
ベースになる素材は色付けされています。どの部分も濃淡はあるけれど基本はパープル系の色になっています。
長い期間かけて制作していますから、その都度全く同じ色にはなりませんし、そこはあまり繊細な作業にしませんでした。
なぜこの色にしたのかと、本人も首をかしげています。
もともと好きな色ではあったのだけど、この色にしなければならないという明確な理由はないのだそうです。だけどこうやって展示してしまってからなぜこの色にしたのかが気になっているようです。
前にも書いたように床と作品が馴染むように探した素材に意味を見出したようにこの色にも自分が気づいていない意味があるはずだと思うのです。
全てを「理」で解いていくことはできないのだけど、しっくりいくのはきっとそれはあるべき姿だから。
今はわからないことも少しでもわかればまた深めていくこともできる。次の制作につなげていくためにもこの色を選んだ理由を考えてみたいと山内寿美さんは言います。









