花井正子展ー最終日

「花井正子展」本日最終日です。
2年後にこの続きを発表していただけます。楽しみにお待ちください。

ギャラリースペースプリズムではこの後10月8日(土)「妖怪芸術祭ー百鬼夜行」を開催します。日本画(水野加奈子)唄(華房小真)トーク(島田尚幸)という豪華イベントです。午後2時からの部はすでに満席ですが午後6時からの部には余裕がありますので是非ご予約ください。予約はメールからのみとなります。
withsns.prism.gmail.com

10月13日(木)から23日(日)*火曜休廊  「warm & cool」暖かくかっこいいファッションをご覧いただきます。革ブローチ(よしだ律)ストール(momiji)アパレル(Goki)

港ー花井正子展

花井正子さんはほぼ下描きをしないのだそうです。

白い紙を前にその日その時描いてみたい色を手に取り色を塗り始める(擦り込み)始めるそうです。選ばれた色は大好きな色のことが多く、時にはその色を使いつくしてしまう。さてどうする?使い尽くしたら同じ色は無いけれど、それに馴染む色を選び続きを描く。

そんなこんなしているうちに、無計画だった画面になんとなく風景が浮かんでくる。描き進めるとどんどんストーリーができていき、いつのまにか自分も絵の中に取り込まれている。

この絵もそうやってできたのかどうか・・・はわからないけれど。

明日10月2日(日)は最終日。

昼の月ー花井正子展

存在感がなさそうなのに妙に気にかかるのが昼間のお月様。
目が離せなくなることってありませんか。

世間はそれとは無頓着に昼間の生活に追われている。
夜にあるはずの月がそれとは関係なく朧げに昼の空に浮かんでいる。

この絵のように時空に歪みがあるのかもしれない。

が、昼の月は現実。
ありもしないことではないのに、ありもしないことのように思ってしまう惑いの月。

有明ー花井正子展

未だ夜が明けきらぬ時間「有明」
そんな時間の空気が1日で一番清潔なだと花井正子さんは言います。

その清潔な時間の空気感が描きたくてこの作品が出来上がりました。

目を覚まそうとするもの、眠りにつこうとするもの。
正と邪が入れ替わろうとするとき。

 

半島A-花井正子展

ただそこにある風景を絵にする。

風景には意図はない。
絵描きはそこに何か個人的な心を投影して絵にするのだけど、冷徹なほど風景は絵描きの心には無関心だ。そもそも風景に心などないのだから当たり前と言えば当たり前なのだけど。

絵描きは絵描きで元々ない景色の心など一向に慮ることなくその景色には無関係な何かを描き加える。しかし、絵描きにとってその何かはとても重要なのだ。

心のありようをただひたすら淡々と描き加える。

絵描きと風景のせめぎ合いを観る側は何事かと、考える。あるいは通り過ぎる。

空2ー花井正子展

夜の風景の中に小さな明かりがある絵は随分前から描いているけれど、ここ数年そこに月があらわれた。

この絵。

少し不穏さを孕む雲に浮かぶ月。

実際に見る月、私にとっては冷静で無表情なことが多い。
この月はどうだろう。どこか腑に落ちないざらつきがある。
どう観たらいいのかというちょっとした戸惑い。

灯には人の存在があるけれど、月はこの星の人々の暮らしとは無関係に光り輝いている。花井正子の心の中にはもうとっくに別の何かが蠢いている。
蠢きは少しばかり私を嘲笑している。

edgeの町ー花井正子展

今日の投稿は昨日の続きになるかもしれません。

電信柱同様花井正子さんの絵には遠くの明かりがよく登場します。
明かりというのはそこに必ず人の営みがあるという証拠でもあります。
この絵にある明かりは人がいるところという意味があるのです。

どんなに孤独な時もあそこまで行ったらだれかに会える。
どんなに遠くてもあそこまで行けばいい。目標が見えていれば勇気が出るというものです。

電信柱も明かりも希望なのです。

描くことによって花井さん自身が孤独との戦いにがんばれるのかもしれません。
そしてあなたも私も勇気づけられているのかもしれません。

Para NOMADO-花井正子展

「花井さんの絵って懐かしさを感じます。電信柱、この頃見ないですものね。」

ノスタルジー。

そう見えることはとてもいい。
だって電信柱を今見ることはほとんどないのだから。

今日の投稿は蛇足的なものになりそうなのでスルーしていただいたほうがいいのかもしれません。ごめんなさい。

これは花井さんの生来持っている性分がそうさせるのか、そういう環境が彼女の周りに多かったのか。とにかく小さな時から一人で乗り越えなければならないことがいくつもあった。もちろんだれでも多かれ少なかれ一人で越えなければならないことはあるものだ。孤独との闘い。

孤独。
これはなかなか辛い。
電線の行き着く先には必ず人がいる。誰かはわからないけれど、きっとそこには自分を受け入れてくれる暖かな心があると思うことで乗り越えられるんだ。

電信柱は独りぼっちではないという心の支え。
強く生きるためのお守りのような存在、それが電信柱、花井正子さんにとってはね。