ジャルダンと小道Ⅱー加藤鉦次個展

本日加藤鉦次個展4日目です。
4日目にしてやっとこの絵の上の方にあるオレンジの部分が何かがわかりました。
建物の屋根なんですね。

絵を観るときってどうしても真ん中に目がいきがちです。
この絵でいえば真ん中あたりの黒い部分を中心に観ようとしてしまう。
ここに何があるのだろうとそればかりに気持ちを集中させてしまう。
そうするとそれ以外の部分に何が潜んでいるのかつい見落としてしまう。

今日ふと作品の前を歩いていて正面ではない角度から何気なく絵を観ていると、はっきりとこの屋根の存在が見えてきました。しかし、正面に立ち黒い部分を中心に観ると、屋根が逃げてしまう。もちろん屋根を意識してみれば正面からでも屋根は見えるのだけど、これは不思議な出来事でした。

この屋根以外にもまだまだ自分には見えてこないものがあるのだろう。まだ会期は始まったばかり。じっくり付き合いたい加藤鉦次作品です。

カテゴリーNews