加藤鉦次油彩展ー春ひなげし

人はある場面を見ている時、対象物に焦点が合っている時間は長いと思いますがその後ろの風景に焦点が合う時間もあるし横に焦点が合っているときもあります。焦点が動いていることに意識することはあまり無いかもしれませんが、実は動かないではいられない。

加藤さんの絵にはそういう眼差しの移ろいが描かれている。

絵の前に立って左右に動いたり、近づいたり離れたりしてみると、奥行きがはっきりしたり、ある部分がくっきり見えたり、後ろの遠くの風景が見えて来たり・・・。

写真にするとすべてが一目でわかるのが、なんだかつまらない。

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