谷口広樹展ーききき

ギャラリストとして言うべきではないことを重々承知の上で「私の好きな作家ベスト3に入る」と公言して止まない作家谷口広樹さんの個展です。つまり私がもしかしたら一番楽しみにしていたのかもしれないとも思うのです。

本来なら5月初旬に開催予定でしたがあっという間に実店舗営業自粛に追い込まれ、延期となっていた展覧会です。

満を持してのはずでしたが、ここ数日東京はCOVID-19の感染者数が増え続けていることから東京在住の谷口さんの来名は叶わぬこととなりました。一分には10日在廊とお伝えしておりましたが、中止となりましたことをお詫び申し上げます。

さて「谷口広樹展ーききき」は3月に開催された東京での「ききき」をベースにそれからの3ヶ月の思いを込めての作品で構成されています。
作家活動を始めた当初から度々作品に現れている「猿」自画像とも言われています。「猿」は「ききき」と鳴きます。「猿」は木の上が大好きです。こんな時代の「猿」の気持ちは?

「ききき」とはいったいなんだろう。

美しい色と美しい線で彩られた繊細かつ大胆な表現の先にあるものは・・・「ききき」?

40点という膨大な数の作品を是非ご堪能ください。