今回の板倉鉱司さんの個展、作風に変化が見られます。
ともすれば半立体と見えなくもない作風がかなり三次元になってきていること。
それでも平たい鉄板をパーツに切り分け溶接して立体に形作るという工程。
元は平面だということが板倉さんの特徴です。
この変化はきっと進化でこれからも変わり続けていく過程の瞬間なのだろう。
この進化は「空を飛ぶ」に対する板倉さんの思いとどこかでつながっているのではないだろうか。だとするとこの進化の行き着く先はいったいどこなのか。何なのか。ますます目が離せなくなる。
きっと作家である板倉さんだってフィニッシュがどうなるのか知りはしないはず。だから作品を観続けることはおもしろいのです。