干柿ー鈴木喜家日本画展

山形の干柿と出会ったのはもう30年以上も前のことだろうか。

吊るされて干されるのではないので底が平たいのだそうです。しかも藁包みで発酵しているので黄色やピンクや茶色く色づいているのです。その色の美しさに魅せられて以来時々絵にしています。

今回もこの絵を含め3点描きました。

どんな干柿なのだろうと調べてみましたが、出てきません。
今では作っていないのかもしれません。幻の干柿。
干柿は普通のものでもとても手間のかかる食べ物です。
この干柿は藁に包まれて発酵させているというさらに手間のかかっているのです。

そう知るとさらにこの干柿の存在が愛おしくなります。
遠い日のあの時間をこの干柿に託して思う。

 

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