谷口広樹追悼展

昨年8月30日にご逝去された谷口広樹さんの追悼展です。

谷口さんとプリズムは30年以上の付き合いになります。
プリズム開廊の次の年には個展を開いていただいています。
それ以来の長きにわたる交流に今となっては感謝の気持ちしかありません。

前回の2年前の個展ではコロナ第2波のあおりを受けて在廊も取りやめ心残りな展覧会になってしまったことが今となってはさらに大きな心のつかえになっています。

コロナが少しもよい状態になっていない昨年の今頃、1年前のつかえを持ちながらもう一度谷口さんに個展を開いていただきたくて精一杯のメールを描きました。プリズムの気持ちを汲み取ってくださり、2022年初夏に個展を開いてくださることになり嬉しかったんです。だから今回のこの時期は新作がたくさん飾られる予定だった。

それなのに「追悼展」だなんて、ただただ悔しい。

まだまだたくさんの作品を描いてくださると思っていたので、プリズムの収蔵作品はそれほど多くありません。それでこの追悼展では過去にプリズムで谷口作品をお買い上げくださったお客様にお声をかけて作品をお借りしました。皆さんには本当に感謝しています。

30年の間にはもっともっとたくさんの作品を皆さんにお届けしましたが、残念ながら連絡の途絶えてしまった方もいらっしゃいます。またプリズムが失念している方も失礼ながらいらっしゃいます。この投稿をご覧くださりそれならお貸しくださるという方がいらっしゃいましたら、会期途中でもお貸しいただければ嬉しく存じます。

 

登龍亭獅篭展3ー最終日

「登龍亭獅篭展3」は本日最終日です。
落語家登龍亭獅篭さんならではのユニークな個展になりました。
来年は6月15日から25日の予定です。待っていてくださいね。

次回のプリズムは7月7日-17日(火曜休廊)「谷口広樹追悼展」です。
30年もの長きにわたりプリズムとお付き合いくださった谷口さんとのお別れの展覧会です。プリズムで過去に谷口作品をお買い上げくださったお客様からも作品をお借りしての展覧会です。私どもの失念でお声がけしていなかった方、大変申し訳ありませんでした。失礼を承知で申し上げます。お貸しいただければ嬉しいです。

ギャラリーで仕事・・・ー登龍亭獅篭展3

獅篭さん今日はギャラリーでお仕事です。
個展会場で仕事をするとき普通こっそりやるんですが、獅篭さんの場合それすらも作品の一部です。

瀬戸の街に行ったことがある人は街のそこここに藤井聡太くんの応援フラッグを見たことと思います。あれ、全部獅篭さんが描いたのです。

おりしも、昨日から聡太くんは豊島九段と対戦しています。勝ったらフラッグを飾るので対戦が終わるまでに描き上げなければならないのです。

対戦中の二人なので横顔。いつもは正面からの顔なので慣れているそうですが横顔は難しいと苦戦中。
聡太くんも実は今回苦戦中で、もし万が一負けるようなことがあるとこのフラッグは幻のフラッグになるのだとか・・・。

いやいや、間違いなく夜にはこのフラッグが瀬戸の街にはためくはずです。

がんばれ聡太!がんばれ獅篭!

DODOROー登龍亭獅篭展3

この展覧会が始まって2日目に少し紹介しました「DODORO」

ちょっと邪悪な顔の立体作品「DODORO」はもちろん獅篭さんの作品ですが、それを平面作品にもしてしまうというなかなかの技です。25年ほど前にトトロを基に絵を描くことは描いた。頭の中にあった平面をいきなり立体にしたというのです。なかなかの荒業だけど、凄い。

立体を作る過程はYouTubeにあげています。

から見ていただけます。

今回新たに作った立体を基に陶器に絵付けをしたり色紙を描いたり、とうとうTシャツまで作ってしまいました。Tシャツお買い上げの方にはオリジナル「DODOROブラックサンダー」がプレゼントされます。もちろん数に限りありです。

この「DODORO」お客様からは「もっと可愛くして」という声もあり、大きなお鼻にぎょろ目に変わりつつあります。

「DODORO」は進化するのか?

ギャラリーに楽屋ができた?ー登龍亭獅篭展3

スペースプリズムの一角にいつもと違う空間ができました。

この展覧会は落語会付きです。
落語の演者は着物を着るのが定番です。着物を着る場所や諸々の準備のためにこういう空間が無くてはならないものなのです。それでここに臨時の楽屋を作ったというわけです。

そしてその空間のためのこの大きな布です。
楽屋のためのものではありません。これは「後ろ幕(うしろまく)」といって本来は襲名披露をはじめとして祝い事の時に舞台の演者の後ろに張り巡らすものです。それを楽屋暖簾に拝借したというわけです。
これ、本当は一昨年獅篭さんが率いる「雷門」を「登龍亭」に改めたときのお祝いのために作られたものです。通常は染物屋さんがデザインを考えるのですが、それは獅篭さんの抜群のセンスでデザインもしてしまったというわけです。これ、昨年の個展でも同じ役目を果たしてもらいましたので覚えている方もおありかとは思います。

ギャラリーに楽屋があるなんて「獅篭展」でしか見られません。そんなことも楽しんでいただけたら嬉しいです。

落語会も始まりましたー登龍亭獅篭展3

今年は3日間の落語会です。
昨日は初日でした。

前座登龍亭幸吉さん、ゲスト旭堂鱗林(講談)さん、そして主役は個展開催中の登龍亭獅篭さんでした。幸吉さんはお馴染みの「寿限無」鱗林さんは「名古屋コアラ物語」獅篭さんは「崇徳院」大盛り上がりの初日でした。

獅篭さんは個展のテーマ「恋(旧字)」に因み3日間「恋話」をします。もちろん毎日違う話でみなさんを楽しませてくれるはずです。

今日のゲストは立川しら門さん。明日は多分柳家三亀司さん。
日替わりゲストも楽しい。3日連続でお出でいただいても全然飽きさせないはずです。

どうやっても楽しい展覧会はプリズムならではです。

超チュー戯画下巻ー登龍亭獅篭展3

「登龍亭獅篭展」には「漫画の描ける落語家ではなく、落語のできる漫画家の展覧会」というサブタイトルが初回から付いていました。初回には獅篭さんが描いた漫画の原稿を中心に作品を展示しましたが、2回目はそうではありませんでした。

3回目になる今回、このサブタイトルを見直しました。
そもそも「漫画」って何?一般的には「コミック」や「カトゥーン」を意味しているようだけど、「落書き」や「アニメ」も含まれるし、なかなか範囲が広い。
それよりも何よりも「超チュー戯画」は「北斎漫画」を彷彿とさせる。だっていろんな動物がチューするいろんなポーズがあるのだから。

「漫画」でいい。「漫画」がいい。

「戯画(ぎが)」は「戯れ画(ざれえ)」
落語家が描くのに相応しい絵ではないでしょうか。そうそう「戯れ画(ざれえ)」は漫画の範疇に入るんです。

「漫画」は登龍亭獅篭が描くべくして描く絵だったんですね。

「超チュー戯画」なかなかの筆さばき。と思うのですが、本人まだまだ納得していない様子。どう進化していくんでしょうね。楽しみです。

超チュー戯画上巻ー登龍亭獅篭展3

39の動物がそれぞれ恋をしてチューをしている絵を巻紙に描きました。
2巻に分かれているので今日は上巻を紹介します。

仲良きことは平和の象徴。
前回はコロナ禍で心病みがちな時期だったので荒んだ絵もありましたがそれはそれでリアルな精神性が見えました。少しづつ獅篭さんも世の中も変わり心の穏やかさを取り戻しつつある今回だからこその絵です。
チューをしていることとハートを入れることは獅篭さんが自らの絵に課したことです。

フルセットはなかなかハードルが高いのですが、お気に入りの動物をリクエストすればその場で色紙に描いてくれます。

登龍亭獅篭落語会のお知らせ

現在開催中の登龍亭獅篭展、獅篭さんは落語家です。
彼の絵をもっと深く知るにはやっぱり落語は外せません。
6月24,25,26日午後6時から落語会をいたします。是非お出かけください。

会場はもちろんギャラリースペースプリズムです。

どの日もまだお席に余裕があります。
2000円ですが、3日間通ってくださるお客様は通しで5000円とサービス価格です。

こんな時ですから人数制限もさせていただきますので、下記にご予約をお願いいたします。
wihtsns.prism@gmail.com
052-953-1839(ギャラリー営業時間に限る)

DODOROがお出迎えー登龍亭獅篭展3

会期中本日のみ獅篭師匠は不在です。大変申し訳ありません。

その代わりと言っては何ですが、「DODORO」が皆さんを高座の上からお出迎えです。(師匠が在廊していてもここでお出迎えなんですが・・・)

獅篭師匠のお住まいにほど近いところにジブリパークが間もなく開園と世間を賑わわせておりますが、ならば「どどろパーク」を作ってやろうとまずはこの「DODORO」を獅篭さんが作ってしまいました。ちょっと邪悪な面差しは厄除けにもなりそうと高座に鎮座しているというわけです。

なかなかの出来栄えにびっくりです。落語家の遊び心はいったいどこに飛んでいくのでしょうね。

明日からは毎日営業時間中は獅篭さんずっと在廊です。