Fashion Crossroad2021春夏ー準備中

長いお休みをいただきました。

こんな後は事実と違っても「どこか遠くに行ってきたのね」と言われるのが普通だったのに去年今年はそんなことは言われなくなりました。
長い休みも巣ごもりの毎日を過ごしました。

せっかく1年前この禍を乗り切ったのに、不用意に動いて禍を引き寄せてしまったら元も子もありません。徒歩圏内の美術館に行ったくらいで終わってしまったお休みでした。

昨年はこの休みに禍を乗り切る算段をしていたので全然暇ではなかったけれど、今年は本当にぽっかり空いた時間になってしまいました。私にとっては大して何もしない時間は精神的に良い時間ではなかったように思います。じっとしているということはとても精神力のいることなんだと知りました。

この体験必ずギャラリーに生かしていきたい。

今日5月6日から「Fashion Crossroad2021春夏」の準備をします。展覧会は8日(土)正午からです。まだまだオウチ時間のみなさんにも楽しんでいただけるようにお手伝いさせていただけたら嬉しいです。

登龍亭獅篭展2ー最終日

本日「登龍亭獅篭展2」最終日です。(午後5時まで)

毎日落語会のある展覧会なんて初めての企画でしたが、無事最後まで走り切れそうです。獅篭さんには無茶ぶりしたのかもしれません。が、さすがプロフェッショナル。絵も落語も「おお!」「はあ・・・!」の連続でした。

獅篭展は来年6月「登龍亭獅篭展3」となる予定です。
それまでにはコロナには退散していただきたく思います。

明日からプリズムはGW休廊をいただきます。

次回は5月8日(土)から「Fashion Crossroad 2021春夏」を開催します。
ファッション大好きな人、大集合です。

市井の人々に向けてー登龍亭獅篭展2

獅篭さんのことを先日「B級のセンス」と書きちょっと失礼なんじゃないかとお叱りをうけました。

B級グルメという言葉がよく使われますが、これって誉め言葉だと思っています。手に入りやすい食材だったり手に入れやすい値段だったりの食べ物っていうことで、これは決しておいしくないものではなく、よくぞここまでおいしく作ったものだということだと思うのです。

現代では人はみな平等と言われていますが、クマさんはっつぁんの時代は身分制度があり上も下もあった。今は本当に無いのか?建前としては無いけれど、完全に無いとも言えない。

落語の世界で言えば長屋の人々はB級に入るのかと思う。じゃそういう人々はダメな人なのかというと、決してそんなことはなく人としてのおいしさがたっぷりな人はいっぱい出てくる。
お金を稼ぐことは苦手だったり、少々のだらしなさはあっても、人としての本質が上質ならヒーローになれる。逆にズルをしたり人の尊厳を踏みにじったりする人は絶対はどんなに身分が高くてもそうはなれない。

獅篭さんの作品は市井の人々の目を通した世界観なのだと思う。
コロナで心も病む寸前だった人はいっぱいいます。あの人もこの人もあの少女もこのおじいさんも・・・獅篭さんもそうだった。だからこそ生み出された作品たち。

落語家の登龍亭獅篭さんは心の底からそういう人々を愛していて自然にそいう心根でこの事態を受け止め作品にしたのだと思う。

「絵を描いているうちに少しずつ心が落ち着いていった」と彼は言います。
おいしいB級の人々をこれからも描いていってほしい。落語を語るように絵を描いてほしいと願います。

個展は明日が最終日です。
今回は厳しい人数制限をしたのでお断りせざるをえなかった方々もいらっしゃいました。本当に申し訳ありませんでした。来年また毎日落語会付き個展を開いてくれます。来年はもう少したくさんの方にもお出でいただける状況であることを祈っています。

グッズも勢揃いー登龍亭獅篭展2

センスが良くて器用な獅篭さんですからグッズも豊富です。

瀬戸在住という地の利もあり、今回は陶器も作りました。
これがなかなかの人気で、制作数の半分以上がすでに売れてしまいました。
「登龍亭」という亭号のみのセンスには希望があれば直に絵を描いてもくれます。

名古屋には「蔓延防止措置」が出され、東京大阪などには「緊急事態宣言」が間もなく出されるようです。
ギャラリーに行くのはためらわれる方も多いのではないでしょうか。
グッズだけでなく作品も似顔絵もメールや電話での対応もいたします。どうぞお気軽にご注文ください。

wihtsns.prism@gmail.com

052-953-1839(FAXも可)

あなたの似顔絵描きますー登龍亭獅篭展2

寄席で鍛えた腕で似顔絵を会場で描いてくださいます。

前回の個展でもこのコーナーはありました。私も描いていただき、Facebookのアイコンにしています。
初対面の方が、私の顔を見て大笑いしたことがあります。???となっていたら「ごめんなさい。アイコンとあまりに似ていたので笑いが止まらなくなってしまったのです。」と。

描いてくださった似顔絵は依頼主に限りご自由にお使いください。だそうです。
SNSのアイコンにぴったりの似顔絵をみなさんどうぞ描いていただいてください。

獅篭さん、24日土曜日は寄席があるのでギャラリーにいない時間があります。その時間はご容赦ください。

令和少女の憂いー登龍亭獅篭展2

コロナ騒動で一番辛かったころに描いた絵だそうです。

描いた絵を破ってみたり、水につけてみたり、今思えば随分なことをしたなぁと思うのだけど、あの頃の自分らしいと獅篭さんは言います。

落語家としての仕事はどんどんキャンセルになり、どうせまたという卑屈な気持ちになっていたころだった。これは飲食店の方も時々おっしゃることなのだけど、電話が鳴るのが怖かったと。

仕事のキャンセルって自分を否定されたような気持になります。
あの頃実は多くの人が経験したことなんじゃないでしょうか。
「実店舗は休業するように」という上からのお達しは私も精神的にきつかった。
獅篭さんと私だけではもちろんなく、リモートで仕事してくださいと言われたデスクワークの人だって同じ気持ちだったんだと思います。

現在蔓延防止を言われているし、愛知県だって緊急事態宣言が出る可能性が高くなってきています。またあの時と同じかとうんざりもしています。令和少女もまた同じ表情をするのかもしれません。

あれ?・・・令和少女はもしかしたら獅篭さん自身なのかな。

それだけじゃないね。少しだけわかってきたことは、憂うる令和少女はみんなの心の中にもいつもじゃないけどいるんだなということ。
それがわかったから少しだけ強くなれるような気がしませんか。

令和少女ー登龍亭獅篭展2

「獅篭さん、少女好きなんですか?」とあるお客様が獅篭さんに質問しました。私もお聞きしたかったことではありましたがそれを聞くには微妙な・・・いえデリケートな内容だと思いお聞きするわけにはいかなかったのに、全くズバリな質問をなさった方がいらっしゃいました。

すると「いやぁ、僕にとっては何だか得体のしれない存在なんですよ。もう、理解不能というか・・・。」とお答えになったのです。それなら何だか少しくらいわかる気がしました。

ある意味少女は最強です。
この子たちの目を通したら世の中はどう見えるのか?

何の衒いもなくまっすぐこちらを見据えてくる視線には何だかしどもどしていまいそうです。子供の向けてくる視線とも少し違い世の中をちょっとだけ知っているという彼女たちだから大人にとっては始末が悪い。

獅篭さん、彼女たちに何を言わせようとしているのですか?

ぷりてぃ地獄ー登龍亭獅篭展2

「ぷりてぃ地獄」は長い長い巻物になっています。1つ1つの絵に日付けもあります。

1つ目の絵は1月1日という日付です。
2020年6月に個展が決まっていたので、その日から毎日地獄の絵を描くと新年の誓いを立てたのです。気持ちの充実が感じられます。描いた絵は毎日Twitterに投稿もしていました。

かわいい女の子が悪いことをした人を懲らしめるという地獄です。だから「ぷりてぃ地獄」。それぞれの日付は「○○の日」と決められている記念日にちなんでいます。

順調に描きすすめていると、中国で妙な病気が流行っているらしいというニュースが流れ始めました。あれよあれよと世界を駆け巡り始めたコロナ。獅篭さんはコロナが憎くて、やがてコロナをやっつけるという絵になってきました。

2月も中旬以降になると自身の落語家としての仕事のキャンセルが毎日のように入るようになってきました。どんどん追いつめられるように精神的にまいってきます。

4月には雷門から登龍亭に変わるお披露目もあるというのに、それも危うくなってきました。獅篭さんはこの一門のトップです。自分ひとりの問題ではありません。このときの重責は想像のしようもないほどの重さだったに違いありません。

そしてとうとう3月29日獅篭さん世代には絶大な人気だった志村けんさんが亡くなりました。お笑いの大先輩でもあり神にも近い存在だっただろう志村けんさんです。本当にショックだったと言います。追悼の地獄を描き、3月31日まで描いたところで、もうこの世が地獄なんだから自分にはこのシリーズは描けないと、筆を折ったのです。

そしてその後落語も中止になり、個展も延期になりました。

そういう経緯でのシリーズです。
改めてこのシリーズを観てみると、獅篭さんでさえ「心病んでいることがわかるなぁ」としみじみつぶやいていました。

軽いタッチでくすっと笑える絵のはずでしたが・・・。

こんなところも見ていただくと共感できるのではないでしょうか。

 

令和少女と地獄シリーズー登龍亭獅篭展2

落語会の詳細を先に掲載しましたが、登龍亭獅篭展2の概要をお伝えします。

作品としては「令和少女」と「ぷりてぃ地獄」
漫画家獅篭の得意なタッチではありますが、ここ1年の獅篭さんの心情が赤裸々に表れています。そのことについては追々ブログの中で明らかにしていこうと思っています。

そして、たくさんのグッズ。
獅篭さん器用なんです。たくさんのグッズをB級センスで制作していることにびっくりします。

絵もグッズも落語(あえて最後に持ってきました)も同じ感性で表現しているところに、獅篭さんの魅力があるのだと思います。

毎日落語会ー登龍亭獅篭展2

この展覧会では、ギャラリーの営業時間が正午スタートはいつもと同じですが終業は午後5時までです。そのあと午後6時から毎日落語会を開催しています。(有料・要予約)

落語家登龍亭獅篭さんの個展ですから落語をきいていただいてこそ彼の作品をより深く理解できるというものです。

初日の15日(木)は前座登龍亭獅鉄さん、ゲスト立川こしらさん(18日まで毎日出演)、そして当人獅篭さんの3人が登場でした。ゲストは飛び入りということもあるかもだそうです。

出し物も毎日日替わりで何が飛び出すかプリズムも知りません。ワクワクドキドキの時間です。昨日獅鉄さん「新作鉄道物」こしらさん「幇間腹」獅篭さんは「初天神」でした。

入場制限をして(10名まで)感染対策もしております。
そのため予約をいただいております。大変お手間をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。

052-953-1839
withsns.prism@gmail.com

*17日(土)は満席です。