
日本画の学生だった頃キャンパスに生えていた烏瓜の実を初めて中村理恵さんは見ました。なんて美しい色の実なんだろうと感激したものです。
以来ずっと中村さんの大好きな烏瓜の実。
花も素敵だけど、実の色の美しさは格別。絵にあの美しさが出せただろうか。
烏瓜の周りにアリンコが群がるのも自然の中の真実。
中村さんの絵には昆虫を初めとした小動物がたびたび登場します。
あちらの世界に行ってしまった人が自分に会いに来てくれているというのはたまに聞く話ですが、そうであったらいいなとも思うのだそうです。
そんな「再会」もあるのかもしれない。それは願いでもあるのだろう。
「よき便り」
