
本日(11月2日)「中村理恵日本画展」最終日です(午後5時まで)
優しさ・美しさ・強さ・・・たくさんの要素を持った作品の数々でした。
明日からまた次に向かって描き進めていきます。
次回は11月7日(金)から16日(日)「石川真海きものクリエイション5」です。
初日が木曜日ではなく金曜日になります。石川真海さんのきものスタイリングをお楽しみください。(火曜休廊)

WHITE MATES bldg.1F 1-14-23Izumi Higashi-ku Nagoya Japan Phone052-953-1839

本日(11月2日)「中村理恵日本画展」最終日です(午後5時まで)
優しさ・美しさ・強さ・・・たくさんの要素を持った作品の数々でした。
明日からまた次に向かって描き進めていきます。
次回は11月7日(金)から16日(日)「石川真海きものクリエイション5」です。
初日が木曜日ではなく金曜日になります。石川真海さんのきものスタイリングをお楽しみください。(火曜休廊)

たくさんの実を付けた「枇杷」豊穣。
木の実が木にたくさん生っているのを見るとだれもが嬉しくなるのは人の本能なのかもしれない。木の実があれば飢えることは無いという安心感なのかと思う。
それは人間に限ったことではないのではないだろうか。
蛙が枇杷を食べることは無いかもしれないけれど、なんだか蛙もリラックスしているように見える。
なぜ枇杷と蛙と思って調べてみたら、実った枇杷の周りには虫が寄ってくる。それを狙って蛙が寄ってくるという事があるそうな。枇杷は食べなくても、食べ物は豊富ってこと。それは蛙も嬉しい。
植物大好きな中村理恵さん。
そのリアリティも大事にしています。

生き物たちは地面にいるばかりではありません。
水辺にもいます。
蓮とメダカ。
メダカが泳ぐそばには散った花びらがある。
当たり前の光景はかけがえのない「静穏」
いくつもの負が教えてくれた大切な一瞬。
こんな様子を中村理恵さんはいつまでも見ていられると言います。
心がどんどん静まっていく時間。

ある日散歩していた中村理恵さんは団栗が芽を出しているのを見つけます。
その芽は団栗の落ち葉がいっぱいの地面から生えていました。その落ち葉の下には芽が出なかった団栗もあるでしょう。団栗だけではなく小さな虫たちも生きているに違いありません。
そんなことを考えていたら、生き物の営みは繰り返されると言いますが、全く同じストーリーを辿るわけではないし、少しずつ違った営みがあるはずだと思いが巡りました。
そんな思いを絵にしてみたいということから生まれた絵です。
「輪廻」
大きな流れとしては繰り返されるのだろうけど、全部同じではない。かけがえのないその営みは尊い。
胡粉を使い葉っぱを半立体にし箔を載せて丁寧に描き上げていく。
手のかかる技法で仕上げられた絵です。
地面に降り積もった乾いたあるいは湿った葉っぱの表現も見てください。
その下にもきっと団栗があると想像した中村さんの思いが見えるでしょうか。

山内寿美展「内胞」
2025年11月20日(木)-30日(日)*火曜休廊
正午-午後7時(最終日は午後5時まで)
アーティストトーク
11月22日(土)午後6時から(ギャラリー内)

X’MAS ARTIST SHOP 2025
2025年12月4日(木)-12月25日(木)*12月9日(火)16日(火)休廊
正午-午後7時(日曜日は午後5時まで)

石川真海きものクリエイション5Uniqueness(個性)
2025年11月7日(金)-16日(日)*火曜休廊
正午-午後7時(日曜日は午後5時まで)
11月7日(金)午後 coccoワークショップ(要予約)
キッチュなパーツを組み合わせて根付帯留めブローチを作ろう
参加費2000円(予約先withsns.prism@gmail.com)
11月13日(木)午後2時~ 林孝子ワークショップ(要予約)
ガラス作家林孝子さんが作ったパーツを自由に組み合わせて作る帯留め
*帯留めはペンダントとしても使えます
参加費2500円(予約先withsns.prism@gmail.com)

日本画の学生だった頃キャンパスに生えていた烏瓜の実を初めて中村理恵さんは見ました。なんて美しい色の実なんだろうと感激したものです。
以来ずっと中村さんの大好きな烏瓜の実。
花も素敵だけど、実の色の美しさは格別。絵にあの美しさが出せただろうか。
烏瓜の周りにアリンコが群がるのも自然の中の真実。
中村さんの絵には昆虫を初めとした小動物がたびたび登場します。
あちらの世界に行ってしまった人が自分に会いに来てくれているというのはたまに聞く話ですが、そうであったらいいなとも思うのだそうです。
そんな「再会」もあるのかもしれない。それは願いでもあるのだろう。
「よき便り」

花の持つ生命力に圧倒される。それを描きたいと中村理恵さんは思う。
花が咲けば受粉して実がなり、次の世代が育ち始めるのだから、そこに生きる力を見るのはとてもよくわかる。
ただの美しさではなくそこに命が繋がっていく力の気を花の周りのボワッとした表現で描いてみる。
この絵の前で涙を流した人がいた。
この絵に花が持つよい気が込められていたということにほかならない。

植物が大好きな中村理恵さんはその周りにいる小さな動物たちも大好きです。
共存している姿はみんなみんな大好き。
ある日中村さんは「紅カミキリムシ」に出会います。
きれい!かわいい!とウチに連れて帰りました。
調べてみるとこの虫は栗の木が好き。
それなら栗の葉っぱと一緒に描いてみよう。
栗の葉っぱを食べたかもしれないから、虫食いにしてみよう。せっかくなら自分好みの素敵な虫食いの跡にしよう。
そうやってこの絵は出来上がりました。
動物も植物も精一杯生きている姿は愛おしい。
「紅カミキリムシ」はこの後逃がします。
カミキリムシが飛ぶときどんな儀式があるか知っていますか?気になる方は是非動画を調べてみてください。なかなかユニークなんです。もちろん中村さんに教えていたんですけどね。