
今までにも何度か平田佳子さんのことは紹介してきましたが改めての紹介です。
平田さんは陶芸家です。ちゃんと陶芸家としての修行もしてきました。
そもそも陶芸家の多くは土を捏ねて器なら器の形を作り絵付けをしたり釉薬をかけたり様々な方法で作家の個性を生み出していきます。
過去の作品も見せていただきましたが、陶芸家として歩み始めた当時はそのスタイルで制作をしていました。
しかしながら何か物足りない。自分の絵付けは何かそんなにいいと思えない。自分の好きな絵を描く人々の絵を自分の器に描いてもらった方がいい作品になるのではないかと思い始めたのです。
何人かの絵を描く人たちに絵付けしてもらうと、やっぱりいい。
こんなスタイルがあったっていいと確信が持てるようになったのです。
そんな中でいいかどうかはわからないけどそれまでとは少し違う自分の好きな絵を絵付けしてみました。やっぱり好きな作家の絵付けのほうがいいなと思うのに「平田さんの絵付け好きだよ」と言ってくださる方が出てきたのです。自分の思いとお客さんの反応は違う。それもありなんだなと、平田佳子と平田佳子が好きな作家に絵付けしてもらうスタイルの制作を「おおざる工房」と名付けました。
陶器は平田さんが全て作ります。
「おおざる工房」のメンバーはその時々で変わっていきます。今回は8人です。
今日紹介した作品はすべて平田さんが絵付けしたものです。
陶芸家になったばかりの頃の絵付けもう少し固い印象です。それはそれで私は好きですが、今現在の平田佳子はそこにはいないみたいです。