あるべきものー花井正子展

存在を極力消し去ろうとすればするほど、心の中でその存在が大きくなるのはよくあること。

それでも時間が少しずつ気持ちを風化させてくれることもある。

できれば負の記憶がいつしか正の意識に変わっていってほしい。

あの日の林檎は色も形もはっきり覚えているだろう。ぼんやりとしか覚えていない林檎もあるのだろう。いくつの林檎を食べたのだろうか。
林檎がいつも身近にあったことだけ忘れなければ、それでいい。

忘れるわけもない、あの頃の林檎の味。

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