小川のほとりでー中村友美イラストレーション展

絵に対して技術的なことを称賛することはどこかはばかられる気がします。
プロフェッショナルのイラストレーターとは技術が成熟しているのは大前提だからです。未熟な技術でプロを張っていくのは素人に対して厚かましいことでもあるのですから。

その大前提をもってしても「うまいなぁ!」と思わず唸ってしまうことってあります。

この絵を観たとき水の表現に対して唸ってしまいそうでした。

子雀の可愛さもさることながらさりげない水輪の表現がいいなと思ったのです。
光と陰で水輪が優しく広がっていく様がいかにも子雀の頼りなさを表しています。

前にも書きましたが中村友美さんの絵はほとんどパステルで描かれています。
前回の個展はパステル画の指南書「手軽で楽しい ふわかわパステル画」(誠文堂新光社刊)の出版記念展だったのですからパステルの技術は言うまでもないことです。

パステル技術とデッサン力はさらに表現力を光らせる。

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