「横尾忠則の時代」は本日最終日です。(午後5時まで)
激動の時代の中でそれぞれの作家の生き方が作品の中に生き続けていることが実感できる展覧会だったのではないでしょうか。
次回は4月15日から「登龍亭獅篭展2」を開催します。
落語家登龍亭獅篭さんの個展ですから、ぜひ毎日開催の落語会(要予約、有料)もお楽しみいただきたいと存じます。*20日休廊、休演
WHITE MATES bldg.1F 1-14-23Izumi Higashi-ku Nagoya Japan Phone052-953-1839
「横尾忠則の時代」は本日最終日です。(午後5時まで)
激動の時代の中でそれぞれの作家の生き方が作品の中に生き続けていることが実感できる展覧会だったのではないでしょうか。
次回は4月15日から「登龍亭獅篭展2」を開催します。
落語家登龍亭獅篭さんの個展ですから、ぜひ毎日開催の落語会(要予約、有料)もお楽しみいただきたいと存じます。*20日休廊、休演
この展覧会の出品者5人は戦争も体験しているけれど、あのバブル時代も経験しています。
まさに天国と地獄。
どちらも狂乱の時代だったと言える。
強靭な体力と精神力を持って生き抜いたんだと思います。
ここにあるほとんどの作品はバブル期にかなり近い時代のものばかりで、田名網さんの版画集だって時代の恩恵の上での制作だった。
作品の大きさも今のものと比べると大きい。贅の限りを尽くした制作。こういうものが後世に残ることは実は大変意義深い。
作品はずっと形として残る。
作家の命が尽きても残る。
ありがとうございました、と彼方に頭を下げたい気持ちになる。
落語家登龍亭獅篭さんの個展が間近になりました。
個展とともに落語会も開催のことはすでにお知らせしておりますが、豪華なゲスト発表です。
15日 立川こしら(落語)
16日 立川こしら
17日 立川こしら 旭堂鱗林(講談)
18日 旭堂鱗林
21日 旭堂鱗林
23日 旭堂鱗林
17日は土曜日でゲストも2人、お席もあとわずかとなっています。
感染予防のためにお席は10人限定です。ご予約をお願いいたします。
052-953-1839
withsns.prism@gmail.com
獅篭さんの落語も出し物は日替わりの予定です。
落語会は15日(木)-24日(土)*20日休演 午後6時開演(5時30分開場)
入場料1回2,000円 2回3,500円 3回4,500円 4回以降は1回500
「焼夷弾が落ちる中水槽の金魚が美しかった」という思い出が田名網敬一さんの作品には反映されているというエピソードがある。この話は私の中で特別なものとして残っている。人は時としてその状況とはかけ離れたその人だけが持つ強烈な感受性を発揮することがあるのだということ。
今回の出品者は全員戦争体験者である。
このことの影響が全くないという作家はおそらくいないのではないだろうか焼夷弾が落とされる中を逃げまどったり、今日の空腹を満たす術も持たなかったり。つまり生命の維持さえままならなかったという体験なのか、あるいは貧しくとも生命の危機にはなかったのか。それぞれの状況は違っていたのだろうけれど、みなその時代に生きた人々なのだ。
私にはその体験がないので確信がつかめないのだけど、とても気になる。
この展覧会を観に来てくださった方々と時代背景などの話をしていて、この5人の作家は確実に歴史の中にいた人々なのだと思う。それは古臭いという意味ではない。戦争はもちろんいけないことだけれど、これらの作品から教訓めいたことをくみ取ろうというのでもない。
あの日のあの時の感受性はずっときっと作品の中に生き続けていて、それはもしかしたら作者でも気づかないのかもしれないけれど。
もしかしたらこれはその欠片なのかもしれないと思うと、胸に迫るものがある。
2021年4月15日(木)-25日(日)*火曜休廊
正午ー午後5時
毎日午後6時より獅篭落語会(2,000円 複数回参加は割引)
定員制のため要予約 052-953-1839
2021年3月20日(土)-4月11日(日)*月火曜日休廊
正午ー午後7時(日曜日は午後5時まで)
2021年2月27日(土)-3月14日(日)
横尾さんはパワフルだ。
いつもいつもずっとずっとパワフルだったし、これからもきっとパワフルなんだと思う。
少し時が違っていたら世に出なかった人なのだろうか?
私はそうは思わない。
横尾さんに対する知識が全くなくて回顧展を見たら、同じ人の作品だと思えないほど、作風は違ってきている。ずっと横尾作品を見続けているからなのどうかはわからないけど、私はそれが違和感なく受け入れられる。
息を吸うように時代を受け入れ、息を吐くように作品にする。
時代に合わせようとか、合わせなければという無理が全然ない人ではないだろうか。だからこそ素直に時代を反映した作品になるのではないだろうか。もちろん制作の苦悩はあるだろうけれど、とても素直な人なんだと思う。
「うろつき夜太」も「デジタル版画」も自分にとってその時代の一番楽しい作品創りをした結果なのだろう。
まだまだもっともっと絵を描き続けるんだろうな。
すでにFacebookページやTwitterからお知らせしておりますが、下記のよう「獅篭落語会」を開催いたします。
*ゲスト随時更新予定。
※定員…各回ご予約10名(ソーシャルディスタンス確保のため予約制)
1970年代は華やかだった。
雑誌を開けばショッキングピンクや蛍光色にあふれていた。そんな色をこれでもかと詰め込んだようなヴィジュアルをサイケデリックともてはやした。ヒッピー文化が最高にかっこよかった。横尾忠則さんも田名網敬一さんもサイケの旗手のような存在だった。あの頃のポスターは今見ても私なんかは「いいな」と思うのです。
さてその田名網さんの版画集。
バブル経済もほぼ終焉という頃、版画集「森の祝福」は出版されました。オール特色オフセット30枚セット。特色(4色分解ではなく全部の印刷インクはインクの状態で色を作る)という贅を極めた印刷です。何色あるのか数えたけど途中で分からなくなるほどの色数でした。鮮やかな色を表現するにはこれが一番なのです。
そして極めつけはその鮮やかな色に負けない造形力。これは実物を見ていただくしかありません。
作品の下に置いてある箱の中に今も15点ほどの版画が入っています。
運が良ければご覧いただけます。