小さな絵の展覧会2020ー後記

夏には落ち着くだろうと呑気に構えていたら、COVID-19第二波がこの展覧会の期間中大暴れということになってしまいました。それに加え長梅雨、その後の酷暑。どこまで自然に翻弄されるのだろうとうんざりします。

しかし、この展覧会の出品者の頼もしさは格別でした。

少し遡って、展覧会出品のお願いを約100人の作家にお願いした頃のこと。
第一波が落ち着き世の中も平常を取り戻そうとしていました。
いつも出品してくださる何人かから「仕事が動き出したので作品制作の時間が取れないので今年は不参加とします」というお返事をいただきました。
プリズムとしては作家のみなさんの生活が平常に戻ることは喜ばしいことと思ってそれを快く受け取りました。一方で出品してくださる作家さんも厳しいスケジュールの中の制作だから、それぞれの出品点数はきっと減るのだろうと覚悟していました。
ところが搬入の日、作品がいつもと同じくらいのボリュームだったのです。

飾り付けをしていた時に私が「みんなたくさん制作してくれてる。」とふと口にすると「自粛期間中仕事がなかったけど、プリズムはきっとこの展覧会やるよって言ってくると思って作品作っていたから」とどなたかがおっしゃるとそこにいたほとんどの作家さんが「そうそう。ずっと作っていたから多くなっちゃった。」と言うではありませんか。嬉しかったです。
決して不参加の方を責めているのではありまあせん。不参加のかたにもそれぞれその期間にやるべきことがあって、それにむかっていたのですから。

会期が始まると、いつもと変わらないほどお客様がいらして、何人かの方から「今年は見応えがある」と言っていただきました。出品作家のその制作姿勢は伝わったのです。

また、今回はいつ感染の拡大があるかわからなかったことから急ごしらえのメール対応もさせていただきました。こちらもたくさんのお問い合わせがあり、嬉しい限りでした。遠方の方にも関心を持っていただけたことに驚きました。

初めに出品者の頼もしさと書きましたが、一番頼もしかったのはお客様でした。

たくさんの方々のお力をいただいてプリズムはあります。
感染についてはまだまだ先が見えず、不安につぶされそうになる日もありますが、今日のお力添えを明日の糧にしていきます。

ありがとうございました。

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