花井正子展「地平」 ヨビゴエガキコエル

毎年全国で2,3回、名古屋スペースプリズムでは2年に1度のペースで個展を開催している花井正子さんの展覧会。このプリズムでは2年ぶりということになります。

イラストレーターから画家に転身したのはもう11年も前のことになります。自分と向き合い心象風景として描き上げるために選んだ道は苦しいことも多かったはずですが、きちんと向き合えばちゃんと絵の中にその誠意が返ってくることを手ごたえとして知ることができた11年でもありました。

回を重ねるごとに確信できる一方、完璧を追い求める花井さんには不完全さも見えるのだろう。だからこそ描き続ける。ひとまず今の花井正子の心象風景はすべてここにあるものと思います。明日はまたきっと違った風景を見るのだろうけれど、今日の彼女の心を観てください。

花井正子さんは9月22,23,24,25 ,30日 10月1,2日在廊です。

花井正子展  2022年9月22日(木)-10月2日(日)*火曜休廊
正午-午後7時(最終日は午後5時まで)

Goki & Artists 2022 Autmn

朝夕には秋の虫の声も聞こえる季節になりました。
まだまだ暑い日々ですが季節は確実に進んでいます。

Gokiの秋冬物とプリズム所蔵作品で秋を観ていただく展覧会です。

会場にはブラウンや深いオレンジが溢れています。

Gokiファンのみなさんにはまだまだこれから活躍の春夏物をスペシャルプライスでい待ちしています。

小さな絵の展覧会2022

夏の大イベント「小さな絵の展覧会」を今年も開催します。
「小さな絵」小さいってどれくらい?
この展覧会で作家の皆さんにお願いした条件は1点の大きさがインチ額以下の目安で丸や細長いものもOKなので600㎠以下で制作してくださいというオファーを出しています。手のひらにすっぽりと収まるものももちろんありなのです。

今年は83人433点が集まりました。
展示直後は壮観です。
ただし即売なので日を追うごとに展示数は少なくなるはずです。お目当ての作家さんがいらっしゃる方はお早めにお出かけください。

残念なことに先週くらいからまた感染爆発が起こっています。それに加え夏の暑さも尋常ではありません。外出には細心の注意が必要です。そんなことを考えていると来廊は気が重いという方のために今年もアナログ通販を致します。電話やメールでの対応も致しますのでお気軽にご利用ください。(7月23日正午から)
withsns.prism@gmail.com        052-953-1839

夏の暑い時ですので会期中月火曜日は休廊に、日曜日は午後5時までの営業とさせていただきます。来廊時間と合わないという方は前もってご連絡いただければその限りではありません。

在廊者予定
7/22(金)   13:30-16:00   山口まち子
16:00-19:00   小山剛
23(土)    12:00-14:00   高谷美妃
13:00-15:00   倉中玲
14:00-17:00   水野清波
24(日)    12:00-14:00   鳥居真実
14:00-17:00   はまだのりこ
27(水)    12:00-13:00   佐藤千恵
13:00-16:00   小山恵
16:00-19:00   山口雅英
28(木)    13:30-15:00   平野えり
15:00-18:00   森川美紀
29(金)    13:00-16:00   岩田明
16:00-19:00   Erick
30(土)    12:00-14:00   岡田まゆみ
14:00-19:00   山内寿美
31(日)    12:00-14:00   渡辺沙恵子
14:00-17:00   中岡友子
8/ 3(水)    12:00-15:00   古河原二葉
15:00-18:00   坂本明美
4(木)    13:00-16:00   建部弥希
16:00-19:00   森川美紀
5(金)    13:00-14:00   大塚豊子
14:00-16:00   サノエミコ
6(土)    13:00-16:00   馬場陽子
16:00-19:00   林孝子
7(日)    13:00-15:00   久野晴美
15:30-17:00   稲垣恭子
10(水)    12:00-14:00   ながおたくま
14:00-17:00   斉藤誠
17:00-19:00   名和香代子
11(木)   12:00-15:00   いだゆみ
15:00-18:00   生越登紀子
12(金)   13:30-17:00   hiroko
17:00-19:00   高木伸彦
13(土)   12:00-15:00   中岡友子
15:00-17:00   平塚啓
17:00 19:00   加藤茂外次
14(日)   12:00-14:00   森川美紀
14:00-17:00   うちだちよえ
17(水)   13:00-15:00   溝渕美穂
15:00-19:00   御囲章
18(木)   12:00-16:00   飯沼由美
16:00-19:00   中村友美
19(金)   12:00-15:00   マスナリリョウコ
15:00-19:00   服部純栄
20(土)   13:00-16:00   中岡友子
21(日)   15:00-17:00   北村武志
*変更追加は随意お知らせいたします。

谷口広樹追悼展

昨年8月30日にご逝去された谷口広樹さんの追悼展です。

谷口さんとプリズムは30年以上の付き合いになります。
プリズム開廊の次の年には個展を開いていただいています。
それ以来の長きにわたる交流に今となっては感謝の気持ちしかありません。

前回の2年前の個展ではコロナ第2波のあおりを受けて在廊も取りやめ心残りな展覧会になってしまったことが今となってはさらに大きな心のつかえになっています。

コロナが少しもよい状態になっていない昨年の今頃、1年前のつかえを持ちながらもう一度谷口さんに個展を開いていただきたくて精一杯のメールを描きました。プリズムの気持ちを汲み取ってくださり、2022年初夏に個展を開いてくださることになり嬉しかったんです。だから今回のこの時期は新作がたくさん飾られる予定だった。

それなのに「追悼展」だなんて、ただただ悔しい。

まだまだたくさんの作品を描いてくださると思っていたので、プリズムの収蔵作品はそれほど多くありません。それでこの追悼展では過去にプリズムで谷口作品をお買い上げくださったお客様にお声をかけて作品をお借りしました。皆さんには本当に感謝しています。

30年の間にはもっともっとたくさんの作品を皆さんにお届けしましたが、残念ながら連絡の途絶えてしまった方もいらっしゃいます。またプリズムが失念している方も失礼ながらいらっしゃいます。この投稿をご覧くださりそれならお貸しくださるという方がいらっしゃいましたら、会期途中でもお貸しいただければ嬉しく存じます。

 

登龍亭獅篭展3

落語家登龍亭獅篭さんの個展「登龍亭獅篭展ー漫画の描ける落語家ではなく、落語のできる漫画家の展覧会」もこれで3回目となります。

落語家としてのキャリアは門外漢のギャラリーの語るところではありません。絵の腕前は玄人はだしというか落語家として駆け出しのころからそれでお足を稼いでいたというからもうこれは二足の草鞋というべき域の物だと思っています。

初回の個展では以前描いた漫画の原稿を中心にした展示だったので「漫画」という言葉をサブタイトルに入れたことにだれもが異論はなかったことと思います。
そういう意味で今回「漫画」という言葉はふさわしいのかと獅篭作品を見なしてみると・・・、それは「北斎漫画」ならぬ「獅篭漫画」が繰り広げられていたのです。これはやっぱり「漫画」だ。

そして今回のテーマは「恋(旧字)」そしてメイン作品は巻紙に描かれた「超チュー戯画」恋をしている動物にはどれもハートが描かれています。

他にグッズなども盛りだくさん。

全国区の獅篭さんです。
ギャラリーにはいらっしゃれないというファンのみなさんも下記から作品をお買い上げいただくことができます。

withsns.prism@gmail.com
052-953-1839(ギャラリー営業時間内)

もう1つお知らせです。
獅篭さんは落語家ですから、落語会も開催します。
6月24,25,26日の3日間午後6時から開演です。(要予約有料)
2000円です。3日間来てくださる方は5000円です。
ご予約は上記の作品と同じルートでお取りください。

最後に
今回は落語会も開催ということでギャラリーとしての営業は全期間(6月20日-30日)正午から午後5時までの営業となります。また初日が月曜日なので21日火曜日は営業いたします。28日はお休みさせていただきます。

蛙はカエル。2-雨が降っても、晴れても、上がっても、かえるは元気。

昨年に続き2度目の「蛙はカエル。」展です。
初回の昨年はコロナの影響で急遽開催することになったため出品してくださった作家さんには「旧作でもいい」とお願いしたところ、時間が無いなか新作を用意してくださった方もいらっしゃいました。お客様にもそういう真摯な気持ちは伝わったのか、大人気の展覧会になりました。

蛙の好きな方々がたくさんいらっしゃることもわかり、今年は前もって企画を立てました。15人のみなさんがそれぞれ新作を制作してくださいました。見ごたえのある展覧会になったと自負しています。こんな蛙もいるんだときっと皆さん驚いてくださることと思います。

まだまだ感染の心配がなくなったわけではありません。メールや電話でのご予約も承りますので、是非ご利用ください。
withsns.prism@gmail.com        052-953-1839

在廊予定
5月27日(金)   16:30-19:00   服部純栄
28日(土)   15:00-17:30   おおざる工房
29日(日)   13:00-       馬場陽子
6月   1日(水)   12:30-14:00   Erick
13:00-15:00   音部訓子
2日(木)   14:00-16:00   成田郷子
3日(金)   14:00-16:00   サノエミコ
16:00-19:00   服部純栄
4日(土)   13:00-16:30   hiroko
5日(日)   13:00-15:00   久野晴美
8日(水)   14:00-16:00   Erick
9日(木)   15:00-18:00   水野加奈子
12日(日)   14:00-17:00   平塚啓
*追加変更は随時お知らせします。

トライアングルミュージアムー服・イラストレーション・ブローチ

「はまだのりこさんが描く人物が着ている服って私が作る服とテイストが近くて、時々はまだ作品の中の服をスケッチしているんです」と
HUMMING BIRD DESIGN安達真由子さんがふと口にした一言からこの展覧会は始まりました。

絵の中の服が実物として作られていたら面白いだろうな。

「せっかく展覧会にするなら溝渕美穂さんのブローチを服に着けてみたいな」という一言もこの展覧会に盛り込みました。

ただし、HUMMING BIRD DESIGN(洋服)・はまだのりこ(イラストレーション)・溝渕美穂(ブローチ)の三人は作家なのだからそれぞれの創造性は生かしたい。絵のよう作った服やブローチも面白いけれど、それぞれの作品へのリスペクトを持って自分の世界観で作品を作ってもらったらもっと面白いのではないかとプリズムとしてのコンセプトを提示しました。

それぞれの作品を写真で見合いながら、「そうきたか、それならこうしてみよう」という具合に写真のやり取りだけで制作はすすめることにしたのです。

実物と絵の違いはそれぞれの解釈の違いでもあり、それは作家としての個性なのだと思います。その違いに面白さを見つけていただければ幸いです。

板倉鉱司鉄の作品展ー影と曇(空を飛ぶ方法についての考察)

「空を飛ぶ」がここ数年の板倉鉱司さんのテーマです。
齢70を越えた男性が大真面目に語り始めると少々の戸惑いを感じます。
本人が真摯にその答えを土着の三河弁で語る姿に戸惑いながらもつい引き込まれてしまうことにまた戸惑う。

板倉さんに病気が見つかったのはもう半世紀以上も前、彼が高校生の頃でした。それでも憧れがあって入部した山岳部。初めての登山に行ったときみんなについていけなくて続けることは断念したのだそうです。たった一度の登山だったけどその時行った雲ノ平の霧を忘れなかった。霧は雲だ。その後、体調は気を付けていればそこまで悪くはならなかった。それでも寄る年波は過酷にも彼を苦しめることになりました。いよいよ覚悟をしなければいけないかと思うと辛さもある。そんな時あの雲の上を飛べたらいいな、どうしたら飛べるのだろうと考えたら辛さも随分楽になったそうです。幸いなことに難病指定を受けることができ治療が始まると体調はそれまでとは格段に良くなり今に至ります。

「空を飛ぶ」なんて物理的に不可能なことは当然知っているし、少しぎょっとされることだってわかっている。だけど自分が楽しくいる方法は知っていたほうがいい。それが板倉さんにとっては「空を飛ぶ」なんだ。それを作品にしたというだけのこと。

「鉄の作品展」だけど、今回は雲を木で作った。木彫だ。
「羊雲」の上を飛ぶイメージでインスタレーションとして作品を展示しました。

4月14日(木)-24日(日)*火曜休
正午-午後7時(最終日は午後5時まで)

水野加奈子日本画展ーengimono

日本画家水野加奈子さんの個展です。

テーマは「engimono」縁起物です。
昔から縁起物とされていたものを描いていますが水野さんが大好きな蛙と猫をふんだんに登場させ、従来の縁起物とは違った趣に仕立てました。
それで漢字ではなくローマ字表記にしたのです。

このところ立て続けに良くないことが世界中で起こっています。
昔の人は幸せになることを祈って縁起のいい民画や大津絵を飾りました。水野さんは現代だったらどんな絵を飾ってみたいだろうかとこのテーマに取り組んだそうです。

会場にいると、いいことがありそうな気がします。

恒例の「Goki &Artists」です。
が、今年は少し趣向を変えての展覧会にいたしました。

2年前のコロナ出現から随分慣れてはきましたが、同時に変わってしまったこと変わらざるを得なかったことは本当に数限りないと思います。
飲食店や旅行業の方々のご苦労は想像を絶するものと思います。

そんな中人々の心も変わっていくのを感じます。
私自身は「どうせ~」と思ったらそこで終わりと肝に銘じています。しかし、そういう思いをいだいている方がいることは否めません。

プリズムの展覧会では恒例の企画がいくつかあります。コロナから2年たって以前と同じ気持ちで進めるものとそうでないものができていることに昨年後半から気になっていました。このGoki展もその1つです。

ファッションをめぐる状況は飲食や旅行に付随して厳しいものになっています。

変えなくてはいけない。変わらなくてはいけない。

ちょうどこの時期は日々気候の変化があります。
気候に合わせてということまではできませんが、会場が変わりゆく展覧会にしたいと思い今回の企画としました。作品はGokiの洋服とプリズムの所蔵作品です。
「metamorphoses」(DMではスペルが違っていました、すみません)
変化すること。これはM.C.エッシャーの同名の絵(版画)からヒントをいただきました。少しずつ変わっていき、最後には違う世界になる。
毎日ブログに会場の様子を掲載します。最後までお付き合いくださいますと、どう変わったのかがわかります。

Gokiの洋服、秋冬物はいつものようにスペシャルプライスです。春物はプロパーとさせていただきます。またプリズム所蔵作品もこの期間だけのスペシャルプライスです。この期間だけ思い切ったオフ価格にいたしますので是非ご利用ください。