高谷美妃ー小さな絵の展覧会2022

プリズム初登場の高谷美妃さん。
猫の絵が得意なイラストレーターです。

これからも見ていてくださいね。

高谷さんは7月23日在廊です。

在廊者予定
7/22(金)   13:30-16:00   山口まち子
16:00-19:00   小山剛
23(土)    12:00-14:00   高谷美妃
14:00-17:00   水野清波
24(日)    12:00-14:00   鳥居真実
14:00-17:00   はまだのりこ
27(水)    12:00-13:00   佐藤千恵
13:00-16:00   小山恵
16:00-19:00   山口雅英
28(木)    13:30-15:00   平野えり
15:00-18:00   森川美紀
29(金)    13:00-16:00   岩田明
16:00-19:00   Erick
30(土)    12:00-14:00   岡田まゆみ
14:00-19:00   山内寿美
31(日)    12:00-14:00   渡辺沙恵子
14:00-17:00   中岡友子
8/ 3(水)    12:00-15:00   古河原二葉
15:00-18:00   坂本明美
4(木)    13:00-16:00   建部弥希
16:00-19:00   森川美紀
5(金)    13:00-14:00   大塚豊子
14:00-16:00   サノエミコ
16:00-19:00   高藤暁子
6(土)    13:00-16:00   馬場陽子
16:00-19:00   林孝子
7(日)    13:00-15:00   久野晴美
15:30-17:00   稲垣恭子
10(水)    12:00-14:00   ながおたくま
14:00-17:00   斉藤誠
17:00-19:00   名和香代子
11(木)   12:00-15:00   いだゆみ
15:00-18:00   生越登紀子
12(金)   13:30-17:00   hiroko
17:00-19:00   高木伸彦
13(土)   12:00-15:00   中岡友子
15:00-17:00   平塚啓
17:00 19:00   加藤茂外次
14(日)   12:00-14:00   森川美紀
14:00-17:00   うちだちよえ
17(水)   13:00-15:00   溝渕美穂
15:00-19:00   御囲章
18(木)   12:00-16:00   飯沼由美
16:00-19:00   中村友美
19(金)   12:00-15:00   マスナリリョウコ
15:00-19:00   服部純栄
20(土)   13:00-16:00   中岡友子
21(日)   15:00-17:00   北村武志
*変更追加は随意お知らせいたします。
昨日の発表からすでに変更がありましたので、ご確認をお願いいたします。

小さな絵の展覧会2022

夏の大イベント「小さな絵の展覧会」を今年も開催します。
「小さな絵」小さいってどれくらい?
この展覧会で作家の皆さんにお願いした条件は1点の大きさがインチ額以下の目安で丸や細長いものもOKなので600㎠以下で制作してくださいというオファーを出しています。手のひらにすっぽりと収まるものももちろんありなのです。

今年は83人433点が集まりました。
展示直後は壮観です。
ただし即売なので日を追うごとに展示数は少なくなるはずです。お目当ての作家さんがいらっしゃる方はお早めにお出かけください。

残念なことに先週くらいからまた感染爆発が起こっています。それに加え夏の暑さも尋常ではありません。外出には細心の注意が必要です。そんなことを考えていると来廊は気が重いという方のために今年もアナログ通販を致します。電話やメールでの対応も致しますのでお気軽にご利用ください。(7月23日正午から)
withsns.prism@gmail.com        052-953-1839

夏の暑い時ですので会期中月火曜日は休廊に、日曜日は午後5時までの営業とさせていただきます。来廊時間と合わないという方は前もってご連絡いただければその限りではありません。

在廊者予定
7/22(金)   13:30-16:00   山口まち子
16:00-19:00   小山剛
23(土)    12:00-14:00   高谷美妃
13:00-15:00   倉中玲
14:00-17:00   水野清波
24(日)    12:00-14:00   鳥居真実
14:00-17:00   はまだのりこ
27(水)    12:00-13:00   佐藤千恵
13:00-16:00   小山恵
16:00-19:00   山口雅英
28(木)    13:30-15:00   平野えり
15:00-18:00   森川美紀
29(金)    13:00-16:00   岩田明
16:00-19:00   Erick
30(土)    12:00-14:00   岡田まゆみ
14:00-19:00   山内寿美
31(日)    12:00-14:00   渡辺沙恵子
14:00-17:00   中岡友子
8/ 3(水)    12:00-15:00   古河原二葉
15:00-18:00   坂本明美
4(木)    13:00-16:00   建部弥希
16:00-19:00   森川美紀
5(金)    13:00-14:00   大塚豊子
14:00-16:00   サノエミコ
6(土)    13:00-16:00   馬場陽子
16:00-19:00   林孝子
7(日)    13:00-15:00   久野晴美
15:30-17:00   稲垣恭子
10(水)    12:00-14:00   ながおたくま
14:00-17:00   斉藤誠
17:00-19:00   名和香代子
11(木)   12:00-15:00   いだゆみ
15:00-18:00   生越登紀子
12(金)   13:30-17:00   hiroko
17:00-19:00   高木伸彦
13(土)   12:00-15:00   中岡友子
15:00-17:00   平塚啓
17:00 19:00   加藤茂外次
14(日)   12:00-14:00   森川美紀
14:00-17:00   うちだちよえ
17(水)   13:00-15:00   溝渕美穂
15:00-19:00   御囲章
18(木)   12:00-16:00   飯沼由美
16:00-19:00   中村友美
19(金)   12:00-15:00   マスナリリョウコ
15:00-19:00   服部純栄
20(土)   13:00-16:00   中岡友子
21(日)   15:00-17:00   北村武志
*変更追加は随意お知らせいたします。

谷口広樹追悼展ー最終日

本日「谷口広樹追悼展」は最終日です。
最終日はいつでもちょっと寂しいのですが、今回はまたひと際寂しい。
谷口さんの個展はもうプリズムではできないのだから。

谷口さん、本当に長い間ありがとうございました。さようなら。

プリズムの次回は7月22日(金)から夏の恒例「小さな絵の展覧会2022」です。準備のため初日が金曜日になりますのでよろしくお願いいたします。

儘花ー谷口広樹追悼展

谷口さんの近作シリーズ「儘花」
気儘に描いた花という意味です。
さらっと描かれた花たちに心和まない人はいないのではないでしょうか。

この4点はプリズムの所蔵作品です。17㎝角の額に入った絵は仰々しくなくて気軽に飾れます。ふと目が留まる場所が飾る場所。

これは時々出して眺めるというより毎日観たていたい絵かな。

所蔵作品ですが複数点あるので、欲しい方にはお譲りします。

目指すところー谷口広樹追悼展

谷口作品にあこがれる人はたくさんいると思います。
目指すところとした後進の徒も数知れないのは想像に難くない。

随分前のことになります。
谷口さんが初めてプリズムに現れた日、溝渕美穂さんも彼に会いに来ました。
彼女は「私の神です」とまっすぐな目で言いました。

「神」とまで言われれば谷口さんはたじろいだことと思います。

以来少なくともプリズム周辺では谷口作品を誰よりも深く見続けてきました。
それは谷口さんもよくわかっていたことでしょう。そこまで見続けられていることにいい意味での緊張感もあったのではないでしょうか。もちろん溝渕さんだって谷口さんに作家としての成長を見守ってほしかったはずです。

12,3年前にこの二人の二人展はきっと面白いはずとプリズムはオファーを出しました。プリズムは二人展三人展をめったにやりませんが最初からの出会いがすばらしかった二人ですから、とても楽しみでした。

ほとんどそれぞれが別々に制作をしましたが、数点だけ共作をしてくれました。
この作品がそのうちの1点です。完全に共作で溝渕さんが描いた上に谷口さんが描き加えて仕上げたそうです。こういう作品は感性がものすごくずれているかよく理解されているかバランスのとり方が難しい。それぞれへのリスペクトなくしてはできない仕事です。

先日溝渕さんが「100歳になってよれよれの線で描いた谷口さんの絵が観たかったな」とおっしゃいました。みんな観たかったよね。まだまだ描き続けてほしかったよね。

最近の作品ー谷口広樹追悼展

朱に金銀と細い美しい線で構成されたビジュアルは比較的最近の仕事です作品だけでなくデザインの仕事としても見られるシリーズです。「新之助」というお米のパッケージもこの流れの1つ。

洗練された和モダンなビジュアルは谷口さんならではの美しさがあります。
緊張感のある色と線のバランスはほれぼれします。

それは谷口さんが描く文字にもあります。「描く」と書いたのは文字なのに「書く」ではない絵を描くようなニュアンスが彼の文字にあるからです。

このシリーズにある文字で描かれた言葉は絵のような言葉。

ここから先に谷口さんは思い描いていた世界はどんなだったのでしょうか。
随分前に「書ではない文字の入った作品を描きたい」というようなことをおっしゃっていましたが、もう少し描き進めたかったのではないかなぁと今回このシリーズを観て思います。これはこれで美しく素晴らしいけれど、もっともっと先に行きたかったはずです。

花シリーズ始まるー谷口広樹追悼展

「儘花シリーズ」はここ数年のメインになっている作品群です。
この絵は12,3年前のものですが、このあたりから花の絵が出てきたような記憶です。

「儘花」は鮮やかな色もたくさんありましたが、この花は墨に少し金が使われています。花の中に宇宙を観るようです。

墨のにじみが静かに心に沁みます。
この世が、わが心がこのように静かに世界を広げていけたらそれは至福の時間。広がっていったその宇宙はコスモポリタンだ。

この先「儘花」シリーズは花開く。

たくさんの試みー谷口広樹追悼展

早々に結果を出しデビュー以来順風満帆の谷口広樹さんでしたが、そうあり続けたのには人知れず苦悩も逡巡もあったことだろうと思います。

谷口さんは能力の高い人であったと思いますが、真面目で深くものを考える人でもありました。だから、人も羨む結果を出してもその先もずっとまだやれることがあるに違いないまだ見えてくるものがあるに違いないと手と頭を動かし続けている人でした。

谷口作品の深さは自分と向き合う姿勢の真面目さなんだと思います。
自分と向き合うというのは苦しい時間でもあります。その苦しみが観る側への説得力になるのではないでしょうか。彼の作品の前で「心がすっと救われた気がした」とおっしゃる方は多いのはそういうことだと思います。

谷口さんはこの世からいなくなりとても寂しいのですが、作品は永遠に私たちに語り掛けてくれます。

デビューの頃ー谷口広樹追悼展

谷口広樹さんのデビューはバブル前夜ともいえる時代でした。
パルコが主宰するグラフィック展での大賞がそうだった。
だいたいパルコという存在がバブルの中で最も輝いたんだ。
今あるパルコはあの華やかだった時代のパルコとは全然違う。

時代の最先端を発信するパルコギャラリーやパルコ劇場はすごいエネルギーの中で爆発していた。

そんなパルコも谷口さんの味方でした。
東京藝大卒という経歴も、そういえばという程度。

渋谷のパルコギャラリーでの個展をプリズムに持ってきたのはそのバブルもはじけた後でしたがまだまだその熱量は十分でした。作品集も出版され、谷口さんはどこまで行くのだろうと思っていました。

パルコギャラリーから届いた作品には150号か200号くらいの作品もあって、西武運輸が運んでくれたのですが、当時3階にあったプリズムにどんな手段を使っても入れることができず、泣く泣くそのまま東京にお返ししたことを懐かしく思い出します。谷口さんだって見せたかったんです。その作品の写真くらいは撮っておけばよかったな。

昨夜たまたま当時の映像を駆使してドラマ仕立てにバブル期の空気を紹介する番組を見ましたが、文化にとってはやっぱり底上げを果たした重要な時代だったと思う。

いつの間にか業界から姿を消してしまった人もいましたが、その素晴らしい時代のエキスを地道に吸収した人もたくさんいました。谷口さんもその一人だった。
それから30年ずっと一線で活躍し続けたのですから。それを見続けられた幸せも今感じています。

出会いー谷口広樹追悼展

この作品はプリズムで初めて谷口広樹さんが個展を開いてくださったときに所蔵させていただいたものです。作品の裏にはその時のDMが貼ってありました。1991年7月16日(火)-21日(日)という日付があります。31年前のことだったとわかります。

東京青山のHBギャラリーの唐仁原教久さんからのご紹介でした。
谷口さん34歳の時です。まだ若かった谷口さんですが、作品を観ても世界観が1つ確立されているのがわかります。今見てもゆるぎない何かがあります。
当時から彼の作品の大ファンではありましたが、物静かで少し難しそうな印象の谷口さんとこんなに長くお付き合いいただくことになるなんて考えもしなかったことでした。

これは所蔵作品の中でも一番大きな絵で、B全サイズです。
なかなか出すことができず、公開するのは当時の個展以来です。

そういえば15年ほど前だったでしょうか、ある年のGWに1日だけこの1点を飾るという非公開イベントをしました。谷口さんにもその旨を伝えると、その日東京から駆けつけてくれたのです。参加した皆さんが大喜びでした。「この1点のためにみなさんがお集まりくださるのに僕が来ないわけにはいきません」とおっしゃっいました。この優しさというか謙虚さがまた谷口さんの魅力なんです。だから一昨年の個展に在廊できなかったことを本当に残念がっていたのです。「名古屋に行って万が一自分がコロナウイルスを持っていてうつしていまったら後悔するし、せっかくの個展なのに行かないのも失礼だし」と苦しい選択をされたのです。

追悼展ですから会場でご本人とお会いすることは叶いませんが、きっとプリズムに谷口さんは詰めていらっしゃいます。是非会いに来てください。

昨日遺影の前で手を合わせてくださった方の姿がとても印象的でした。
ありがとうございました。