粘菌ー平塚啓個展

私は生物学について疎いので「粘菌」がどんな菌類なのかわかりませんが、生物として原初的だということは想像がつきます。

生物のスタートに近い生き物。
この「モジホコリ」という粘菌が進化の途中なのか、これが行き着く先だったのか。そんなことを考えると想像が豊かに膨らみます。

この作品はこの展覧会のDMになりました。
それだけに平塚さんにとって思いが強かったはずです。
モチーフ・作品・作家の関係にも観客として見ていくのも面白いです。

 

生きとし生けるものたちー平塚啓個展

鳥もたくさん、両生類も哺乳類も・・・、生きとし生けるものたちへの思い。

切り絵にすることで私たちがたくさんの生き物と共生していることを意識できます。

命のリレーが危惧されるものもいますが、私たち人間が今より少しだけ思いを寄せれば回避できるのではないでしょうか。

みんなが大好きなハシビロコウだってこれからもずっとリレーを続けてほしい。

 

鳥たちー平塚啓個展

久屋大通には雀・鳩・烏・鶺鴒・・・はいますが、隼や梟はいません。
地球上の森には木を求めてたくさんの鳥たちがいます。

この隼は今回の平塚啓個展のシンボルツリーに次ぐインパクトの作品です。
これも切り絵です。1枚の紙をカッターナイフで切り抜いてから墨汁で黒くします。立体のように展示しましたが1枚の紙で、二次元の世界です。
実際に見ても本当に飛んでいるように見えます。これは本当にギャラリーで見ていただきたい作品です。

隼のようにリアリティを追求したものと、独自のデフォルメーションでの表現と両方見ていただけます。

豊かな地球が続きますように・・・。

 

猫展25

2021年1月23日(土)-2月22日(月)*火曜日休廊
正午ー午後7時(日曜日は午後5時まで)

年輪ー平塚啓個展

やはり久屋大通でのこと。
台風で切り倒された欅の切り株や公園整備のため切られた木の切り株。
いくつも見ました、もちろん他の場所でも。
気にしてみると、たくさんの切り株があらゆるところにある。

当然のことながら、切り株には年輪が刻まれていて、それはまぎれもなくその木が生きた時間でもあります。

生きた・・・。
木は静かにその時間を生きてきた。
どんな理由かその「生」は閉じられた。

年輪はご覧の通り真円ではない。
厳しい自然に晒され、人為的不運に見舞われ・・・。

それでもこの木は次の世代が育っていく。

生き物とは何と愛おしい存在なんだろうか。

シンボルー平塚啓個展

2m以上ある大きな作品です。

プリズムは名古屋の久屋大通沿いにあります。
ここの街路樹は欅いつ頃植えられたものなのかかなりの大木です。
プリズムでの個展だからこの木をそのシンボルにしようと制作しました。

この木は街路樹ですから、子孫を残すということが実際にあったかどうかはわかりませんが、自然界なら当たり前にあることです。

命のリレー。

地球上にはどれほどの生物が生きているのか知りませんが、どれも連綿とこのリレーを続けています。残念ながら絶えてしまったものもないわけではありませんが、できれば永遠に続いていってほしい。

愛おしい生き物たちへのオマージュ。

久屋大通の欅から「平塚啓個展」の物語は始まります。

 

 

平塚啓個展PaperArtーめぐるいのち

あけましておめでとうございます。
2021年プリズムのスタートは「平塚啓個展」です。

紙をカッターナイフで切り出し着彩する。
制作過程はそれだけなのですが、その超絶技巧っぷりが半端じゃない。
こんなことできるの?と誰もが驚嘆します。

今までどれだけの人を驚かせてきたことか。
今回は個展ということでただ驚きの技術ではなくその向こうにある平塚啓が人々に伝えたい思いを見てほしいと思います。

平塚さんのお父様はすでにこの世にありません。
そして、彼には3人の息子さんがいらしゃいます。
確実に命のリレーがありました。

この地球の上には無数の命のリレーがあり、それは思えばとても愛しいことです。そんな壮大なことを、その壮大さを思えば小さなプリズムの空間で表現しています。

今人類にとって一大危機ともいえる事態の中でもう一度平塚作品をきっかけに考えていけたらいいなと思います。

 

残念なことに、愛知県も緊急事態宣言がいつ出てもおかしくない状態です。
せっかくの展覧会ですが積極的にみなさんに見ていただきたいと言えません。
ホームページ・SNSなどでできるだけ丁寧にお伝えしますが、専用アドレスからのお問い合わせにも対応いたしますので是非ご利用ください。

withsns.prism@gmail.com

営業自粛にはなっていませんので、作品の販売につきましてはギャラリーにてのお求めを最優先に、次いで専用アドレスからの予約とさせていただきます。

 

ギャラリー内には5人以上の在廊はしないよう入場制限はさせていただきますが、現時点では予約は要りません。少しお待ちいただくことがあるかもしれませんがご理解ください。待機は屋外ですから暖かくしてお出でください。在廊時間は20分を目安にしていますが、お待ちになる方がいらっしゃる場合は少し短い時間でお願いいたします。

 

たくさんのお願いをしなければならないことを申し訳なく思いますが、COVID-19早期収束のためにご理解をおねがいいたします。

 

X’MAS ARTIST SHOP2020-最終日

「X’MAS ARTIST SHOP2020」は本日最終日です。(午後5時まで)
そして、2020年最後の営業日です。

今年ほど過酷な年はありませんでした。COVID-19という疫病はあっという間に地球全体を駆け巡りました。未知の病に全人類が右往左往したことは歴史に残る出来事だと思います。そんな中、プリズムだって例外ではなかった。
突然の実店舗営業自粛にただ呆然とするほかなく、気が動転していましたが、作家さんの一人の力強い言葉に勇気づけられネットギャラリーを立ち上げました。多くのお客様と作家さんに支えられなんとかこの時期を乗り越えることができましたが、何度も閉廊の覚悟をしたのも事実です。

現在第3波と言われ、先週からその波を実感せざるを得ない状況です。
この冬を越えてしまうまで気の抜けない毎日です。

みなさんのお力でここまで来ましたので、まだしばらく感謝の気持ちを込めて今できることを精一杯頑張る所存です。

年始は2021年1月7日(木)「平塚啓個展」でスタートします。
日々状況が変わりますので、事情が変わればその都度HPやSNSでお知らせいたします。

本当に1年、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。