HUMMINGBIRDDESIGNートライアングルミュージアム

「トライアングルミュージアム」の成功はHUMMINGBIRDDESIGNさんの発想のすばらしさに尽きると思います。

はまださんの絵が好き。登場人物が着ている服は自分が作りたい服と方向性が同じ。自分が作るとしたらこうしようとああしようとアイデアをそれまでもスケッチに起こしていた。できた服に溝渕さんのブローチを付けてみたい。

そのエピソードがすべてだった。

イラストレーターとして参加したはまだのりこさんもブローチの作家として参加した溝渕美穂さんもその思いを全力でサポートした。

こんなに見事に展覧会という形に持って行けたことは並大抵のことではなかったことと想像します。

プリズムはHUMMINGBIRDDESIGN安達真由子さんにこのところずっと助けられてばかり。コロナが始まった頃、ファッションデザイナーとしてやるべきこては洋服を作ることではなく足りなくて多くの人が困っているマスクを作ることといち早く行動に移し、プリズムはそれを発信すべきと背中を押してくれたことは多くの人も知っていることです。

まだまだ無尽蔵な彼女のアイデアをこれからも見続けていけたら嬉しいです。

 

最終週になりましたートライアングルミュージアム

本日より「トライアングルミュージアム」最終週に入りました。

ファッションデザイナーのHUMMINGBIRDDESIGNさん、イラストレーターはまだのりこさん、ブローチ溝渕美穂さんがそれぞれの創造に触発されて新たな創造を作り出していくという試みは斬新な企画です。それだけに2度目は考えられません。

面白い展覧会ではありますが実験的だったから成立したのだと思っています。
ここで得られたものはは別の形で発展していくことと思います。だからこそこの展覧会は是非見ていただきたいのです。

今日を入れてあと5日間、是非お出かけください。

可愛くなりすぎないおしゃれートライアングルミュージアム

女子は可愛いが大好きなのだけど、可愛すぎるのも抵抗がある。

知性と可愛いを両立させたいと思うのが大人女子。
大人女子の願いを叶えてくれそうなブローチを溝渕美穂さんは作ってくれる。

色も形も、そこらへんによくあるよねは1つもない。

色だって重ねて重ねてやっとできた色。
あまりに手をかけたので本人でさえ2度と出せないとか。

形だって適当そうに見える美しいを追求しつくしてのものだ。
一見、適当そうに見えるというところが大事。

頑張ったのねということがわかってしまったら、だいなし。

気が付けば奥深い味わいに気持ちよく浸かっている。
それが大人女子のかわいいなのだ。

作品も追加もありましたートライアングルミュージアム

いつもなら初夏の陽気になるのに、5月とは思えない小寒い日々が続きました。
それでも季節は夏に向かっています。
この季節はファッションも日々変化が激しい。

この展覧会では服も会期後のお渡しの予定でした。モノによってはすぐに着ていただかないと季節が進みすぎてしまうので、そうもできずにお渡ししています。

服がちょっと少なくなってきたのでHUMMINGBIRDDESIGNさん数点追加作品を制作してくださいました。

こちらはスカートは当初から展示していましたが、トップスは先日追加してくださいました。前身ごろがカット素材、後ろ身頃は布帛です。セットアップも可能な作品です。

 

どっちが先?ートライアングルミュージアム

はまださんの絵が先か?HUMMINGBIRDDESIGNさんの服が先か?

わかった方素晴らしい!

正解ははまださんの絵でした。

この絵は昨年の「小さな絵の展覧会」に出品された絵です。
朱赤のパンツと白のノースリーブチュニック。
HUMMINGBIRDDESIGNさんが服にすると、こうなるのでした。

全く同じでもなく同じ。
それは作家の個性です。
個性を見つけるのもこの展覧会の楽しみ方の1つです。

柄に着目ートライアングルミュージアム

それぞれの作品をどう関連付けていくか、三人三様の創造があります。

はまだのりこさんの場合、HMMINGBIRDDESIGNさんの服を登場人物に着せることもしましたが、この絵のように服の柄をバックにするという奥深い表現もしています。

この展覧会いろんなものがいろんなところに隠れていて探すのが楽しすぎます。

もう1つ楽しいことに、HUMMINGBIRDDESIGNさんの水玉のジャケット、実はリバーシブルなんです。両面着ることができるというおいしいデザインだということなんです。また書いてしまうかもしれません。

モチーフをリンクさせるートライアングルミュージアム

ブローチの花のような色と形を絵のバックにしのばせる。
こういう使い方こそこの展覧会ならではの表現。

奥が深い。
服とブローチと絵を別々のものだという認識でこの展覧会を観たのでは本当の面白さを見つけることはできません。

作家同士のせめぎ合い。
「そうきたか。それならこうしよう。」がたっぷり詰まった作品を楽しみ尽くしてほしいのです。

先日の公開制作はこの展覧会の神髄でもありました。
展示作品に共同制作の作品はありませんが、作家同士の脳内共同制作だったということはできると思います。

できれば会場でせめぎあったであろうところを自分で見つけてほしい。そのほうがこの展覧会を何倍にも楽しめるはずです。

甘すぎない可愛げートライアングルミュージアム

女子は可愛いが大好き。
だからといって可愛すぎるのはちょっとねと思うのも大いにわかります。

丸襟の可愛いブラウスも渋いグレーにすると知的な辛さが漂ってきます。
さらに渋い赤の入ったブローチのチョイスはただものではない深い味わいを魅せてくれます。

まったく!
この3人の感性はいったいどこまで複雑に絡み合いながらも独特な世界観を見せてくれるのかと驚きます。
よく考えてみれば、それぞれの作品を横目で見つつ3人3様に制作を進めてきたのだからそうできるのはごく当たり前なんだと納得もしました。
3人がさらっとそれほどの議論もなくこんな組み合わせの展示をすすめていくのも驚くことではないのでした。

搬入の日までそれぞれが十分互いの作品を理解したからこその空間が今プリズムに広がっています。

おしゃれ男子も着てみてねートライアングルミュージアム

もともとふっくらさんを描いていたはまだのりこさん。
たっぷり服が得意だったHUMMINGBIRDDESIGN安達真由子さん。
合わないはずがない。

絵を観て「今回は女子向きの展覧会」と決めてしまったおしゃれ男子さんたち、それは残念な勘違いです。左のパンツは男子着用可なことをお知らせします。
たっぷりサイズで丈も長め。だから男女兼用です。女子は裾をロールアップして着てください。コケティッシュな着こなしは、かわいい。もちろん男子だってロールアップして短めに着て足首見せファッションを楽しむのは大賛成です。

このデザインは色素材違いがもう1着あります。こちらも男女兼用ですから、是非お試しください。

キーポイントは「朱赤」だったートライアングルミュージアム

お互いの進捗状況は写真の交換だけという条件で制作は始まりました。

HUMMINGBIRDDESIGN安達真由子さんははまだのりこさんの絵に使われていた「朱赤」に目が行きました。縁あって手元に来た「朱赤」の服地。それははまださんの絵の中の人物が着ていた「朱赤」のワンピースと近い色でした。その色はプリズムのちょっとクリームがかった白い壁によく映える。あのワンピースを作ろう。「朱赤」のワンピース。ワンピースは色のボリュームとしてもなかなかなものになる。

一方はまだのりこさんの手元にあの「朱赤」のワンピースはもうない。過去作品は既にファンのところに行っていまっていました。同じ衣装を着た作品を描く。ワンピース作品も数点仕上げ、その色のパンツを過去に描いたものも今回は出品してくれている。ということは以前にもこの「朱赤」はよく使っていたのに、意外なことに「この展覧会のためにいつもは使わない朱赤の衣装を着た人物を描いたのね」という人が何人もいる。ヒトが持つ印象とは面白いものだ。

そして溝渕美穂さんは、キーポイントは朱赤と見たけど朱赤を使わず朱赤をサポートする方針を決めました。溝渕さんが好きなちょっとくすんだクリーム色や黄緑は「朱赤」に合う。それだけでは物足らないと「朱赤」に合う「赤」のブローチを作る。これはなかなかの挑戦。一筋縄ではいかなかったことと思う。写真では「朱赤」よりの色に見えるがこれがなかなか複雑な色で、絵を描く人なら驚くことでしょう。

このように「朱赤」1つとっても3人がそれぞれの仕事に敬意を払って自分らしさを表現しようと制作を進めてくれたのです。
昨日舞台人のお一人がこの展覧会を観てくださったのですが、とても興味を持って観てくださいました。表現者すべての人に通じる大切なものがこの展覧会には詰まっています。これはファッションだけを観ていただく展覧会ではありません。お互いへのリスペクトと自分らしさをどう作品に生かしていくかの軌跡です。