「はまだのりこのイラストレーション」本日最終日です。(午後5時まで)
夏の「小さな絵の展覧会」や冬の「クリスマス展」「猫展」での出品も楽しみにしていてくださいね。
次回は4月4日(木)から「鈴木喜家 日本画作品とスケッチ展」です。4月5日(金)午後6時からギャラリートークも開催します。(入場無料・予約不要)是非お出かけください。
WHITE MATES bldg.1F 1-14-23Izumi Higashi-ku Nagoya Japan Phone052-953-1839
「はまだのりこのイラストレーション」本日最終日です。(午後5時まで)
夏の「小さな絵の展覧会」や冬の「クリスマス展」「猫展」での出品も楽しみにしていてくださいね。
次回は4月4日(木)から「鈴木喜家 日本画作品とスケッチ展」です。4月5日(金)午後6時からギャラリートークも開催します。(入場無料・予約不要)是非お出かけください。
「私が描いた人たちの肩に力が入っていないといいなと思っているんです」
「どの人にもそんな力見えないよ」
「それなら嬉しい」
ある日のはまだのりこさんと私の会話です。
シャカリキにならずゆったり生きる人々が描きたいというはまださんです。
そういえば「自分は汗かいて必死になって絵を描いているけどその汗を観る人に感じさせたらだめだなと思っています」とおっしゃる作家さんがいましたが、お二人が目指しているものは同じなんだと思っています。
NHKの「プロフェッショナル」という番組が好きなんですが、そのエンディング曲に「あと一歩前に進もう」という言葉があります。資質の高い人がさらに高みを目指すから「プロフェッショナル」と言われる。はまださんとその作家さんはその境地で絵を描いているから観る人をリラックスさせる絵が描けるのではないでしょうか。
「あと一歩前に進もう」というエピソードがこの個展にはあるのですが、それは公表しないでほしいというはまださんからの要望ですからそれは書きません。でもそれは作家にとって勇気のいる出来事でした。もしかしたらその勇気を使わなくても観客には気が付かれなかったかもしれない。それでもそれをしなかったら彼女自身が自分を許せなかったこと。「プロフェッショナル」の凄味を見せてもらった気がしました。
はまだのりこさん、一昨年尾道に一週間一人旅をしました。
一人旅は場所も人間関係も何もかも完全に日常から離れます。そういう特別な時間を楽しめる人は豊かです。どこに行くかも何をするかも全部自分だけのために時間を使っていいのです。
ある日自転車を借りてしまなみ海道を走りました。
気持ちのいい風を切って自転車を走らせる。疲れたらジューススタンドで海を見ながらみかんジュースを飲んだのかもしれません。
お腹がすいたら、瀬戸内の美味しいフルーツで作ったジェラートも食べたのでしょう。
たまには自転車好きの知らない人と休憩しながらおしゃべりしたり。
こんな気儘な時間を絵にしたい。豊かな時間。それは今となっては宝物の時間です。「メロウな日々」
日常にはない肩の力が抜けた時間(とき)
これほど素晴らしい時間っていいな。
寒さが足踏みした3月でしたが今日の名古屋は曇り空ながら桜の開花宣言もあったようなのでやっと春本番が始まりました。
「はまだのりこのイラストレーション」今日を含めてあと4日となりました。
今日の投稿は春の壁を一挙公開です。
ブルー・ピンク・イエロー・ライトグリーン・・・
春の色に溢れています。
モチーフも若芽や花や蝶・・・、ウキウキワクワクの絵ばかりです。
はまだのりこさん、きっと楽しい春をいっぱい過ごしてきたのだと思います。
みなさんにも楽しさを絵でお裾分けです。楽しい春をいっぱいもらってくださいね。
パステルカラーの使い方がうまいなっていつも思います。どの色も何度も使っているからどれとどれをどのボリュームで使ったらいいか熟知しているんだなと思っています。キャリアの中から身に着けた感性。
ん?この色ほらバックに使っているレトロなグリーンっぽいベージュのような色は初めて?
はまださんに聞いてみると初挑戦の色なんだそうです。
アクリル絵の具アムステルダムのネープルスイエローグリーンと言う色なんだって。昔の小学校の木造校舎はこんな色のだったよね。
色に気を取られていたけど、ウサギさんが頭の上にかざしている花飾り。懐かしい。シロツメクサで作りませんでしたか?この花が咲くころには毎日大量にこの花を摘んで作ったけど、どれだけ摘んでも叱られなかったし、摘んだ分だけ次の日またちゃんと咲いていたよね。
そんなことを思い出させるネープルスイエローグリーン。
この色初めて使ったんだって。
この壁には街を歩く人々が描かれています。
街だけど建物は描かずそこを歩く人々だけを抽出しているように描いているのです。
この街ゆく人々をよく見るとどの人も少し太目です。ゆるやかに歩いているように見えます。シャカシャカ歩くのではなくのんびりゆったり。
そんな人々はどの人も優しい人ばかり。
そんな中に特別緩やかに嫋やかに歩く人が混じっています。
どこにそんな人がいるの探してみてください。もしかするとこの写真にははっきり写ってないかもしれません。プリズムに来てはまださんと探してみてね。
この絵のある壁はグレーとブルーがたくさん使われていて、搬入の日今までと違う色合いだなという印象でした。向かい側の壁は昨日紹介した「春」のシリーズなのでパステルカラーと寒色系で対照的な色使いに見えます。
この壁は2年前にはまだのりこさんが尾道に一週間滞在した時のイメージを絵にしました。「思い出を作品にすることは今までなかったけど、このゆったりした風土の中に身を置いた感覚を絵にしてみました」と。
まさにメロウな時間だったのだろうと思います。
こういう色合いをアイスカラーというのですが、はまださんの絵はアイスカラーなのに全然冷たくない。それはきっとゆったりした時間の流れがここに見えるからなんだと思う。
そしてほんの少しの鮮やかな赤や黄色がスパイスのように使われている。それが絵の温度を上げている。
初めてこのシリーズを目にした瞬間は「色が変わった」と思ったのだけど、しばらくすると、そこにある色は今まではまださんがよく使ってきた色だったことに気が付きました。今まで使っていなかった色を使ったのではなくて色の分量のバランスが変わったのだということに気づきました。それだけのことで印象が変わることも面白かった。
本当はこの絵の壁を見てほしい。この絵だけでなく壁にある作品群の塊全体から見えてくるものがあります。是非観に来てください。
はまだのりこのさんはパステルカラーの使い方が素敵です。今日の1枚はピンクがふわふわ。
桜の山がどこまでも続くよう。
この絵を見て桜餅が食べたくなるのは私だけ?
今日はとても寒くて雨も降っているので桜がまた遠ざかっていますが、早くこんな山が観られると嬉しいです。
この絵のある壁は「春」がテーマです。
この絵は桜の山ですが、シロツメクサ・ミモザ・タンポポ・アネモネ・・・・春の花がいっぱい。どんな花があるのか探してみてください。
はまだのりこさんが描く絵にはずっとずっと前から、もう絵を描き始めた学生の頃から流れているものがあります。それはもうはまだのりこの本質なのかもしれません。
今回の個展に臨んだスタートから「今まで描いてきた四角いパネルやイラストボードではないものに描こう」と決めました。テーマも何も決まっていないときに板を注文し、その板を意味を持った形にならないようにカットしてもらうということまでお願いしたそうです。それぞれの形に何を描くかなんて全く考えずの発注でした。
意味を持たない形とは言うもののそこははまださんが好きな形。今までの作品にも登場していたような、ではあります。
山積みされた支持体。
意味のないふわんとした形はなんとなく雲のようでもありました。
「空のシリーズ描こう」
こうして始まったのがこの絵です。
雲から下がっているパン?綿あめ?雲?、を食べる競争。
この世にある「パン喰い競争」だって他の競技に比べたら緩めです。
綿あめや雲を食べる競争だったらパン以上にゆるゆるした空気が流れます。
楽しいね!
この絵が飾ってある壁は「空」がテーマです。
「Goki&Artists2024Spring」は本日最終日です。(午後5時まで)
次にGokiを紹介できるのは9月初旬の予定です。
プリズムの次回は3月21日(木)-31日(日)*火曜休廊「メロウな日々ーはまだのりこのイラストレーション」です。3月23日(土)午後5時からギャラリートークも開催します。是非お出かけください。