通販始めますー平田佳子博覧展2

この展覧会は作品を即売にしています。数は十分平田佳子さんがご用意くださっていますので会期中に無くなってしまうことはないと思います。ただどれも1点物なので欲しい作品が見られないということは考えられます。特に欲しいと思っていたのに会期末まで来場できないとか、遠方のため行けないという方のために本日より通販をいたします。

通販と言っても大変アナログな方法で下記にあるアドレスまたは電話(営業時間のみ)にてご希望の作品を伝えるということです。ネットでの情報だけではわかりにくいサイズや別方向の写真なども可能な限りお伝えいたします。是非ご利用ください。

withsns.prism@gmail.com    052-953-1839

シピー平田佳子博覧展2

平田佳子さんは陶芸家です。
だけど、いろんなことがやりたいやってみたい人でもあります。

陶器の器だけ作ってよそ見をしないなんて考えられません。
作りたいものを作る。これが平田佳子のポリシー。
陶芸だってその道の王道をただまっすぐ歩むタイプではなかったように。

ファッション雑貨は楽しい。
フェルトの小物を作る。陶芸の絵付けで描いていたキャラクターを立体で作る。
そのキャラクターを服に反映させたり、アクセサリーに仕立てたり。
お客さんはとても喜んでくれた。平田さんはお客さんが喜んでくれることが大好き。だからもっともっと喜んでほしくて雑貨を作る。

ある日気が付いた。
雑貨作りは楽しいけれど自分の本分は陶芸。陶芸の制作は大事にしなければならない。だから雑貨にも必ず陶器のパーツを入れる。どんなに売れても陶芸では稼いでも雑貨では利益をあまり出さないように価格設定をする。
平田さんの雑貨は安いと思っているファンは多いのですが、これが雑貨に対する平田ポリシーなのです。

平田さんの雑貨は平田佳子さんと平田小猫さんと言う姉妹のユニットです。
「シピ」というブランドネームで活動しています。制作はほぼ小猫さんが担っています。企画は佳子さんのほうがやや多いみたいです。いずれにしても猫好き姉妹のユニットは猫色多めではあります。

まあ佳子さんの「作りたい!」に小猫さんがバックアップって感じかな。

おおざる工房(平田佳子)ー平田佳子博覧展2

今までにも何度か平田佳子さんのことは紹介してきましたが改めての紹介です。

平田さんは陶芸家です。ちゃんと陶芸家としての修行もしてきました。
そもそも陶芸家の多くは土を捏ねて器なら器の形を作り絵付けをしたり釉薬をかけたり様々な方法で作家の個性を生み出していきます。

過去の作品も見せていただきましたが、陶芸家として歩み始めた当時はそのスタイルで制作をしていました。
しかしながら何か物足りない。自分の絵付けは何かそんなにいいと思えない。自分の好きな絵を描く人々の絵を自分の器に描いてもらった方がいい作品になるのではないかと思い始めたのです。

何人かの絵を描く人たちに絵付けしてもらうと、やっぱりいい。
こんなスタイルがあったっていいと確信が持てるようになったのです。

そんな中でいいかどうかはわからないけどそれまでとは少し違う自分の好きな絵を絵付けしてみました。やっぱり好きな作家の絵付けのほうがいいなと思うのに「平田さんの絵付け好きだよ」と言ってくださる方が出てきたのです。自分の思いとお客さんの反応は違う。それもありなんだなと、平田佳子と平田佳子が好きな作家に絵付けしてもらうスタイルの制作を「おおざる工房」と名付けました。
陶器は平田さんが全て作ります。

「おおざる工房」のメンバーはその時々で変わっていきます。今回は8人です。

今日紹介した作品はすべて平田さんが絵付けしたものです。
陶芸家になったばかりの頃の絵付けもう少し固い印象です。それはそれで私は好きですが、今現在の平田佳子はそこにはいないみたいです。

鈴木喜家スケッチ展ー最終日

「鈴木喜家スケッチ展ー中国紀行」本日最終日です。(午後5時まで)
この展覧会中にちょっとお願いをしてみました。内容は今は秘密ですがきっと素敵な何かをし使見せてくださることと思います。その日を楽しみにしていてください。

次回は10月9日(木)-19日(日)「平田佳子博覧展2」です。
平田さんの手から生み出されたおほおでうふふな楽しい雑貨の数々をみせてくださいます。
10月11日(土)午後3時からアーティストトーク(入場無料・予約不要)も開催します。是非お出かけください。

まだまだ描きますー鈴木喜家スケッチ展

画業も60年に近づいている鈴木喜家さん。
財産となるスケッチは、中国だけで500枚近くあるのですから別のものも数えたら一体何枚あるのでしょうか。

膨大な数のスケッチはまだまだ増えていくことでしょう。来月には九州に遠征だそうです。

絵を描く意欲は衰えを知りません。

60年分のほんのほんの一部です。明日最終日です。まだ間に合います。是非お出かけください。

民族衣装 ハニ族・苗族 雲南省ー鈴木喜家スケッチ展

風景の中に人がいることはありますが、人物が中心のスケッチは今回この1点だけです。

時を違えて描いた雲南省の2つの少数民族の女性の姿です。
人物というより民族衣装のためのスケッチです。

美しい衣装です。
鈴木喜家さんは人が着古した衣装に時間や心を見る思いで魅力を感じるそうです。一部をを買い求めたりもしました。

当時その人々にはなかなか現金収入を得る機会がなく、衣装が欲しいというと喜んで売ってくれたそうですが人々にも序列がありそれを乱すとちょっとした小競り合いまでおこったのです。中には新品はもっと高く売れると思いそれを買ってほしいと言う人までいたとか。
買うのは絵描きさんたちなので他の観光客のような感性ではなかったのですね。

鈴木さんが買ったのは左の絵の方が被っている帽子のような飾りで、錫でできた飾りはシャラシャラと涼やかな音がして軽かったそうですが、どれくらい使ったものなのか日本に持ち帰ると匂いが凄くて閉口したそうです。

誰かが使ったものには使われてきた歴史が見え隠れします。そのストーリーを思いながら描くから絵に魂が宿ります。そんなことは彼らにはとんと興味もなく、できれば新品を高いお金で買ってほしかったのですね。

高昌故城遺跡トルファンー鈴木喜家スケッチ展

トルファンも鈴木喜家さんの大好きな場所です。
砂漠の中の遺跡は紀元前2000年頃の建物だそうです。

4000年と言う途轍もない時間をかけて風化し続けている遺跡は空間の感覚がわからなくなるほど広い広い砂漠の中にあります。

時間も空間も日本人には計り知れないものがある中国。
だから鈴木さんは中国といっても都市には興味がないそうです。上海も北京も通り過ぎるだけの街。

自然の雄大さ。その自然と生きる人々。
それが見たくて20回以上も通った中国。
まだまだ描き続けます。

黄山ー鈴木喜家スケッチ展

 

 

黄山でもたくさんのスケッチを描きました。

前回のスケッチ展の終わりに「次回はスケッチと本画を一緒に飾ってほしい」とお願いしました。

この2点は黄山のスケッチ(左)と本画(右)です。全く同じ場所ではありませんがどちらも黄山の部分です。お願いを聞いてくださったからの展示です。
写真で見ると違いが判らないほどですが、やっぱり色の深さは違います。

もう1つわかることは絵の違いが判らないのは鈴木喜家らしさ。鈴木さんならではの見え方。イメージの捉え方なのかと思います。スケッチを描くのに思う存分時間がとれるわけではありません。長い間に培ったデフォルメーションの方向というか性質がそう言うところに見えるのかもしれません。

マカオ郊外ー鈴木喜家スケッチ展

初めて中国にスケッチ旅行に行った時の作品です。
「マカオ郊外」マカオも中国です。ポルトガルの植民地だった時代もあり中国の中でも異色の文化を持つ地域ですが、中国です。

50年近く前に訪れた地。

まだ1ドル360円の時代。中国は近いとはいえ飛行機での旅は若かった鈴木喜家さんにとっては大金をはたいての旅となりました。何でも吸収してやろうと意欲満々だったことでしょう。

そんな旅の話の中で「初めての中国は杉本健吉さんと一緒でした」とおっしゃいました。
「え!?あの杉本健吉!?!」と思わず叫んでしまいました。
私にとってはほぼ歴史上の人物。そんな方と一緒にスケッチ旅行なんて・・・。
当時まだ30歳にもなっていない鈴木喜家さんとほぼ70歳の杉本健吉さん。

街桂林ー鈴木喜家スケッチ展

人の手があまり入っていない風景に魅せられている鈴木喜家さんですが、そこで暮らす人々の気配のある邑にも魅力を感じています。

風土の中で培われた暮らしのための建物や村の成り立ちは独特です。
広い広い中国ではその地その地で建物も違うし、集落の構成も違っているそうです。鈴木喜家さんがいいなと思う部分をスケッチします。

「街桂林」のスケッチでは集落の向こうに桂林独特の山々が見えています。
湿度も気温も、においまで伝わってきそうな絵です。

帰国後本画にするにあたってのメモでもあるスケッチ。時間に余裕があればパステルで色も入れます。詳細なメモとして残すものなので200色のパステルセットを持っていきます。スケッチブックだって数冊、簡易の水彩セットも旅の荷物に入れるのでとても大きな荷物になるとか。

そうやって出かけてきた中国。たくさんの財産を生み出してきました。