
個展のタイトルが「赤い実」だからといって青い実を描いてはいけないなんてきまりはない。この絵のタイトルに作家が「赤い実」とつけたとしても何の問題もない。
花井正子さんにとってこの絵を描くのにこの「青」以外に選択肢は無かったと言うだけだったのに違いない。赤だとか青だとかではなくこの「青」が彼女の心に最もふさわしかったのだろう。
ただ見る側としては何で「青」だったのか作家の真実とは離れるかもしれない想像をするのは自由だ。作家が「青」を選ぶのと同じように自由に想像していい。
赤でもないし左の絵など「実」はもう林檎の形ですらない。見える形を超えるほど自由な世界での表現。
林檎にとらわれるな。「赤い実」にとらわれるな。
その向こうにある魂の真実に触れろ。
