奏楽堂ー小山剛アクリル画展

名古屋の方にはよく知られていますし、前回の朝ドラでもたびたび登場した鶴舞公園の奏楽堂です。明治43年に建てられましたが昭和9年の室戸台風で崩壊し平成7年に復元された名建築の1つです。

よく知られた場所ですが何だか違和感がありませんか?
周りの木々を描きませんでした。
小山剛さんは今回の風景画を白昼夢のようにしたかったので他の建物も、以前紹介した豊橋の名建築「公会堂」も周りの木や建物を排除したのです。気配の手掛かりを消す。

建物だけを取り出したような絵。
現実にはあり得ないのに、そこにあるもの。そこにあることは現実。
この絵に何を見、何を感じるか。小山剛が投げかけた問いに答えても答えなくてもいい。彼は投げかけてなどいないのかもしれない。

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