光を描くー建部弥希全面絵画展

今回出品されている作品1点の1つの面だけを写真に撮ってみました。
建部弥希さんの作品を観続けているファンの方には見慣れた画面かと思います。

建部さんはこのところずっと「光」がテーマです。
もちろんこういう色に見えているわけではありません。色の組み合わせに置き換えたらこんな印象といったところです。
あれ?どこかで聞いたような話。
そうモネが光を描きたくてその印象を絵にしてきた流れにとてもよく似ています。ある意味印象派の流れの中に建部さんはいます。

「光」に前後左右はありません。
普通にキャンバスに描いているときもいわゆる正面を描く続きとしてキャンバスの横や上や下も描く。
それならばその続きにその向こう(正面からしたら裏)も描きたい。
建部さんにとっては自然の流れだった。

そうなると6面のどこが正面という概念がなくなる。

それが「全面絵画」誕生のヒストリー。

視点を変えるということー建部弥希全面絵画展

本日営業時間前に記録用の動画撮影をしていただきました。
カメラマンは事前に今回の作品のコンセプトをお知らせしてあったのですが、現場にいても撮影方針が定まらないと苦心していました。

「全面絵画」であるということを動画にするのはかなり難しい。

どの面が正面ということもなく、上下左右という位置関係もない。そして都内合った面は絵として続いている。それを動画にして理解していただくにはどうしたらいいのか。

それはこの会場に来て初めてこの絵画に出会った人がこの絵をどう解釈したらいいのか戸惑うことと近い。撮影者には作家の意図が分かっているのだけど、それを伝えることの難しさ。

新しいものの見方考え方をどう伝えるか。
そのために展示にも工夫をしたのだけど、空間の美しさに目を奪われてその意図が伝わらない場面もあった。

これは絵画という分野の新しい解釈、現代美術でもある。
言葉の介添えが時として必要になる。
建部弥希本人が書いたテキストも読んで欲しい。そうしたら新しい何かがみえてくるはずです。

建部弥希全面絵画展ー絵画の常識を破る

「全面絵画」という耳慣れない言葉。
建部弥希さんは洋画家として作品を制作する過程で平面である絵画の側面を絵の一部としてきた。それは絵画が平面であるということから逸脱するのかそうでないのか。建部さんはそれは自分にとって絵画と捉えていた。それならばその地続きである裏面と言われる部分にまで描いたらそれも絵画なのではないか。

建部弥希さんが到達した全面絵画の概念は今回のDMに文章で綴りました。
「こんな長い文章読むの大変」との声も聞いていますが、是非お読みいただきたく思います。DMがお手元に無い方がほとんどかと思い、この欄にその画像を添付いたしました。

様式として全面に描かれた作品はこれまでもこれからもあると思います。
ただ絵画という概念を念頭におき、その延長として絵画として表現しているという意識。概念の拡大。言葉にすることも意識を曖昧にしない大事な行為。ここはとても大切なことと考えます。

思いの中で制作を進めると見えてきた「全面絵画」
作家の思いを体験していただくために作品に触っていただけるようにコーナーも用意いたしました。

作家は基本金土日曜日在廊します。(金曜日は16時まで)

 

登龍亭獅篭展4-最終日

「登龍亭獅篭展4」は本日最終日です。(午後5時まで)
いつもとは違う空気がギャラリーに流れていたように思いました。
限りなく演芸場チックな演出とお客様が新しい風が吹いてきたようでした。

次回は6月29日(木)から「建部弥希全面絵画展」です。絵画の概念を作家の厳しい目で検証しつつ制作した全面絵画とは何か。新たな視点を確認していただきたい展覧会です。

REAWA5ー登龍亭獅篭展4

第一回目の登龍亭獅篭展を記念して「令和少女」が誕生しました。
今年は令和5年なので「REIWA5」シリーズになりました。

「REIWA5」では実在の名古屋のアイドル「イヒ屋ねこ〇」ちゃんと「セロリ」ちゃんがモデルです。

なんと「イヒ屋ねこ〇」ちゃんは落語のできるアイドルなんです。明日の落語会で一席落語をやってくださるそうです。楽しみですね。

「REIWA5」シリーズは絵のほかにTシャツにもなっています。

メインは色紙絵ー登龍亭獅篭展4

梅雨の晴れ間が続いていましたが、今日は朝から雨。
起き抜けに「今日は一休みの日かな」と思っていたのにずっとお客様が続き嬉しい1日になっています。ブログを書く時間もなかなか取れないくらい。

よく考えたらメインのネタ絵の紹介が少ない。
今日は写真だけでも多めに投稿しておきます。

以上。

紺屋高尾ー登龍亭獅篭展4

たくさんの落語の中で「紺屋高尾」は登龍亭獅篭さんの十八番です。

獅篭さんにとって大切な話の1つですから、絵も他の色紙絵と違って和紙にシルクスクリーンで刷って手で彩色した特別バージョンです。

シルクスクリーンで刷ってありますが木版画風に描いた原稿を版にしています。
なかなか凝った作り。限定3枚しか制作していません。手彩色ですから、色も少しずつ違っているのがまた魅力的。すでに2点は予約されていますのであと1点のみの販売です。

花魁(おいらん)も禿(かむろ)も獅篭さんが大好きな猫、それもかわいくて別嬪さんの猫です。赤とピンクが吉原の華やかさを演出していますが、優しい色味なので飾っておきたくなる絵でもあります。

グッズも豊富ですー登龍亭獅篭展4

「登龍亭獅篭展」では毎回グッズが豊富です。
今回も陶器・扇子・Tシャツ・・・などたくさん制作してくださいました。

キャラクターデザインは玄人はだしです。

「獅篭展」というのにグッズは柳家三亀司さんのものがほとんどです。
三亀司さんからは「何で俺のばかり作るんだ。自分の作れよ。」と言われるそうです。獅篭さんだってかなりキャラが立っているほうだと思いますが、三亀司さんは圧倒的なんですよね。キャラクターデザインナー登龍亭獅篭としては三亀司さんで展開したくなるんだと思います。

Tシャツにいたっては、シルクスクリーン印刷も全部獅篭さんの手で制作しました。器用な方です。そんなわけで、Tシャツに関しては色柄サイズを指定してくだされば受注生産してくださるそうです。

そして本日6月19日よりグッズも作品も通販解禁です。

下記よりご注文ください。
wihtsns.prism@gmail.com   052-953-1839

明日20日は定休日のため対応できませんことをご了承ください。

落語会は大盛況ー登龍亭獅篭展4

昨夜から「登龍亭獅篭展4」の落語会が始まりました。
もうずっと爆笑の渦。近隣のお店にご迷惑をおかけしているのではないかと心配なほどの盛り上がりでした。(後でご近所に聞いたら気にならなかったですとのことでした)

昨夜は前座の登龍亭篭登さんの「狸札」に始まり獅篭師匠の「天むす」と「お血脈」。名古屋弁の面白さを織り込んだ「天むす」も、歌舞伎の演技真似を入れた「お血脈」もノリノリイケイケであっというまにお時間となってしまいました。

もちろんネタ絵も二人のお弟子さんが最後に披露してくださいました。
今日以降はこの2席はありません。今回出版した「根多集」の中から今日以降もお話しくださいます。

今日(18日)と23日24日、あと3回の落語会です。(午後6時開演)
お席に余裕があります。23日には一昨年年季が明けて独り立ちした登龍亭獅鉄さんの出演が決まりました。是非お出かけください。

ご予約は
052-953-1839      withsns.prism@gmail.com
より承っております。