建部弥希全面絵画展ー絵画の常識を破る

「全面絵画」という耳慣れない言葉。
建部弥希さんは洋画家として作品を制作する過程で平面である絵画の側面を絵の一部としてきた。それは絵画が平面であるということから逸脱するのかそうでないのか。建部さんはそれは自分にとって絵画と捉えていた。それならばその地続きである裏面と言われる部分にまで描いたらそれも絵画なのではないか。

建部弥希さんが到達した全面絵画の概念は今回のDMに文章で綴りました。
「こんな長い文章読むの大変」との声も聞いていますが、是非お読みいただきたく思います。DMがお手元に無い方がほとんどかと思い、この欄にその画像を添付いたしました。

様式として全面に描かれた作品はこれまでもこれからもあると思います。
ただ絵画という概念を念頭におき、その延長として絵画として表現しているという意識。概念の拡大。言葉にすることも意識を曖昧にしない大事な行為。ここはとても大切なことと考えます。

思いの中で制作を進めると見えてきた「全面絵画」
作家の思いを体験していただくために作品に触っていただけるようにコーナーも用意いたしました。

作家は基本金土日曜日在廊します。(金曜日は16時まで)