あと3日ーGoki &Artists 2021 Autumn

いよいよ会期もあと3日となりました。
たった10日で随分秋めいてきました。

秋になってくるとどうしてもブルー系の色が寒々しく見えてきます。
ギャラリー内も茶系になってきています。

グレイはこういう季節の変わり目には便利な色です。
正面のグレイ地に水玉のブラウスにベージュのパンツを合わせましたが、真夏ならブルー系を合わせたいところです。

持っている服をできるだけ長く着る工夫のポイントの1つに色があります。
正面のコーディネートに茶系やオレンジ系のアクセサリーやスカーフを合わせればさらに秋らしくなります。

そして水玉のブラウスの中に秋らしい色の長袖Tシャツを重ねれば10月の半ばまでは十分活用できます。是非お試しください。

ブルゾンはいかがーGoki &Artists 2021 Autumn

今朝は随分冷え込みました。
そして昼前からの雨で一段と秋が深まった気がします。

こんな時に活躍するのがブルゾン。
今日ご紹介のブルゾンはポリエステル100%の薄くて軽くて雨に強い今日のような日にはぴったりです。

少しオーバーサイズなデザインは今日のように中はTシャツ1枚の時も、少し厚手のスエットやセーターに羽織るにも便利です。

オーバーサイズでしかもAラインなのでジッパーのハードさを少し抑えてくれるのも嬉しい工夫です。

谷口広樹さん逝く

今日は残念なお知らせをしなければなりません。

8月30日、谷口広樹さんが旅立たれました。
未だに信じられません。

数日前にしかるべきところから第一報が入ったのですが、電話連絡だったこともあり悪い冗談かもしれないとも思ったほどでした。しかし残念ながらこれは本当のことだった。北海道での講義中に大動脈乖離を起こして帰らぬ人となっていまったということでした。

プリズムでは「Goki &Artists 2021 Autumn」に作品を展示していたところでした。この前の展覧会「小さな絵の展覧会」にも出品してくださっていました。

谷口さんはプリズムにはなくてはならない作家のだったのです。
昨年の個展では、会期が始まってから東京に緊急事態宣言が出て、急遽名古屋入りの取りやめました。それを大変悔しがっていらっしゃいました。来年の個展は新作を展示すると言ってくださっていたのに。そうそれは、訃報の電話が届いた前日に届いた「小さな絵の展覧会」の関連のお手紙に書かれていたことでした。

谷口さんとは30年以上前からお付き合いいただいておりました。
個展は何回開いていただいたでしょうか。いつも真摯に作品に向き合う姿勢があの素敵な絵になっていたのだと思います。

凄く繊細なのにどこかちょっと見る人を和ませてくれる優しい絵。
もう新作を見せてはいただけないのですね。
残念でなりませんが、私たち以上に谷口さん自身が一番残念なのかもしれません。

少し落ち着きましたら、プリズムの所蔵している谷口作品を皆さんに観ていただく機会を持ちたいと思います。

谷口さん、本当にありがとうございました。

合掌

明るい色でテンションを上げるーGoki & Artists 2021Autumn

Gokiの得意な色は黒。
夏も冬もまず黒を多用して少しだけ色を持ってくるというのがいつものパターン。
黒だけだから構築的なデザインが生きるのだけど、今回はテラコッタとレンガが目立つと先日もブログに書きました。

いつも「結局黒を選んでしまう」とおっしゃる常連のお客様が今回は例外的にこの2色を選んでくださるようです。

「こういう色全く持っていないのだけど、やっぱりこんな時代には明るい色で気持ちを上げていかなきゃね」とおっしゃるのです。

ファッションがアートに通じるとはこういうことを言うのだと思います。

どんなことにも負けない心は案外こんなところにあるのかもしれません。

同色を合わせるーGoki &Artists 2021 Autumn

同色を合わせるって難しいと思う。
だけどすごく上手に合わせている人を見るとバランス感覚の鋭さに見惚れてしまう。

その同色合わせをHUMMING BIRRD DESIGNの安達真由子さんは軽々とやって見せてくれました。

スカートとブラウスは同色異素材です。
素材が違う分ほんのちょっと色が違う。それでもとてもおしゃれに着こなしています。
この差って何なんでしょうか?

多分そこにあったから何も考えずに着てしまったという着方だったらこうは見えないのではないだろうか。

安達さんがこの組み合わせを提案してくれた時、「これきっと素敵です。」とおっしゃったのです。とても早かったけど、正確なバランスの計算をしたのに違いありません。ファッションデザイナーである彼女の中ではこの計算をいつもしているのだと思います。プロの感性の磨き方の凄さ。

Gokiのデザインも素晴らしいけど、それを観る真由子さんも素晴らしい。
いい瞬間に遭遇しました。

九月になりましたーGOki & Artists 2021 Autumn

9月と3月になる日はファッション業界にとっては特別な日です。
四季があると言っても秋冬、春夏という2つの分け方により大きな意味があります。

そしてプリズムにもたくさんの秋色服が入荷しました。
多分今週がピークになると思います。
Gokiファンのみなさんお待たせしました。
そして今回の入荷はお財布に優しいものばかりです。はがつく素敵なプライスです。

数に限りがありますのでお早目のお越しをお待ちしております。

オレンジの額ーGoki & Artists 2021 Autumn

テラコッタやレンガがGokiの2021年には多いのでいろをあわせてみました。
オレンジの額、金子國義さんのアリスの版画です。

金子さんの絵は少し毒があってしかも可愛い。
Gokiのエッジの効いたデザインにはよく合う。

この版画を入れるために市販の額にオレンジを塗りました。
ひと手間が特別な1枚になるのです。

洋服だけではなく、絵も観ていただけると嬉しいです。

コロナ禍を生き抜くファッション業界ーGoki & Artists 2021 Autumn

率直な物言いをすればこの展覧会のGokiはオーソドックスな路線にいる。
面白い展示ができるのかと私の気持ちは前向きになれないでいた。

仕事はテレワークだし、不要不急の外出はしてはいけないのだから、新しい洋服を買うという気持ちになれないのは当然と言えば当然なのだ。

ここ1年Gokiのデザインもコロナ仕様だ。
カットソーしか売れないという情報もあった。
ウチで仕事するなら楽なほうがいいし、Gokiのカットソーならまったくの部屋着には見えないからうってつけなのだ。

だけど今回はそれとも違う。
カットソーはそれほど多くなくて、布帛のオーソドックスなデザインが目立つ。
ただベーシックなのだ。

緊急事態宣言が出ても、そうそうウチに閉じこもれないのだけど、攻めた服はこの時期憚れるといった事情からのようだ。

ベーシックは展覧会場のビジュアルとしてはちょっと物足りない気はする。・・・が、そんなはずはない。Gokiなんだから。

2021年のGokiを毎日触っていると気づくことがあった。
ベーシックだからわかるのだけど、やっぱりGokiの服は美しい。

加藤裕之さんのパターンの引き方はすごくきれいだとたびたび耳にしてきた。
パターンを引くとは服を作る設計図のようなもので、絵で言えばデッサン力みたいなものだろうか。こういうニュアンスの服が作りたいをちゃんと形にするための技術だ。ひとたびGokiの服を着たら必ず美しいシルエットになる技術。

奇抜なだけがデザインではない。

こういう時代なのだからベーシックな美しさを知っていただくには最高なのかもしれない。

Goki & Artists 2021 Autumn

トレンドカラー(流行色)の情報が必要かといえば、そこにとらわれすぎるのはどうかとも思います。それでも世の中で出回るのでこれはいい色だと刷り込まれることはあるのではないでしょうか。

Gokiとしてはアイスブルーが推しのようです。グレイがかった水色。
黒やネイビーはもちろんですが、グリーンもブラウンもレッドも・・・案外どんな色とも合わせやすい。

手持ちのほかの服とも合わせやすいというのは嬉しいことです。

秋の新色是非見に来てください。

Goki & Artists 2021 Autumnーゴキの2021秋の新作と夏物スペシャルプライス

毎年恒例のこの展覧会。
Gokiの秋の新作とまだまだ活躍の夏物とプリズム所蔵作品で秋を彩ります。

今年はレンガ色とテラコッタ。
夏からトレンドカラーとして注目されていますが、本来秋色として多用される色でもあります。

COVID-19の影響で全体に大人し目のデザインが多いように思いますが、その分細部に気を配った美しいカッティングが際立ちます。
これは着て初めて分かることですから、ぜひ試着をしてみてください。

壁面の絵も注目です。
プリズムセレクトの秋を観てください。