一番手前の縦長に飾られた絵。
あれ?と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「小さな絵の展覧会」で飾られていた辻将成さんの作品です。
もう終わっている展覧会の作品をいつまでも飾っているなんて・・・。
たまたま急に「小さな絵の展覧会」の会期中に海外に出かける仕事が入りました。搬出の指定日には日本にいられないというスケジュールでした。これは朗報なので特別に会期後も作品を預かることにしました。
Goki展の飾りつけをしていて、この作品があまりにもGokiの服によく合うものですから、お帰りになるまでここで作品には待機していただくことにしました。
かっこいい!
数日前帰国したのでと搬出に来てくださいました。
たまたまそこに居合わせたお客様から「え?これはずすの?この作品がなくなったらこの会場かっこよくなくなるじゃない。このままがいいよ。」との声。
実は私もそう思っていたのですが、さすがにどうかなと後ろ髪惹かれる思いでいました。そんな中の一声は私の気持ちを変えました。
これがベストな展示なのだからGoki展としてはOKなんだ。
作家の辻さんももちろんOK。
たまにはこんなハプニングもあります。柔軟に視点を変える勇気。