玉龍雪山ー鈴木喜家スケッチ展

悠久の国中国。
鈴木喜家さんは中国が大好きです。スケッチ旅行には20回以上訪れています。
周りの方々からは「別の国にも行ってみたら、いろいろな場所の良さがあるよ」と言われるそうですが他の国に行ってみようとは全く思わないそうです。

地平線のスケール感は日本ではどこでも見ることができません。
あまりに大きな山や川や大地に圧倒され、帰国した後また観たいと思うのです。
特に好きなのは桂林やトルファン。

中国の地は何前年もいや何万年も変わらない景色でそこにあるのかもしれない。
そんな途轍もない時間の中に山も川も大地も悠然と泰然とただそこにある。

描いても描いても描き切れない。まだ何か足りない。まだ何か隠れている。
見えているはずなのに見えていない何か。
描いたら見えてくるのではないかという思い。

数年前に病を得て今は中国に行くのもなかなかままならなくなっていますが、20回以上の訪れて500枚近く描いたスケッチが今喜家さんの財産になっています。
スケッチを見直してそこから本画を起こすこともあります。スケッチを見直すと当時の感動が蘇りその時に気づかなかった別の感動に数十年たった今気づくこともあるそうです。

今日の作品は桂林でもトルファンでもありません。
雲南省の「玉龍雪山」です。

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