瓢箪鯰(大鯰)ー水野加奈子・妖怪日本画展

「瓢箪鯰」とは、つるつるした瓢箪で鯰を捕まえる、つまりとらえどころがないことを意味します。「大鯰」となると、地下にいる大鯰が地震を引き起こすと言われることからそれを退治して暴れないようにしたという言い伝えも各地にあるようです。

この作品に水野加奈子さんは「瓢箪鯰(大鯰)」と言うタイトルを付けていますから、どちらということなく描いているのでしょう。

「大鯰」を退治したとされる人物には菅原道真もいますが、各地にいろいろな名前が残っていることから加奈子さんは大好きな蛙を武将にしているんですね。

鯰は捉えどころがないとされたり、地震を起こすと言われたり、どうやらあまり喜ばれる存在ではないのですが、加奈子さんの鯰はちょっと困ったような顔をしています。鯰は悪気なんて全然なさそう。むしろ世間の見方に困惑しているのかもしれません。蛙だってそんなに怖そうな顔もしていないし、案外仲良しなのかもしれません。

地震の多い昨今、穏やかに過ごす鯰の絵は案外縁起がいいのではないでしょうか。

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