ホントウを、得るための、ちいさな、するどい、傷ー花井正子展

林檎の輪郭がぼけている。

遠い記憶が時間とともに風化してきているということか?
記憶が鮮明によみがえって涙でぼけてしまっているのか?
それとも・・・?

そのいずれでもなく、そのいずれでもある。

林檎の向こうにある闇の中には、花井正子さんがよく描く遠い灯がやはりこの絵の中にも描かれている。少し安堵の気持ちが湧いてくる。灯は生きていくうえでの希望に他ならない。

そして右上のぼんやり浮かび上がっている四角は少し不穏ではあるのだが・・・。

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