地色にぼかしを入れるのを特徴としている美濃友禅作家河村尚江さん。
着物を着る人が少なくなっている現代の生活ではストールの需要が伸びています。美しい型染めと手描きのぼかしがとても美しい。寒暖の調節を基とするストールではありますが、河村さんの作品はアクセサリーの要素も兼ね備えています。
素材はシルクにこだわり使い手を思い優しさも感じていただけるかと思います。
WHITE MATES bldg.1F 1-14-23Izumi Higashi-ku Nagoya Japan Phone052-953-1839
地色にぼかしを入れるのを特徴としている美濃友禅作家河村尚江さん。
着物を着る人が少なくなっている現代の生活ではストールの需要が伸びています。美しい型染めと手描きのぼかしがとても美しい。寒暖の調節を基とするストールではありますが、河村さんの作品はアクセサリーの要素も兼ね備えています。
素材はシルクにこだわり使い手を思い優しさも感じていただけるかと思います。
服部純栄さんにこのストール展のオファーをさせていただく時に「服部さんの美しい線とイラストレーターとしてのストーリー性のあるイラストレーションのあるアイデアをストールに盛り込んで欲しい」とお願いしました。プリズム作家のみなさんから「また章子さんの無茶ぶりが始まった」と聞こえてきそうです。
普段紙に絵を描くイラストレーターに布に絵を描けというのでさえ無茶ぶりなのは私自身も重々承知ではありましたが、服部さんの線のきれいさをどうしてもクラフトファンのみなさんにも観ていただきたかった。
「羽根の部分は手描きなんですよ。」とお話しするとみなさんため息が聞こえてきそうなほど感心してくださいます。紙に描いた羽根をプリントすることは今どきの技術ではそれほど感心されないと思いますが、柔らかい布の上に描くのですからそれはそれは驚きです。
ごわごわしないように綿麻素材に描いていますから、肌触りもよい。使っていただきたいから、お値段もかなりこなれています。是非手に取っていただきたい逸品です。
さてストーリー性と初めに描きましたが、今日の紹介にそれは出てきませんでした。後日これについても書きます。お楽しみに。
手織工房楽布を主宰する鈴木紗千子さん。
今回のコンセプトは捨てられてしまうかもしれないものを素材にサスティナブルな作品を発表してくださいました。
紗千子さんが着けてくださっているのは「きびそ糸」のストール。
「きびそ糸」は蚕が初めに吐き出す糸。繭の表面になる部分なので硬くて高級な織物には使われず捨ててしまうこともあるそうです。
織機に架けた経糸の端っこも捨てる部分だそうですがそれで共糸のブローチも作ってくださいました。
お蚕さんに感謝して使わせていただきたい逸品です。
別の方法でサスティナブルな制作もしてくださいましたが、また別の機会に紹介する予定です。
前々からお知らせしていますが再度のお知らせです。
本日5月13日は火曜日ですが通常時間(正午ー午後7時)営業しています。どうぞお立ち寄りください。
そして大変ご迷惑をおかけしますが5月15,16日(木、金)は臨時休廊させていただきます。
イレギュラーなスケジュールで申し訳ありませんがよろしくお願い申し上げます。
キャラクターデザイナーサノエミコさんは自身のキャラクターをテキスタイルデザインに落とし込んだストールを出品してくださいました。
いろんな動物を大小さまざまな四角を組み合わせてデザインするのがサノさんの特徴です。春はつばめ夏はイカと蛸。ポップで楽しいストールになりました。
サノさんに付けていただきました。無地の服に合わせるとキャラクターを使った柄が映えます。
テキスタイルデザインをそのままリソグラフにした版画作品をおうちに飾るのもサノさんの提案です。
絞り染め作家滄空さんのストールはなかなかの大判なんです。
「こんな大きなストール、どうやって使ったらいいの?」という質問がありましたので、ご本人に巻いてもらいました。
ふわっとざっくりがいい感じになります。これはもうアクセサリーのような存在感。
全部薄手の綿素材なので肌触りが良くてボリューミーなのにさらっとしていて夏には重宝しそうです。頭からかぶれば直射日光から身を守ることができます。
そして何よりも絞りの手仕事が美しくて魅入ってしまいます。
昨秋に続き春夏の「ストール」展です。
秋冬ではストールとそれを留めるブローチを観ていただく展覧会にしましたが、少し趣を変えてみました。
ストールは広げれば一枚の布。平面です。
織や染の作家が手がけるのは当然のことですが、平面作品を制作している作家がストールを作ったらどうなるのかなというプリズムの好奇心がこの展覧会のコンセプトになりました。
今日紹介するのは書家の水野清波さん。
展示では基になった書の作品(掛け軸)とストールを飾りました。それは言わなくてもわかる。じゃ実際に纏ってみたらどうなるのか。ということで水野清波さん本人に纏っていただきました。
「書」ですから本来ならば「字」であることがわからなければいけないのかもしれませんが、清波さんは「書がこういう形で別の見え方をするのは面白い」とおっしゃってくださいました。
「書」としての美しさではないかもしれませんが「線」の美しさが部分で見えることの面白さを楽しむのもいいのではないでしょうか。
纏い方はまだまだ無限にありそうです。是非会場で試してみてほしいと思います。
「久野晴美木版画展」は本日最終日です。(午後5時まで)
神獣を主役に吉祥文様で散華する。ここからまだまだ久野ワールドは広がります。次回のプリズムでの個展は2年後の2027年4月の予定です。
明日からプリズムはGW休廊です。
5月9日(金)から春夏の「ストール展」です。(15・16・20日休廊)
久野晴美さんが大好きなシーサーを「阿吽」にしました。
自分らしいシーサーができるようになったのでこの個展では3作品のシーサーを展示しました。そして写真の右の「阿」をDMにしました。
久野さんの個展は明日最終日を迎えます。
これからのシーサーの進化も観ていただけると嬉しいです。
久野晴美さんの木版画は一版刷りです。
一版なのになんでこんなに色数が多いの?
それは黒いアウトラインのところだけが木版画でいろのところは神の裏から絵具で塗っているからなんです。
これは棟方志功の版画と同じ技法です。
久野さん、棟方志功が大好きで同じ技法で版画を作りたくてずっとこの技法で制作をしているのだそうです。
裏から色を入れているのでくっきり色が出ないのが特徴です。優しい風合いが作れるのがとても気に入っているそうですが、裏からも表からも色を入れることもこれからは試していきたいとこの個展の中から新たな意欲が湧いているとのことです。