
花の持つ生命力に圧倒される。それを描きたいと中村理恵さんは思う。
花が咲けば受粉して実がなり、次の世代が育ち始めるのだから、そこに生きる力を見るのはとてもよくわかる。
ただの美しさではなくそこに命が繋がっていく力の気を花の周りのボワッとした表現で描いてみる。
この絵の前で涙を流した人がいた。
この絵に花が持つよい気が込められていたということにほかならない。

WHITE MATES bldg.1F 1-14-23Izumi Higashi-ku Nagoya Japan Phone052-953-1839

花の持つ生命力に圧倒される。それを描きたいと中村理恵さんは思う。
花が咲けば受粉して実がなり、次の世代が育ち始めるのだから、そこに生きる力を見るのはとてもよくわかる。
ただの美しさではなくそこに命が繋がっていく力の気を花の周りのボワッとした表現で描いてみる。
この絵の前で涙を流した人がいた。
この絵に花が持つよい気が込められていたということにほかならない。

植物が大好きな中村理恵さんはその周りにいる小さな動物たちも大好きです。
共存している姿はみんなみんな大好き。
ある日中村さんは「紅カミキリムシ」に出会います。
きれい!かわいい!とウチに連れて帰りました。
調べてみるとこの虫は栗の木が好き。
それなら栗の葉っぱと一緒に描いてみよう。
栗の葉っぱを食べたかもしれないから、虫食いにしてみよう。せっかくなら自分好みの素敵な虫食いの跡にしよう。
そうやってこの絵は出来上がりました。
動物も植物も精一杯生きている姿は愛おしい。
「紅カミキリムシ」はこの後逃がします。
カミキリムシが飛ぶときどんな儀式があるか知っていますか?気になる方は是非動画を調べてみてください。なかなかユニークなんです。もちろん中村さんに教えていたんですけどね。

中村理恵さんは植物が大好きです。
子どもの頃から「大きくなったらお花屋さんか絵描きさんになりたい」と言っていたそうです。どちらも実現させてしまったのですが。(お花屋さんで働きながら今ではフラワーアレンジメントの講師としても活躍しています)
どんな時も緑がそばにあれば生きていけると思うほどです。
記憶が飛ぶほどの時期にも植物は身近にあった。
なんでこんなに緑が好きなんだろうと考えてみる。
植物の生命力を感じると、自分の中にも生きていこうという力が湧いてくる。
何かの加減で緑からしばらく遠ざかると緑のそばに行きたいと切実に思うそうです。緑が無い生活は中村さんには考えられない。
植物が持つ生命力を絵の中に描きこみたい。
どんな辛い時も自分を奮い立たせてくれた緑の力が描けたらいいな。描きたいな。それが中村さんの絵を描き続ける理由。
「夏水仙」
これも彼岸花の仲間です。
なぜこの種類に魅かれるのかなと、今は想いを巡らせているところです。
いつかその答えにたどり着ける日が来ると私は信じています。答えが出るまでたくさん彼岸花の仲間を描いてほしい。絵描きさんは描くことでしか答えにたどり着くことはできないし、それが一番いいのだと思っています。

「刻」
この個展のDMに使われた絵です。
20年以上前に、実は正確にいつ描かれたか不明な絵です。
中村理恵さんは年齢的に記憶が曖昧と言うわけではないのです。そこには深いわけがあります。この絵を描いた前後10年、それ以上に時間が経っているのかもしれませんが彼女にとって大きな出来事それもあまり嬉しくないことが起こりました。そのころの記憶が飛んでしまうほどの出来事が約10年の間に2回も起こった のです。理不尽な別れ。
彼岸花を描き始めてこの花には「再開」と言う花言葉があることを知りました。
この絵は二枚で一対です。二枚の絵は繋がっています。そしてなんと左右を入れ替えても繋がるように描かれています。写真の並びだと2匹の蝶はそれぞれ反対を向いていますが左右を入れ替えれば向かい合います。
理不尽な別れはいつか「再開」する。
必死になって夢中になって描き上げたこの絵のたくさんの記憶はほとんど飛んでしまった。でもこの絵があったから生きてこられた。これからもこの絵とともに中村理恵さんは絵描きとして生きていきます。
そういうわけでこの絵は非売とさせていただきました。
*理不尽な別れについての具体的な質問はSNSでも会場でも一切お受けできませんことをご承知おきください。その経緯(事情)は中村さんの絵の本質ではないとプリズムは判断しています。

日本画家中村理恵さんの個展です。
大好きな植物をモチーフにたくさんの縁に想いを託した絵です。
「想い」 については毎日のブログで少しずつ明かしていきたいと思います。
10月25日(土)午後3時からアーティストトーク(予約不要・入場無料)も予定しています。こちらではいち早く全容をあかしていきますのでこちらも是非お出かけください。
中村理恵在廊予定
10月30,31日以外は正午から午後4時まで在廊予定です。

「平田佳子博覧展2」は本日最終日です。(午後5時まで)
平田佳子さんはどこまで進化するのかとても楽しみです。
次回は10月23日(木)-11月2日(月)「中村理恵日本画展」です。
10月25日(土)午後3時よりギャラリー内でアーティストトークも予定しています。(入場無料・予約不要)

「平田佳子博覧展2」は明日最終日です。
あとの仲間4人を一挙紹介です。
象形文字は書家でもある平田小猫さん。
おじさんキャラがユニークなこじましほさん。
元気な絵柄の丹下幸江さん。
図柄の中に思いもよらぬアイデアを潜ませるのはさすがグラフィックデザイナーの渡辺沙恵子さん。
もっと丁寧に紹介したかったのですが作家の皆さん申し訳ありませんでした。
そして仲間の皆さんありがとうございました。

シピのアクセサリーは陶ビーズが必ずパーツとして入っています。それは平田佳子さんが陶芸家だからです。「陶芸」という部分はどんな制作でも譲れない部分でそれ無くしてモノを作るのは平田佳子の根幹から外れるという思いからです。
「陶」も制作過程を聞くと気が遠くなりそうな丁寧な仕事をしています。
「この陶ビーズは機械でしょ。手で作っているなんて違うんじゃないの?」とどう説明しても納得してくださらないお客様がごくまれにいますが、そんな時私は作家の丁寧な仕事を冒涜する作品の味方にすごく腹が立ちます。
お客様が納得なさらないことの理由に「値段」があります。そんなに手がかかっている作品がこんなに安いわけがないというのです。
手仕事を自給換算して値段を付けたら売るのが難しくなります。せっかく作ったのだから皆さんの手元に届かなければ意味がないと考える平田さんの思いが値段に反映しているのです。これに関しては平田さんのみならず多くの作家さんがおっしゃることでもあります。ギャラリーとしてはなるべく世の中の時給に近づいていけるようお客様に納得していただけるよう働きかけるよう努力するのみです。
その他の素材も自分がいいと思ったものを使い丁寧に仕立てることを平田さんは大事にしています。
シピのアクセサリーを見た手仕事に手慣れたお客様が
「もし自分がこの制作手法を知っていたとしてもこの値段でこの素材で作れと言ったら作りたくないと思うくらい手がかかっているのがわかる。だからこれを買うわ。」デザインはもちろん、この心意気をも買ってくださったのだと理解しています。けだし名言。
陶ビーズだけでなく、シルクリボンは厳選されたデッドストック素材と聞いています。

おおざる工房平田佳子さんは猫が大好き。
そういうわけで7割ほどが猫モチーフの作品です。
おおざる工房のメンバーにも「猫」のオファーが多めです。
左が溝渕美穂さん右が坪井香保里さん。
同じ猫でもこんなに違います。
作家の個性もお楽しみください。

大胆にもシピの洋服には平田佳子さんが生み出したキャラクターたちが描かれていたりフェルトの半立体が付いていたりする。
もう一度書くがなかなか大胆。
それを魅力と思うか「過ぎる」と思うか。それは受け取る側の問題。
「好き」なら着てみようよ。
私の今回1点手に入れました。少々消極的なチョイスをしたことは否めない。(ちょっと情けない)次はもう少し自分も大胆になってみたいと思っている。
【お知らせ】
会期中平田さんが在廊するのはあと18,19日です。
その日は名古屋まつりでもあり、プリズム周辺では一部交通規制があります。お車でいらっしゃる方は規制の区域をチェックの上お出かけください。