。
現在数点がすでに予約済みなので、これはすでに9点で1点ということは成立しなくなっています。

予約してくださった方々はそれぞれ知り合い同士ではありません。
知らない同士だけど作品が繋がっている。
なんだか温かい気持ちになりませんか。
これが「つながる」の仕掛けです。

 

花井正子ー Win the Virus with SNS

先日個展を終えたばかりの花井正子さん、あれから新作を描いてくださいました。

どこかの風景をベースに心のエッジにこだわって描く絵はいつの間にか抽象画になっていく。

エッジに気を取られている間に、作家の花井さんでさえ、この絵の上下左右がどうでもよくなってくるらしい。どこが上だったのか重要ではないとか。この絵を斜めに掛けたとしてもそれは間違いではないといいます。

作家としてあまりに潔い。
それは思いの強さなんだろう。

会場においでいただければ、いろいろな方向に変えて作品をご覧いただけます。
会場には行けないけど見てみたいなという方は・・・・お知らせください。

安達真由子ー Win the Virus with SNS

郷土玩具を刺繍作品にしているのは安達真由子さん。

安達さんが郷土玩具をモチーフにするにはわけがあります。

みなさんご存知のように、郷土玩具は忘れ去られようとしている存在です。
天災が起こればそれに拍車がかかります。それは仕方がないことではありますが悲しいことです。
それで彼女は災害があった地域の郷土玩具を掘り出して刺繍作品にしているのです。

熊本の地震を思い、「おばけの金太」「おきん女人形」を作りました。
名古屋のみなさんにもエールを送るべく「名古屋だるま」を。

そして嫌なことは嘘であって欲しいという願いを込めた「鷽」

安達さんの被災地に対する気持ちです。みんな頑張れ!

 

 

Win the Virus with SNS 作品紹介4


高藤暁子 「猫箱」 5,000円 120ミリ角


高藤暁子 「モヒート」 5,000円 120ミリ角


高藤暁子 「砂時計カフェ」 売約済


高藤暁子 「小雪」 売約済

高藤暁子 「さくら」 3,000円 80ミリ角


高藤暁子 「木枯らし」 3,000円 80ミリ角


生越登紀子 「月と少女」 30,000円 545×424ミリ(半切)


水野清波 25,000円 440×365ミリ(八切)


高北幸矢 「はるはあけぼの」 50,000円 530×90ミリ

Win the Virus with SNSー作品紹介3


サノエミコ  3,500円  150×150ミリ (孔版印刷)


建部弥希 「ヒカリのリズム」 230×185ミリ 売約済


建部弥希  「ヒダマリとあそぶ」 17,000円 230×185ミリ(額サイズ B4)


山内寿美 各5,000円 165×125×50ミリ


中村友美 「チュン子ぴょん!」 20,000円 140×215ミリ


中村友美 「親子」 20,000円  140×215ミリ

Win the Virus with SNS  作品紹介2

 


Erick  20,000円  B2

 


花井正子  80,000円 270×405ミリ


安達真由子
「鷽」  5,000円  150ミリ角
「おきん女人形」「おばけの金太」「名古屋だるま」
各4,000円 88ミリ角

はまだのりこ
各9,000円  150×160ミリ
*1段目左 2段目3作品  売約済


近藤美和
「私は誰」  30,000円  410ミリ角


鈴木喜家
「樹と蛾」 80,000円  3号 F


溝渕美穂
売約済 270×190ミリ(マット内)


溝渕美穂
22,000円  245×190ミリ


hiroko
15,000円 380×275ミリ(額含む)

Win the Virus with SNS  作品紹介1

水野加奈子「厄除猫」220×155ミリ ¥70,000


加藤鉦次 右作品 270×220ミリ   ¥80,000
左作品 220ミリ角   ¥60,000


ながおたくま 上2作品 185ミリ角  各¥6,500
右下   90×185ミリ   ¥5,500
左下   90ミリ角             ¥4,000


坪井香保里  350×500ミリ  ¥21,450

Win the Virus with SNS  コロナ禍、こういうときこそ絵のある暮らし。

今、世界はコロナという新しい感染症に翻弄されています。
歴史的に見れば、ペストやスペイン風邪などいくつもの感染症によってその都度たくさんの犠牲を払ってきました。

4月5月の自粛生活は本当に苦しいものでした。
いくつかの補助が出たとはいえ、それでは解決のつかないことばかりでした。

11月に入り、秋が深まるにつれまたもや感染者数が増えているという報道に暗澹たる思いです。だからと言ってこのまま手をこまねいているわけにはいきません。

4月の終わりに営業自粛を言われたときプリズムは万事休すと思っていたのですが、ファッションデザイナーの安達真由子さんが「私、ブラウスやスカート作ってる場合じゃないと思ったんです。みんながマスクがなくて困っているのだからマスク作らなくちゃって思ったんです。こんな時だからうんと心が明るくなるマスク作ります。だからプリズムはこれを発信してください。」と駆け込んできました。

あの時、実店舗営業はしませんでしたが、ギャラリー空間はちゃんと作ってネットで発信して営業を続けました。作家の皆さんにも声をかけて、30人ほどが賛同してくださいました。たくさんのお客様も応援してくださったおかげで1ヶ月半をなんとか乗り切ることができました。

多くの作家さんがあの状況の中だからこそ思いを形にして発信したいと思い、またあの状況だからこそその思いを受け取りたいというたくさんの人々がいた。それを忘れるわけにはいきません。

これから寒い冬を迎えるにあたって、また自粛ということにもなりかねません。
プリズムはその季節「クリスマス展」「猫展」が控えています。中止にしたくはありません。

4月5月は準備もない状態でしたが、2回目3回目はそういうわけにはいきません。無い知恵を絞ってシステムを作ってみました。
この展覧会はそんな時のための予行演習的な展覧会です。

ネットと SNSをどれだけ活用できるか?
Facebookを普段よく活用している作家さん20人に出品をお願いしました。
もちろん、TwitterやInstagramからも発信していきます。
これをご覧のみなさんもこの展覧会にご賛同いただけるのなら是非シェアやリツイートをお願いいたします。

Facebookをなさらないお客様のためにホームページからもほぼ同じ情報をお伝えします。また専用アドレスを作って販売もいたします。

withsns.prism@gmail.com

もご活用ください。

実験ですから、「これはダメ」ということがあれば会期中でも変更があるかもしれません。ご承知いただけると幸いです。

この予行演習は本番が無い方がいい。本番が無いことを祈りつつスタートします。