刻ー中村理恵日本画展

「刻」
この個展のDMに使われた絵です。

20年以上前に、実は正確にいつ描かれたか不明な絵です。
中村理恵さんは年齢的に記憶が曖昧と言うわけではないのです。そこには深いわけがあります。この絵を描いた前後10年、それ以上に時間が経っているのかもしれませんが彼女にとって大きな出来事それもあまり嬉しくないことが起こりました。そのころの記憶が飛んでしまうほどの出来事が約10年の間に2回も起こった のです。理不尽な別れ。

彼岸花を描き始めてこの花には「再開」と言う花言葉があることを知りました。
この絵は二枚で一対です。二枚の絵は繋がっています。そしてなんと左右を入れ替えても繋がるように描かれています。写真の並びだと2匹の蝶はそれぞれ反対を向いていますが左右を入れ替えれば向かい合います。

理不尽な別れはいつか「再開」する。

必死になって夢中になって描き上げたこの絵のたくさんの記憶はほとんど飛んでしまった。でもこの絵があったから生きてこられた。これからもこの絵とともに中村理恵さんは絵描きとして生きていきます。

そういうわけでこの絵は非売とさせていただきました。

*理不尽な別れについての具体的な質問はSNSでも会場でも一切お受けできませんことをご承知おきください。その経緯(事情)は中村さんの絵の本質ではないとプリズムは判断しています。

 

中村理恵日本画展ー時の中で

日本画家中村理恵さんの個展です。
大好きな植物をモチーフにたくさんの縁に想いを託した絵です。
「想い」 については毎日のブログで少しずつ明かしていきたいと思います。

10月25日(土)午後3時からアーティストトーク(予約不要・入場無料)も予定しています。こちらではいち早く全容をあかしていきますのでこちらも是非お出かけください。

中村理恵在廊予定
10月30,31日以外は正午から午後4時まで在廊予定です。

平田佳子博覧展2ー最終日

「平田佳子博覧展2」は本日最終日です。(午後5時まで)
平田佳子さんはどこまで進化するのかとても楽しみです。

次回は10月23日(木)-11月2日(月)「中村理恵日本画展」です。
10月25日(土)午後3時よりギャラリー内でアーティストトークも予定しています。(入場無料・予約不要)

おおざる工房(平田小猫・こじましほ・丹下幸江・渡辺沙恵子)ー平田佳子博覧展2

「平田佳子博覧展2」は明日最終日です。
あとの仲間4人を一挙紹介です。

象形文字は書家でもある平田小猫さん。
おじさんキャラがユニークなこじましほさん。
元気な絵柄の丹下幸江さん。
図柄の中に思いもよらぬアイデアを潜ませるのはさすがグラフィックデザイナーの渡辺沙恵子さん。

もっと丁寧に紹介したかったのですが作家の皆さん申し訳ありませんでした。

そして仲間の皆さんありがとうございました。

シピ(アクセサリー)ー平田佳子博覧展2

シピのアクセサリーは陶ビーズが必ずパーツとして入っています。それは平田佳子さんが陶芸家だからです。「陶芸」という部分はどんな制作でも譲れない部分でそれ無くしてモノを作るのは平田佳子の根幹から外れるという思いからです。

「陶」も制作過程を聞くと気が遠くなりそうな丁寧な仕事をしています。
「この陶ビーズは機械でしょ。手で作っているなんて違うんじゃないの?」とどう説明しても納得してくださらないお客様がごくまれにいますが、そんな時私は作家の丁寧な仕事を冒涜する作品の味方にすごく腹が立ちます。

お客様が納得なさらないことの理由に「値段」があります。そんなに手がかかっている作品がこんなに安いわけがないというのです。
手仕事を自給換算して値段を付けたら売るのが難しくなります。せっかく作ったのだから皆さんの手元に届かなければ意味がないと考える平田さんの思いが値段に反映しているのです。これに関しては平田さんのみならず多くの作家さんがおっしゃることでもあります。ギャラリーとしてはなるべく世の中の時給に近づいていけるようお客様に納得していただけるよう働きかけるよう努力するのみです。

その他の素材も自分がいいと思ったものを使い丁寧に仕立てることを平田さんは大事にしています。
シピのアクセサリーを見た手仕事に手慣れたお客様が
「もし自分がこの制作手法を知っていたとしてもこの値段でこの素材で作れと言ったら作りたくないと思うくらい手がかかっているのがわかる。だからこれを買うわ。」デザインはもちろん、この心意気をも買ってくださったのだと理解しています。けだし名言。

陶ビーズだけでなく、シルクリボンは厳選されたデッドストック素材と聞いています。

シピ(洋服)ー平田佳子博覧展2

大胆にもシピの洋服には平田佳子さんが生み出したキャラクターたちが描かれていたりフェルトの半立体が付いていたりする。

もう一度書くがなかなか大胆。

それを魅力と思うか「過ぎる」と思うか。それは受け取る側の問題。

「好き」なら着てみようよ。
私の今回1点手に入れました。少々消極的なチョイスをしたことは否めない。(ちょっと情けない)次はもう少し自分も大胆になってみたいと思っている。

【お知らせ】
会期中平田さんが在廊するのはあと18,19日です。
その日は名古屋まつりでもあり、プリズム周辺では一部交通規制があります。お車でいらっしゃる方は規制の区域をチェックの上お出かけください。

おおざる工房(サノエミコ)ー平田佳子博覧展2

おおざる工房の仲間の1人サノエミコさんが絵付けした器です。
キャラクターデザイナーサノエミコさんのキャラクターは四角い動物や植物たち。今回は動物ばかりです。四角い猫・四角いタコ・四角いペンギン・・・。

写真はお皿ばかりですが、カップもあります。いろんなアイテムに会場で合ってください。

通販始めますー平田佳子博覧展2

この展覧会は作品を即売にしています。数は十分平田佳子さんがご用意くださっていますので会期中に無くなってしまうことはないと思います。ただどれも1点物なので欲しい作品が見られないということは考えられます。特に欲しいと思っていたのに会期末まで来場できないとか、遠方のため行けないという方のために本日より通販をいたします。

通販と言っても大変アナログな方法で下記にあるアドレスまたは電話(営業時間のみ)にてご希望の作品を伝えるということです。ネットでの情報だけではわかりにくいサイズや別方向の写真なども可能な限りお伝えいたします。是非ご利用ください。

withsns.prism@gmail.com    052-953-1839

シピー平田佳子博覧展2

平田佳子さんは陶芸家です。
だけど、いろんなことがやりたいやってみたい人でもあります。

陶器の器だけ作ってよそ見をしないなんて考えられません。
作りたいものを作る。これが平田佳子のポリシー。
陶芸だってその道の王道をただまっすぐ歩むタイプではなかったように。

ファッション雑貨は楽しい。
フェルトの小物を作る。陶芸の絵付けで描いていたキャラクターを立体で作る。
そのキャラクターを服に反映させたり、アクセサリーに仕立てたり。
お客さんはとても喜んでくれた。平田さんはお客さんが喜んでくれることが大好き。だからもっともっと喜んでほしくて雑貨を作る。

ある日気が付いた。
雑貨作りは楽しいけれど自分の本分は陶芸。陶芸の制作は大事にしなければならない。だから雑貨にも必ず陶器のパーツを入れる。どんなに売れても陶芸では稼いでも雑貨では利益をあまり出さないように価格設定をする。
平田さんの雑貨は安いと思っているファンは多いのですが、これが雑貨に対する平田ポリシーなのです。

平田さんの雑貨は平田佳子さんと平田小猫さんと言う姉妹のユニットです。
「シピ」というブランドネームで活動しています。制作はほぼ小猫さんが担っています。企画は佳子さんのほうがやや多いみたいです。いずれにしても猫好き姉妹のユニットは猫色多めではあります。

まあ佳子さんの「作りたい!」に小猫さんがバックアップって感じかな。