開田高原・夕暮れー鈴木喜家日本画作品とスケッチ展

このスケッチはなんと50年ほど前に描いたものだそうです。

制作に取り掛かるときには過去のスケッチを紐解き一枚一枚に目を通す。
随分昔に描いたスケッチでも昨日のことのようにその時の感動が蘇るときがある。スケッチを通して別の感動が蘇ったり、また新たな感動となったりする。

そんなふうに心に何かひっかりができれば本画(完成画)の制作に移行する。

過去の感動は時間を経て熟成されより良い制作の意欲になっていくということだ。

スケッチはスタートラインにすら立っていないこともあるのだから、今まで展覧会で見せたことは無かった。これは作品ではない。あくまで覚え描き。

今回なぜスケッチを見せようと思ったのか。
そこに画家としての心の動きがはっきり残っており、それを観ていただくことに意味があると意識したからだそうです。

本画にしたいと思う時とは、実はそのスケッチに現在の自分が「いい!」と感動しているときなのだから。

今日で「鈴木喜家展」は会期の半分が終わります。明日(4月9日)の定休日以降後半になります。後半は本画についてブログにする予定です。

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