北の海鳥たちー鈴木喜家日本画とスケッチ展

鈴木喜家さんは10年ほど前に病気が見つかり以来お付き合いが続いています。
見つかった当時は上手に付き合うことも手探りだったし、付随してけがもありました。

鈴木さんは体格に恵まれた方で少しづつ病気が進行する中で「私はこの体格ですから大きな絵を描くのは得意だったのですが、もう大きな絵は描けないかもしれない。小さい絵なら描けるからこれからは小さな絵を描くことにするかな。」とおっしゃいました。当時、それはそれで新しい世界を描いてくださるんだろうなと 思ったものです。

以後丁寧に治療を受けリハビリを続けてこられました。

昨年の鈴木さんの所属団体「白士会」の展覧会で今日紹介しているシリーズが出品されていました。180×240㎝の大きな絵でした。力強い。そしてモノクロなのにとても明るい絵でした。制作の喜びが絵に漲っているように見えました。

このシリーズはこの光景に出会ったときに「描きたい」という気持ちでいっぱいだったそうです。

治療と感動のタイミングがベストだったのかもしれません。

また大きな絵が描けた。また描ける。

75歳を過ぎてもまだまだ新しい世界を開いていける。病を得てもなお。
絵にはそんなことも、具体的には見えないけれど、見せてくれる。

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