加藤鉦次油彩展ー春夏秋冬/日常

COVID-19により非常事態宣言が発令され、すっかりいつもの時間が流れなくなっていましたが、やっと「日常」が戻ってきました。

加藤鉦次さんの個展はそれ以前から決まっていましたが、開催ができるのかどうか直前まで決められずにいました。
幸いにも5月31日に解除ということになったので、開催という運びとなりました。

「春夏秋冬/日常」
なんとタイムリーなタイトルなのでしょう。
といっても、これは急に決めたタイトルではありません。
ここ数年日々の身近な花を描くことで時の流れを感じていたからの結果です。

世の中にどんなことが起ころうとも、桜は咲くし、ひまわりも咲く。
藤が有名な観光地に来るなと言っても人々が集まるので盛りの花を全部切ってしまったと言うニュースを見たけれど、なんだか悲しい話でした。こんな時でも美しい花は咲く。美しい花だからこそこんな時でも見たい。

そんな非日常ではなかったずっと前から、加藤さんはこれらの絵を描いていました。
きっとそんな時でも「日常」の素晴らしさを感じていたからこのテーマだったのだと思う。今現在多くの人が「非日常」の不条理を受け入れざる得終えない状況を共有しました。その直後。多くの人に共感していただけるテーマなのではないでしょうか。

解除後でもあります。多くの人が集まることがないよう、ギャラリートークは開催いたしません。また会場内、観客は3名までとさせていただいております。ご理解ご協力をお願い申し上げます。