チャレンジ!ーはまだのりこのイラストレーション

パステルカラーの使い方がうまいなっていつも思います。どの色も何度も使っているからどれとどれをどのボリュームで使ったらいいか熟知しているんだなと思っています。キャリアの中から身に着けた感性。

ん?この色ほらバックに使っているレトロなグリーンっぽいベージュのような色は初めて?

はまださんに聞いてみると初挑戦の色なんだそうです。
アクリル絵の具アムステルダムのネープルスイエローグリーンと言う色なんだって。昔の小学校の木造校舎はこんな色のだったよね。

色に気を取られていたけど、ウサギさんが頭の上にかざしている花飾り。懐かしい。シロツメクサで作りませんでしたか?この花が咲くころには毎日大量にこの花を摘んで作ったけど、どれだけ摘んでも叱られなかったし、摘んだ分だけ次の日またちゃんと咲いていたよね。

そんなことを思い出させるネープルスイエローグリーン。
この色初めて使ったんだって。

街ゆく人々ーはまだのりこのイラストレーション

この壁には街を歩く人々が描かれています。
街だけど建物は描かずそこを歩く人々だけを抽出しているように描いているのです。

この街ゆく人々をよく見るとどの人も少し太目です。ゆるやかに歩いているように見えます。シャカシャカ歩くのではなくのんびりゆったり。
そんな人々はどの人も優しい人ばかり。

そんな中に特別緩やかに嫋やかに歩く人が混じっています。
どこにそんな人がいるの探してみてください。もしかするとこの写真にははっきり写ってないかもしれません。プリズムに来てはまださんと探してみてね。

しまなみ海道ーはまだのりこのイラストレーション

この絵のある壁はグレーとブルーがたくさん使われていて、搬入の日今までと違う色合いだなという印象でした。向かい側の壁は昨日紹介した「春」のシリーズなのでパステルカラーと寒色系で対照的な色使いに見えます。

この壁は2年前にはまだのりこさんが尾道に一週間滞在した時のイメージを絵にしました。「思い出を作品にすることは今までなかったけど、このゆったりした風土の中に身を置いた感覚を絵にしてみました」と。

まさにメロウな時間だったのだろうと思います。

こういう色合いをアイスカラーというのですが、はまださんの絵はアイスカラーなのに全然冷たくない。それはきっとゆったりした時間の流れがここに見えるからなんだと思う。

そしてほんの少しの鮮やかな赤や黄色がスパイスのように使われている。それが絵の温度を上げている。

初めてこのシリーズを目にした瞬間は「色が変わった」と思ったのだけど、しばらくすると、そこにある色は今まではまださんがよく使ってきた色だったことに気が付きました。今まで使っていなかった色を使ったのではなくて色の分量のバランスが変わったのだということに気づきました。それだけのことで印象が変わることも面白かった。

本当はこの絵の壁を見てほしい。この絵だけでなく壁にある作品群の塊全体から見えてくるものがあります。是非観に来てください。

 

 

春の山ーはまだのりこのイラストレーション

はまだのりこのさんはパステルカラーの使い方が素敵です。今日の1枚はピンクがふわふわ。

桜の山がどこまでも続くよう。

この絵を見て桜餅が食べたくなるのは私だけ?

今日はとても寒くて雨も降っているので桜がまた遠ざかっていますが、早くこんな山が観られると嬉しいです。

この絵のある壁は「春」がテーマです。
この絵は桜の山ですが、シロツメクサ・ミモザ・タンポポ・アネモネ・・・・春の花がいっぱい。どんな花があるのか探してみてください。

四角くないものに描くーはまだのりこのイラストレーション

はまだのりこさんが描く絵にはずっとずっと前から、もう絵を描き始めた学生の頃から流れているものがあります。それはもうはまだのりこの本質なのかもしれません。

今回の個展に臨んだスタートから「今まで描いてきた四角いパネルやイラストボードではないものに描こう」と決めました。テーマも何も決まっていないときに板を注文し、その板を意味を持った形にならないようにカットしてもらうということまでお願いしたそうです。それぞれの形に何を描くかなんて全く考えずの発注でした。

意味を持たない形とは言うもののそこははまださんが好きな形。今までの作品にも登場していたような、ではあります。

山積みされた支持体。
意味のないふわんとした形はなんとなく雲のようでもありました。
「空のシリーズ描こう」

こうして始まったのがこの絵です。
雲から下がっているパン?綿あめ?雲?、を食べる競争。
この世にある「パン喰い競争」だって他の競技に比べたら緩めです。
綿あめや雲を食べる競争だったらパン以上にゆるゆるした空気が流れます。

楽しいね!

この絵が飾ってある壁は「空」がテーマです。

メロウな日々ーはまだのりこのイラストレーション

プリズムでは5年ぶりのはまだのりこさんの個展。
「メロウな日々ーはまだのりこのイラストレーション」です。

「メロウな日々」というタイトルのようにはまだのりこさんの日常そのものでもあり、そうありたいでもある。

板をはまださんのアイデアによる形に切ったものに絵を描くという方法で制作した新作と、長方形や正方形の木パネルやイラストボードに描いた近作で構成されています。

他にもいろいろ実験的なことにもトライしていますが、毎日の投稿で少しずつ個展の概要を解き明かしていけたらと思っています。

2024年3月21日(木)ー31日(日)*火曜休廊

会期中全日程在廊予定です。

3月23日(日)午後5時からギャラリートークも開催します。(無料・予約不要)

Goki&Artists2024Springー最終日

「Goki&Artists2024Spring」は本日最終日です。(午後5時まで)
次にGokiを紹介できるのは9月初旬の予定です。

プリズムの次回は3月21日(木)-31日(日)*火曜休廊「メロウな日々ーはまだのりこのイラストレーション」です。3月23日(土)午後5時からギャラリートークも開催します。是非お出かけください。

メンズ・レディースの区別いる?ーGoki&Artists2024Spring

Goki大好きとおっしゃるSさんに一応レディースとして発表したノーカラージャケットを着ていただきました。パーカーとの相性がとてもいい。

ビッグシルエットのジャケットなので女性が着ると服の中で体が泳ぎます。それはまたなんとも可愛い。男性が着るとジャストフィットでかっこいい。

レディースですとお伝えすると「男性が着るとおかしい」とおっしゃる方がいますが、そうでしょうか。体が入るのならその人の体形によって見え方が違うのがまた個性だと私は思います。

Gokiは一応165㎝という長身の女性を理想としてデザインしているようですがそんな体形の人のほうが世の中には少ない。概ねその身長に届かない方々がGokiの服を着ています。それぞれのバランスで着ればいいのです。

年齢もしかり。どんな年齢の人が着るべきかではなく、Gokiのデザインが好きで着ている人の年齢がたまたまその年齢だったというだけ。

性別だって同じなのだと思います。

この展覧会で一応レディースの服を男性が何人もお買い上げくださいました。Sさんも今までに何着もご愛用くださっています。

好きなデザインをどう自分の中で取り込むかはその人の創造力にもかかってくるのかもしれませんがまずは思い込みを捨てることが大事です。

Sさん本当は黒しか着ない方なのですがデザインを見ていただてるようにグレイのジャケットを着ていただきました。ちなみにパンツはGokiのメンズのパンツです。ほんの少しだけメンズも手掛けています。パンツなどは男性の体形に合わせてないと体が入らないこともあり作っているのです。

男性の皆さん、Gokiを着てみませんか。

こんなシャツができましたーGoki&Artists2023Spring

新作のカットソーのシャツです。
裾に怪しげな顔が・・・。

これ実はGoki(加藤裕之)さんの似顔絵とロゴを組み合わせたワンポイントです。描いたのはGokiさんの相棒Goki社の社長松岡哲史さんです。これがまあ本当によく似ているんです。初めてこの絵を見たとき思わず「そっくり!」と言ってしまいました。

そしてとうとうシャツのワンポイントになってしまったのです。

生前あまり人前には出ることのなかったGokiさんですが、これからはちょくちょくみなさんの前に登場するのではないかと思います。以後お見知りおきを。

最終週ーGoki&Artists2024Spring

もうどういうわけか3月に入ってとんでもなく寒い日があります。
今日も風が強く体感温度がかなり低いとのことだったので厳冬期のコートで出勤しました。

コートの中には30年ほど前のGokiのスーツを着てみました。
今ではこんなに良い素材のアパレル用の生地は手に入らないと言われています。
随分着倒したはずですが全然傷んでいません。
近頃は少しオーバーサイズのデザインが出回っていますから今シーズンは何度か袖を通しました。

先日から始めた衣類の断捨離が一向に進まないのには困っていますが、着られるものはできるだけ着るのも服に対する感謝だとも思うのです。