ギャラリーに楽屋ができた?ー登龍亭獅篭展3

スペースプリズムの一角にいつもと違う空間ができました。

この展覧会は落語会付きです。
落語の演者は着物を着るのが定番です。着物を着る場所や諸々の準備のためにこういう空間が無くてはならないものなのです。それでここに臨時の楽屋を作ったというわけです。

そしてその空間のためのこの大きな布です。
楽屋のためのものではありません。これは「後ろ幕(うしろまく)」といって本来は襲名披露をはじめとして祝い事の時に舞台の演者の後ろに張り巡らすものです。それを楽屋暖簾に拝借したというわけです。
これ、本当は一昨年獅篭さんが率いる「雷門」を「登龍亭」に改めたときのお祝いのために作られたものです。通常は染物屋さんがデザインを考えるのですが、それは獅篭さんの抜群のセンスでデザインもしてしまったというわけです。これ、昨年の個展でも同じ役目を果たしてもらいましたので覚えている方もおありかとは思います。

ギャラリーに楽屋があるなんて「獅篭展」でしか見られません。そんなことも楽しんでいただけたら嬉しいです。

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