シンプルな情熱ー音部訓子展

アニー・エルノー著「シンプルな情熱」の装丁画のお仕事を音部訓子さんがされたのは20年も前のことだった。エルノーさんが昨年ノーベル文学賞をいただいたことでこの絵に再び光があたったのです。
原画が見たいという皆さんのお声を反映してこの展覧会に出品ということになりました。

文学作品の装丁画を多く手掛けてきた音部さん。
それは音部作品に文学的感性が備わっているからなのだと思っています。
文学的感性って?
それはとても説明が難しいのですが、絵を描くにあたって自分の内面をどれだけみつめているかということにつきるのではないかと思います。

この本の装丁をした方はなぜ音部さんに装丁画を依頼したのだろうか。
きっとそれまで音部さんが描かれた絵の中にエルノーさんの感性を見たのではないかと想像します。

私まだこの本読んでないのですが、なかなか内容は官能的だそうです。どこが通底しているのか楽しみです。

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