茎の断面ー平塚啓個展

かぼちゃの茎の断面はかぼちゃの実の断面に似ていた。
このことが平塚さんの心に温かい火をつけた。
植物って面白い。

理科の教科書で見た茎の断面は美しかったなと多くの人が思ったはず。

平塚さんが多くの人と違っていたのは、「これ切ってみたい」だった。
切り絵にしてみたいと多くの人は思わないけれど、平塚さんは切って見たくなったのだ。

そんなわけでこのシリーズは生まれた。

結局生物には多くの不思議があってみんな大好きで、その大好きを大好きな切り絵にしたんだなと思いました。

通常営業していますー平塚啓個展

昨日とうとう愛知県にも緊急事態宣言が発出されました。

「営業していますか?」とお問い合わせが何件かありましたので、改めて通常営業をお知らせいたします。
ギャラリーは飲食店ではないので、公的には営業制限はありません。
またもともと午後7時までの営業なのでプリズムとしては短縮営業もいたしません。

ご来場のお客様には消毒とマスクの着用をお願いしています。

また「密」にならないようにギャラリー内は5人以下に昨年3月から制限させていただいています。いまのところ皆さんにご理解いただきスムーズにご覧いただいています。寒い季節となりましたので先日より長時間お待ちいただくような状況の時には予約整理券を発行しております。整理券で入場の場合鑑賞時間20分は確保します。是非ご利用ください。

プリズムの最寄り駅は地下鉄桜通線「久屋大通」です。
公共交通機関ご利用に不安を感じる方もいらっしゃるかと思います。
専用アドレスからのお問い合わせもご利用いただけます。

withsns.prism@gmail.com

一日でも早くCOVID-19が収束することを切に祈るばかりです。

粘菌ー平塚啓個展

私は生物学について疎いので「粘菌」がどんな菌類なのかわかりませんが、生物として原初的だということは想像がつきます。

生物のスタートに近い生き物。
この「モジホコリ」という粘菌が進化の途中なのか、これが行き着く先だったのか。そんなことを考えると想像が豊かに膨らみます。

この作品はこの展覧会のDMになりました。
それだけに平塚さんにとって思いが強かったはずです。
モチーフ・作品・作家の関係にも観客として見ていくのも面白いです。

 

生きとし生けるものたちー平塚啓個展

鳥もたくさん、両生類も哺乳類も・・・、生きとし生けるものたちへの思い。

切り絵にすることで私たちがたくさんの生き物と共生していることを意識できます。

命のリレーが危惧されるものもいますが、私たち人間が今より少しだけ思いを寄せれば回避できるのではないでしょうか。

みんなが大好きなハシビロコウだってこれからもずっとリレーを続けてほしい。

 

鳥たちー平塚啓個展

久屋大通には雀・鳩・烏・鶺鴒・・・はいますが、隼や梟はいません。
地球上の森には木を求めてたくさんの鳥たちがいます。

この隼は今回の平塚啓個展のシンボルツリーに次ぐインパクトの作品です。
これも切り絵です。1枚の紙をカッターナイフで切り抜いてから墨汁で黒くします。立体のように展示しましたが1枚の紙で、二次元の世界です。
実際に見ても本当に飛んでいるように見えます。これは本当にギャラリーで見ていただきたい作品です。

隼のようにリアリティを追求したものと、独自のデフォルメーションでの表現と両方見ていただけます。

豊かな地球が続きますように・・・。

 

猫展25

2021年1月23日(土)-2月22日(月)*火曜日休廊
正午ー午後7時(日曜日は午後5時まで)

年輪ー平塚啓個展

やはり久屋大通でのこと。
台風で切り倒された欅の切り株や公園整備のため切られた木の切り株。
いくつも見ました、もちろん他の場所でも。
気にしてみると、たくさんの切り株があらゆるところにある。

当然のことながら、切り株には年輪が刻まれていて、それはまぎれもなくその木が生きた時間でもあります。

生きた・・・。
木は静かにその時間を生きてきた。
どんな理由かその「生」は閉じられた。

年輪はご覧の通り真円ではない。
厳しい自然に晒され、人為的不運に見舞われ・・・。

それでもこの木は次の世代が育っていく。

生き物とは何と愛おしい存在なんだろうか。

シンボルー平塚啓個展

2m以上ある大きな作品です。

プリズムは名古屋の久屋大通沿いにあります。
ここの街路樹は欅いつ頃植えられたものなのかかなりの大木です。
プリズムでの個展だからこの木をそのシンボルにしようと制作しました。

この木は街路樹ですから、子孫を残すということが実際にあったかどうかはわかりませんが、自然界なら当たり前にあることです。

命のリレー。

地球上にはどれほどの生物が生きているのか知りませんが、どれも連綿とこのリレーを続けています。残念ながら絶えてしまったものもないわけではありませんが、できれば永遠に続いていってほしい。

愛おしい生き物たちへのオマージュ。

久屋大通の欅から「平塚啓個展」の物語は始まります。