
御囲章さんの作品はほとんど植物由来のモチーフで構成されています。
さてこの絵は植物らしいということはわかりますが、草なのか羊歯なのか苔なのか・・・。葉っぱのようなものの真ん中にあるのは花なのか実なのか胞子なのか。架空の植物ではあるのだけど、これを説明しようとするとなかなか曖昧な部分がたくさんある。
この作品のタイトルは「知り合いの知り合い」
そもそも知り合いの知り合いなんて知り合いと言えるかというと随分曖昧な関係だ。
人と人の距離とか関係性を作品にし続けている御囲さんの真骨頂とも言えそうなのが今日紹介しているこの作品なのです。
自分の中に曖昧な部分はあると御囲さんは言います。
曖昧な部分が全くない人なんてどこにもいないだろうし、そんなことを作品にしたかったとも言います。そしてその曖昧さはあって当たり前でそれはダメなことではないと思っているのだそうです。
曖昧な部分は誰にでもあるということを表現するには小さな画面ではだまだと思い、全作品の中で一番大きな作品にしました。画面だけでもB1サイズくらいだろうと思う。作品の大きさにも制作上のこだわりがあります。
曖昧な部分は誰にでもある。よくあること。
この個展のテーマは「よくあること」
