自分で限界を作らない生き方ー林孝子雅羅素展

林孝子さんはプリズムに関わる全作家の中で最高齢です。
88歳。

この若々しい作品からはとてもそういう年齢だとは思いません。実際にお会いしても10歳以上若く見えます。若干の病すら抱えているのにです。

日本では多くの法令が65歳以上を高齢者とみなしています。その年齢を意識するようになるとどうしても日々の生活の中で残された生活時間を考えてしまうのはいたしかたないこと。本当にそうなのだろうか。多くの人が言葉のマジックに取りつかれているのかもしれない。

孝子さんの生き方を見ていると高齢者といわれる世代が残り時間を考えながら生きることは正解なのだろうかと考えてしまいます。

孝子さんは精力的に制作されています。あと5年は制作したいとおっしゃるし、今現在新しい窯の構想さえしていらっしゃいます。

体力の衰えはあるはずですが、それを越えた未来への希望を持っていらっしゃいます。制作で言えば、重機を使わなければならないほどの大作も作ってきましたが今回は片手で持てる重さの作品ばかりです。小さい作品はつまらないでしょうか。そんなはずはないのです。今回のタイルは10㎝角ですが、120点のタイルは見応えがあります。今回の作品の前で「来年はこの技法を利用してこんなものを作ってみたいな」なんて楽しそうに構想を話してくださいます。

制作していることが楽しいからこんなにキュートな作品になるのだと思います。

あと5年は制作していたいなんて、かっこよすぎです。

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