加藤鉦次油彩展ー春・藤

加藤鉦次さんの絵はやっぱりどなたかがおっしゃったように現代の「印象派」なのだと思う。

「印象派」は光の変化と時間を捉えて絵にすることが特徴なのですが、これは完成されているものでもない。完成することはないのだろう。
だから「印象派」は古くも新しくもない。永遠に道半ばということになる。

それでも光と影と時間を追い求めるその画家の心が切なく、観客の心を離さないのだと思う。

この個展作品の制作を通して「影」の表現に納得がいくようになったそうです。
「影」が描ければ「光」も深い表現になる。

すでに古稀も過ぎ画家としてはベテランと言われる加藤鉦次さんですが、進化が止まらない。進化していくということは苦しいこともたくさんあると思うけれど、それすら楽しんでいるように見える。

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