
林檎の輪郭がぼけている。
遠い記憶が時間とともに風化してきているということか?
記憶が鮮明によみがえって涙でぼけてしまっているのか?
それとも・・・?
そのいずれでもなく、そのいずれでもある。
林檎の向こうにある闇の中には、花井正子さんがよく描く遠い灯がやはりこの絵の中にも描かれている。少し安堵の気持ちが湧いてくる。灯は生きていくうえでの希望に他ならない。
そして右上のぼんやり浮かび上がっている四角は少し不穏ではあるのだが・・・。

WHITE MATES bldg.1F 1-14-23Izumi Higashi-ku Nagoya Japan Phone052-953-1839

林檎の輪郭がぼけている。
遠い記憶が時間とともに風化してきているということか?
記憶が鮮明によみがえって涙でぼけてしまっているのか?
それとも・・・?
そのいずれでもなく、そのいずれでもある。
林檎の向こうにある闇の中には、花井正子さんがよく描く遠い灯がやはりこの絵の中にも描かれている。少し安堵の気持ちが湧いてくる。灯は生きていくうえでの希望に他ならない。
そして右上のぼんやり浮かび上がっている四角は少し不穏ではあるのだが・・・。

今日から書くブログは情報無く花井正子さんの作品を観たい方は読まないでください。私の言葉できっと見え方が変わると思います。手掛かりが欲しい方だけのために書こうと思います。
15年前に子供の頃の想いを込めて描いた林檎があまりに切なく見えたので、その絵にまつわるエピソードを聞きました。
事情があって花井さんのお母様は幼い子供を家に置いて働かなければならない時期がありました。帰りが遅いと寂しいしお腹もすきます。お母様は林檎を買い置いてくれてあってそれは食べてもいいことになっていました。花井さんが子供の頃は蜜柑より林檎のほうが安価でした。当時の林檎は真っ赤で小ぶりのものがほとんどでした。そんな林檎に思いを託した絵でした。
その絵を描いて数年後にお母様はこの世を去ったのですが、そうやって一生懸命育ててくれたお母様をたまたま一人で臨終を迎えさせることになってしまったのです。花井さんはそれをとても悔いていました。その悔いが辛そうなのを見て、作家はどんなことも絵を描くことでしか乗り越えられないということを信じている私は「林檎の絵を100枚描いてみない」と誘いました。花井さんは「そうする。そうしてみる。」と答えてくれました。
それから10年近くが経ちました。この個展の話があったとき「林檎の絵を描いてみようと思ってね」と。
10年の時間ではありましたが、花井さんは私に会うたびに林檎をくれました。それはあの約束忘れてないからね、というサインだったんです。
今日の作品「うたかたの夢 醒めて 消えて 忘れて 味わう コドモ (繰り返される夜)」は初めて林檎の作品を見せてくれた15年前の作品と私にとって一番印象が近い作品です。それは見た目ではなく私が受け取る感性としての印象です。

4年ぶりの花井正子さんの個展です。
この展覧会「赤い実」とは基本的に林檎を意味しています。
私が花井さんの林檎の絵を始めてみたのは15年ほど前の事でした。
個展ではなくグループ展だったので1点か2点あっただけでしたが、それは本当に切ない絵に見えました。あまりに切なかったのでここに何があるのだろうととてもきになったのを鮮明に覚えています。
彼女の子供の頃の切ない思い出を知ってずっとずっと今度は私自身の心に「赤い実」が棲み続けました。
この個展では花井正子の中に生き続けていた「赤い実」(林檎)を全て絵にしていただきました。
作家在廊予定
7月23,24,25,26日(木、金、土、日)31日(金)8月1,2日(土、日)
午後1時-4時

「夏!暑い!楽しい!」は本日最終日です。
本格的な夏はもうそこまで来ています。せっかくの夏を楽しくお過ごしください。
次回のプリズムは7月23日(木)ー8月2日(日)、画家花井正子さんの個展「赤い実」です。(火曜休廊)
時の流れの中で自身の心の変化あるいは不変を絵にしました。久々の個展です。是非お出かけください。

「たくさんの個性的な作家さんがいらっしゃるのにとても素敵な空間になっていますね」とおほめいただくことが会期中何度もありました。そのたび「スタイリストさんが監修してくださってますから」と自慢しました。
プリズムではお馴染みのきものスタイリストのぴんぽんまむ(石川真海)さんはもともと洋服のスタイリストでしたから8人の個性もちゃんときれいにコーディネートしてくださいました。プロの目と腕はさすがです。
楽しい夏をぴんぽんまむさんが会場全体で表現してくださいました。

Gokiの基本カラーは黒ですが、こんなヴィヴィッドな服もあるんです。
楽しい夏といえばバカンス。
バカンスをより楽しくしてくれるこんなGokiをチョイスしました。
gochaさんの帽子ともよく合います。
皆さんの夏はどんな楽しいプランがあるのでしょうか?
プランのお供をギャラリースペースプリズムでさがしてみませんか。

久しぶりにプリズム登場のバッグデザイナーpecoraさん。
使い勝手の良さは健在です。奇をてらった派手さは無いけれど、ファッションコーディネートをしていくにはバランスのとりやすいデザインです。
素材の良さも使い勝手の良い理由の1つです。私のバッグはもう10年は優に超えていますが全然くたびれてきません。むしろ革が手に馴染みどんどん使いやすくなっているほどです。
中布が凝っているのもちょっと嬉しい。
手に取って見るときに是非中ものぞいてほしい。裏地に凝る粋さです。

Kujirakさんはレース編みにビーズを編み込んだトルコの伝統工芸「オヤ」の技法でアクセサリーを制作しています。
とても細い糸で編むので精緻な仕上がりですが、可憐な花などが伝統的なモチーフなので可愛い。
このアクセサリーも軽くて夏にはありがたい素材です。糸はポリエステルなので汗汚れは軽く洗っていただけるのも嬉しい。
今回100点近く用意してくださったのでどれにしようか迷うのも楽しみのうちですが、すでに完売のシリーズも出てきています。お値段も可愛めなので是非お早めに。

10年近く前まで切り嵌めのかとう素こさんは作家活動をしていらっしゃいましたが、いろいろな事情で休止をしていたのですが満を持して復帰してくださいました。
休止する前に制作したスマホショルダーを私自身が愛用していましたが、さすがにだいぶ使い込んでしまったのでそれをリクエストさせていただきました。
伝統工芸の切り嵌めはベースの生地を鶴なら鶴と寸分たがわず切ってはめ込むのですが素こさんの切り嵌めはアップリケに近い技法です。
全作品鶴の切り嵌めをあしらってあります。スマホショルダーとポシェット。
どれも着物はもちろん、実はGokiの服によく合うのです。
素こさんのスマホショルダーはもうアクセサリーの要素も兼ね備えているので街中で何度も「素敵ですね」と声をかけられました。実は使い勝手もとても良くて中にも外にも小さなポケットが付けてあって本当に便利なんです。あ、そうそう、ショルダーベルトは短くもできて、バッグに装着も可能です。
素こさん復帰ありがとうございました。

gocha(成田郷子)さんの本業は木版画家です。
体調の問題で木版画の制作に制限をしなければならない時期がありました。手元にあった帽子に手持ちのネクタイとアクセサリーをアレンジしてみたらとても楽しくて思いのほかいい。それでどんどん作ってしまったのだけど・・・。たくさんの方に観ていただけたらそれはまた嬉しい。と、この展覧会の企画が始まりました。
そういうわけで、gochaさんの帽子は帽子本体は既製品です。ネクタイを使ったリボンとアクセサリーのアレンジでgocha帽子はなりたっています。
夏の必需品の帽子から自転車用ヘルメットまで楽しい帽子アレンジを見てください。
今年も8月の「小さな絵の展覧会」ではgochaさんは成田郷子で木版画作品を出品してくださいます。