「Goki & Artists 2025 Spring」は本日最終日です。(午後5時まで)
次は8月の終わりから9月の初めにかけて開催します。
次回のプリズムはペーパーアーティスト平塚啓さんの個展「九相図向日葵」を3月20日(木)から20日(日)開催いたします。3月21日(金)午後6時よりアーティストトークも予定しています。(予約不要・参加無料)是非お出かけください。
WHITE MATES bldg.1F 1-14-23Izumi Higashi-ku Nagoya Japan Phone052-953-1839
「Goki & Artists 2025 Spring」は本日最終日です。(午後5時まで)
次は8月の終わりから9月の初めにかけて開催します。
次回のプリズムはペーパーアーティスト平塚啓さんの個展「九相図向日葵」を3月20日(木)から20日(日)開催いたします。3月21日(金)午後6時よりアーティストトークも予定しています。(予約不要・参加無料)是非お出かけください。
今日も名古屋は冷たい雨です。
さすがにこのところの雨の多さにめげそうです。
私が通う道には早咲きの桜並木がありちょっとした名所なんですが、今年はなかなか咲きませんでした。それでも今朝通りかかると昨日までの暖かさで一気に開花が進んでいました。
来週の前半は気温も低めで雨模様の日が続きそうです。
暖かくして過ごしたいけれど、春らしさも忘れないようにしなければね。
今朝は暖かい朝でした。
春のジャケットを着て出かけてもよさそうと気持ちよく家を出ました。
暖かくなったなと思っていたのですが昼頃から日が陰ってきて風さえ出てきました。薄ら寒い。やっぱり3月の陽気は侮れない。ちょっとした気温の変化にも対応できる用意は必須。
今日のような日にはこの中綿入りベストがいい仕事してくれそうです。
丈が短めなのでもっさりしないから3月には冬感少な目でいいのではないでしょうか。
短めとうことは小柄な方もすっきりみえます。
そして何よりもスペシャルプライスなのが嬉しい1点です。
もちろん極寒の真冬にも大活躍します。
鋲のようなボタンにシースルー、こういう攻めたデザインがGokiではたびたび登場します。
気持ちを強く持っていたいとき、服が背中を押してくれる時もある。
服が生きるうえでの相棒でいてくれるのならそれはとても心強いもの。
きっとGokiのデザイナーからのエールです。
この展覧会中私はGokiの服で過ごします。
今日は加藤裕之さんが生前デザインしたものを復刻したジャケットに加藤さんが育てた後進のデザイナーがデザインしたスカートを合わせました。ブローチはよしだ律さん。
先日のパンツスーツも復刻すればいいのにと思いますが、これが不可能なのだそうです。
あのスーツとは別にとても気に入っているベストスーツがあるんです。やっぱり30年近く前のモノです。それはGoki社のスタッフもため息をもらすほどのデザインです。「復刻すればいいのに」と言うと「あのころのものはもう復刻できないんです。もう型紙の残っていないから」資料としてその服をお返ししてもいいと申し出たのですが、それでも復刻は叶わないのだと言います。現物からパターンを起こしても似て非なるモノしかできないのだと言います。それくらい加藤さんのパターンは天才的な何かがあるらしいのです。
今日私が着ているジャケットが復刻できた理由はキャドの存在です。加藤さんがキャドを使うようになってからのデザインは全部パソコンに入っているので復刻が可能なんです。
生地は当時のモノが手に入らないし、私のように現物をお持ちの方もいらっしゃるので別のモノを使っています。
このジャケット以前はどんな生地だったのかと思いをはせるのもいいんです。
そうそう今日の日曜美術館で紹介されていた小池一子さん、イッセイミヤケの服を着ていらっしゃいましたね。イッセイにほれ込んで世界に彼のデザインを紹介した小池さん。彼亡き後もイッセイの服をここぞという時に着て出てきてくれる心意気が素敵でした。
3月なのだから春らしくとはおもうのだけど、寒い。
東京は雪が降っているとか。
さすがにもう少しダウンのお世話になることにはしましたが、春のGokiは続々入荷です。
透け感のあるしわ加工のチュニックブラウス。
雪の便りを聞かなくなったら出番かな。
今日の私はGokiの約30年前のパンツスーツを着ています。
手に入れた当初10年くらいは秋から春までヘビロテで着ていました。Goki社のみなさんには「10年も着てるってあんまり言わないでください。長く着ていただくのは嬉しいけど、Gokiの服は一度買ったらずっと買い替えなくていいと思われるから売れなくなるじゃないですか」って苦笑されたものです。
ダブっとしたシルエットが流行った時代でした。
やがてこういうシルエットは世の中から姿を消しました。自然にこの服の出番を少なくなってしまって15年以上はタンスの肥やしになっていました。
ここ数年このシルエットを見かけるようになりました。主に流行の先端を行く男性のタレントさんが着ているようです。
私もあの服出してみようかなと2年ほど前からまた再び袖を通しています。
そんな思いで出してみる服はだいたいなんだかちょっと違うなとなるのだけど、この服は・・・いいんじゃない。
ちょっと違うと思う理由に生地の痛みがあります。破れているとか日に焼けているは論外だけど、生地につやが無くなっていることがほとんどです。それだけでもうその服は時間を感じさせてしまいます。
それなのにこの服は全然くたびれていない。あんなにヘビロテで着ていたのに。
なぜなのか聞いてみたらこの服の生地はとんでもなくいいものなんだとか。
生地と言っても個人が買うものとアパレル企業が買うものとでは流通が違うらしい。生地を使う量が桁違いなのだから仕方ないのかもしれません。
アパレル用には昔のようないい生地は出なくなったのだそうです。
いいものを長くから安いものをとっかえひっかえの時代になったのは経済状態の悪さも一因かも。
私はこの服もう少し着ようかな。と言うわけで私の断捨離はちっとも進まないのです。
「Goki & Artists」シリーズではまずGokiから搬入された服から季節をどう表現するかを考えます。「黒」メインといってもそれなりにその年のその季節のカラーがGokiにもあります。
2025年春のGoki は「黒」が多くてと「赤」と「青」が添え色でした。もちろん素材で季節感は出ていましたが、展覧会としてこれでは春の演出は難しい。
ど定番ではありますが「ピンク」をメインカラーにしよう。「ピンク」といえば少女。短絡的ではありますがこのキーワードで所蔵作品の中から作品をピックアップする。宇野亜喜良・久保田珠美・田家阿希雄・早川良雄・北見隆・高北幸矢の作品ではどうか?
なかなか春らしい空間に仕上がったのではないでしょうか。(自画自賛・笑)
世の中で普通に使っている言葉の中で私が違和感を感じる1つに「デザインがいい」と言う表現があります。
デザインとは制作物に必要な機能や特色を検討し構成を考えることや、形・色・配置などの装飾すること。なっています。
「デザインはいいんだけど使いにくい」と言われることがあります。これはデザインを見た目と解釈している場合の使い方なのかと思います。
見た目は大事な要素です。
まずその物を作る上での目的がある。その目的をきちんと達成できているかどうかがも見た目と同じように大事なのだということも知っていたい。
今日紹介する服はそういう意味でとても優れたデザインの1点だと思います。
Gokiはアパレルメーカーです。たくさんの人に着ていただけるデザインであることはアパレルにとって重要な要素です。そうはいっても人の体形は千差万別。背の高い人もいれば小さい人もいる。ふくよかな人も華奢な人もいます。誰にでも合う服ってあるのでしょうか?大人も子供も男も女も着ることができるは、さすがに難しい。着物はそういった意味では優れたデザインではあるのですが、Gokiは洋服です。
この服、最近では「コーディガン」というらしい。コートとカーディガンの間みたいな仕様です。
袖と身頃を一体にしてあるので肩の位置が一点ではないのがこのデザインの優れたところです。洋服は肩で着ると言われるほど方の位置が重要なのにこのデザインはそれぞれの着手の肩の位置に勝手に合ってくれる。
もちろん着姿はその人の体形で違って見えます。それが個性です。
袖と身頃が一体化しているということは袖ぐりがない。実は男性と女性の体の違いの1つは腕の付け根あたりの背中サイズの割合があります。たっぷりしたデザインの服でもなかなか男性が女性ものを着られない理由の1つはここにもあります。でもこの服はその問題もクリアしています。着物は身頃と袖が一体ではないけれどこの構造には通じるところがあります。だから男性でも着ることができるデザインなんです。着物のコートととしても着用可能。
そして見た目。
ボーダーの使い方が実に見事。構築的。
でもボーダーが苦手とおっしゃる方には「黒」のご用意もあります。
この服の素材もいい。
冬は静電気を呼ぶ素材がだめなの。ウールはかゆくなるの。
この素材、裏がコットンで表がウールのニット素材。静電気もかゆみも完全シャットアウトというわけにはいきませんが、かなり軽減されるのもポイント高いです。
冬物なので数を揃えることができません。気になる方はお早めに。
「黒」のワンピースがバリエーション豊かなことは先日書きました。
「黒」にこだわりながら素材では随分攻めている印象です。
この春の新作、とてもシンプルなフォルムですが素材は今まであまり見たことがないものです。透け感のあるベース生地に毛足の長い繊維を織り込んである生地です。
こういうところがGokiなんです。
上質なオーソドックスを基本に時にハッとするような新素材を使う。
この生地で作られた服は現在、ワンピース・スカート・ベストがプリズムにあります。どれも生地の面白さを生かすためにフォルムはいたってオーソドックスです。