若いころわたしはー百瀬博絵画展

腕に頭を預けた少年の絵は毎回のように個展に登場します。もう30年近く描き続けているのです。

子どもの頃のクラスメイトがこんなポーズを一瞬していたことを思い出して描いたといつだったかの個展のとき話してくれました。特別仲が良かった子と言うわけでもなかったともおっしゃっていました。

百瀬さんはプリズムで何回個展をしてくださったでしょうか。そのたびにいろいろなお話をします。子供の頃の事とか、今楽しいこととか、家族の事とか、かなりプライベートなことも話します。

そんなお話の1つとしてある日話してくれたこと。
小学校の低学年の頃お母さんが病気で亡くなってしまいました。
お父さんとお兄さんは「博君はまだ小さいからお母さんはもう長くないことを知らせないでおこう」と決めたのです。だから百瀬さんにとってお母さんは突然亡くなってしまったという記憶だそうです。

そんな話を聞いた後私にはこの子は博少年だとしか思えなくなりました。それは私の勝手な妄想でしかありません。だからこの少年がだれなのかそれぞれの心の中で育てていってくれればいいのです。

この個展で少年の絵はこの1点しかありません。

発見です。
この少年の頭に小鳥のお面を被っており、腕の後ろに羽根が見えています。2羽の小鳥が少年の前に置かれている。どれも他の絵の中には登場しますが少年の絵に描かれたのはこれが初めてだと思うのですが・・・。
これにはいったいなぜなんでしょうか?これは百瀬さんも含めてこの作品を観る全ての人がそれぞれの妄想で答えを見つければいいと思います。

 

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